2013年3月20日水曜日

改めてオンライン申請の勧め

不動産登記法が改正され、オンライン登記申請ができるようになって久しいですね。皆さんオンライン登記申請をしていますか。
改正後に入会した会員も多いですが、少なくてもその方々は当然にオンライン登記申請をしていますよね。

確かに書面による従来の申請の方法も、不動産登記法では残されています。
しかしオンライン登記申請が原則になり、書面による申請は例外という位置づけになりました。我々登記に関する専門家なら、できるだけ法律の本筋で動くべきです。

オンライン登記申請手続きをしない言い訳として、「添付情報の関係で、表示に関する登記はオンラインに馴染まない」という言い方があります。また「オンラインサービスなのに、24時間稼働もしていないなんて信じられない」と言った意見も聞きます。「だからオンラインは意味が無い」とおっしゃる気持ちも分からないではないです。
でもオンライン登記申請に馴染まないからと言って、表示関する登記手続きだけオンライン申請の制度から外れる訳はないのです。世の中の動きはとっくに決まっているのです。これはすべての分野に及ぶ国策ですから。

だからこそ、皆でオンライン登記申請を利用すべきと思います。
私たちが積極的に利用する事で、使いづらい部分もしっかり把握して提言すべきです。
結局、表示に関する登記を利用するのは私たち土地家屋調査士しかいないのです。
だからこそ、私たちの利用実績に裏付けられた説得力のある提言が意味を持つのです。

口では「オンライン登記申請をしています」と皆さんおっしゃりますが、実際には宮城県土地家屋調査士会では、今でも高価な地積測量図用紙や建物図面用紙を買いに来ていますね。会費不足の宮城会会長としては、歓迎ですが。

登記情報だけオンラインで送付し、添付情報は従前どおり書面による方法を使っている人も多いでしょうね。



別の観点でお話ししましょう。
私は全国各地で事務所経営の講師をしている訳ですが、その中でお話ししている基本中の基本の原価を見直すと言う観点から見ても、オンラインを積極的に使う事は固定費の観点でも変動費の観点でもとても効果があると思います。

特に申請情報だけオンラインの人はとても勿体ないと思います。
添付情報まで極力オンラインを利用し始めたら、私の事務所では用紙の消費がかなり減りました。また申請情報から添付情報まですべて電子データで残るので、事件の管理や保存も電子データでするようになり、従来のわざわざコピーしたものを段ボール箱に詰める様なことも無くなりました。

登記完了したことなどもメールで分かります。
時間的なメリットも、とても大きいと思っています。この件は書きたい事が多いので、また別に書きます。

とにかく、もう一度オンライン登記申請にトライしてみてください。とてもメリットがありますから。

今更他人に聞けないなんて、おっしゃらなくても結構です。
本当に分かりやすい丁寧なホームページがあります。
熊本会の坂本隆一先生のものです。
私もオンライン登記申請を始めた頃には、とても頼りにしておりました。
また講師に立場としても、他人に教えるということはここまですべきなのだと、とても参考になります。

皆さんにお勧めです。


オンライン申請入門
http://rsmay.com/index.html

また坂本先生は、東日本大震災の復興にもとても関心を持ってくださって、様々なニュースをホームページで紹介してくださっています。
坂本先生には、重ねて感謝しております。