2011年8月1日月曜日

ネームプレート発見!

塩竈支部の星章夫先生の事務所は、七ヶ浜町の菖蒲田海水浴場のすぐ側に有りました。
いつもなら今頃は夏休みの子供たちが海水浴に訪れて、楽しい歓声を聞いている頃でしょう。
その事務所は、今回の東日本大震災による大津波で全部流されました。
お気の毒に何も残らなかったと聞いています。

先週、私の測量会社にいる友人が、この写真のネームプレートを渡してくれました。

測量の仕事中に、七ヶ浜町役場から続く道の脇に泥にまみれてあったものを、発見したそうです。土地家屋調査士の職名が有ったので、私なら分かるだろうと、拾って奇麗にしてくれていました。




以前お知らせしたように、震災で消失したネームプレートや会員証等の土地家屋調査士を続ける上で必要なものは、宮城県土地家屋調査士会から無料で提供致しました。
でもこれは、そんな問題ではありません。
この発見したネームプレートは、もちろん裏の金具が汐で錆びていて、使えるものでは有りませんでした。


しかし、このネームプレートは、星先生の土地家屋調査士人生のある部分を一緒に行動していたものです。
その思い出が詰まったネームプレートが、事務所から離れた場所で、3月11日から4ヶ月以上発見されるのを待っていたのです。見つかる確率は非常に低く、しかも発見者が他の人だったら拾わなかったかと思うと、この偶然になんかとても嬉しい気持ちになりました。