2009年11月30日月曜日

調査士合格発表前日

平成21年の仙台法務局の受験者で筆記試験合格者は25人でした。
昔と違ってこの25人は東北全体の合格者数で、その中で宮城が何人かは分からないのです。
その合格者達の口述試験が11月9日にあり、明日12月1日が合格最終発表の日です。
全員合格を祈っておりますが、またその中で宮城会に入会してくれるのは何名でしょうか。

私自身、口述試験の日のことは何年経っても覚えています。
少しでも印象を良くするために着て行った服。
待合室から試験室までの間、緊張して階段でバッグを落としたこと。
口述試験が思ったより簡単な内容で、かえって裏を読む必要があるか悩んだこと。

その割に合格発表の前日には何をしていてどんな気分だったかは覚えていません。
どうだったんでしょうか?

さて、最近土地家屋調査士の資格受験者が減っています。
「この仕事のない時期に、ライバルが減るから良いんだ」という狭い考えはやめましょうね。
後輩が育たない業界は、我々も先が無いのです。

なぜ受験者が減っているのでしょうか。
もちろんこの景気で建設業界や不動産業界が動きません。金融業界も動けないので、当然登記も動きません。
確かに仕事は減っています。
受験者だけでなく、現役調査士が減少するのは道理です。
需要と供給の考えからも理解はできます。

でもそれだけでしょうか。
仕事が減っている他の業界でも入社希望者はたくさんいます。

受験者は、私たち現役土地家屋調査士を見て判断していると思います。
受験者が減っているということは、我々はあの人のようになりたいって憧れられる存在じゃないのかも知れません。
仕事が無くてうつむいているオヤジ程度に見えるのかもしれませんね。

過去のタイプの仕事は無くなっていますし、その分野で昔のような回復は難しいでしょう。
でも新しい時代で新しい役割を担うことも考える必要があると考えます。
仕事が無ければ無いなりに、明日に向かって力を蓄えなければなりません。
ぼやいていても解決しません。
もしそうでなければ、私たちは受験生だけでなく国民の皆さんにも説得力を持たない存在ということになりますね。