2014年4月11日金曜日

ベガルタ仙台監督交代でリーダーを考える

東北の春は遅いですが、しかし確実に来ます。

仙台も桜が咲きました。
きれいなこのピンクの花びらを見ると、毎年嬉しくなります。
そして仙台はこれから美しい青葉の季節が来ます。
私の一番好きな季節です。

ベガルタ仙台にも遅い春が来ます。それは確実に来ます。

先日ベガルタ仙台の不調についてこのブログに書きました。
その書いた翌朝にアーノルド監督の解任が発表され、ヘッドコーチの渡辺普氏が監督に昇格することが決まりました。早い決断でした。
渡辺監督はベガルタ仙台では初めてのOB監督になります。

結果的にアーノルド監督は解任されましたが、先日書いたようにアーノルド監督が前手倉森監督に比べて、サッカー監督として特にダメだったとは思っていません。
現在の選手の平均年齢の問題や、これまでの戦術からの意識転換の問題や、外国人監督としての細かなコミュニケーションの問題も大きかったと思います。

ベガルタ仙台がJ1準優勝した一昨年の躍進は、「被災地東北の光になる」というモチベーションで気持ちをひとつにして戦ったという特に大きな要因がありました。
これは手倉森監督という稀代のモチベーターがいたから為し得たことだと思っています。

ただどんな組織でも長期間同じリーダーを掲げることは無理な事です。
特に手倉森監督の能力であるモチベーターの部分を長期維持することはとても難しいことです。
そのモチベーションで持って来たベガルタ仙台というチームにとって、アーノルド氏でなくとも新しい監督を迎えることはとても難しいことだったとも言えます。

とにかく成績が上がらなければ、その責任をとるのもリーダーの役目です。
アーノルド監督は、実際にピッチに立つ選手とバックアップ体制であるフロントとの責任も併せて解任されました。でもこれは仕方ないことです。

新しい渡辺監督は敢えて火中の栗を拾う事になることを分かって就任しました。心から応援したいと思いますし、今後の躍進を信じています。



さて、リーダーとチームの関係はとても難しいですね。

理想のないリーダーは論外です。

理想は有っても、それを理論に落とし込めないリーダーは、夢を見ているだけです。

理想に捕らわれすぎて、現実問題を解決できないリーダーも、組織としては役に立ちません。

理論が有っても、その理論をチームに理解させられず、結局誰も付いてこないリーダーは、もともと理論が無いのと同じです。

理論が無いから部下からの人気を気にして行動し、そこそこ人気はとるけれど、結局組織の成績を上げられないリーダーも、ある意味害になります。

自らの昔の小さな成功体験だけですべてを判断するリーダーは、確実に組織の害になります。

…おやおや、確かサッカーの監督の話しをしていたはずでしたよね。