2026年2月8日日曜日

合格後の最初の決断で後悔しないために

土地家屋調査士試験に合格した皆さん、本当におめでとうございます。

長い受験生活を乗り越え、ようやくスタートラインに立ちました。

合格直後の今、多くの方が同じ悩みに直面します。

「いつ辞表を出すべきか」「どの事務所で補助者をすべきか」「早く動いたほうがいいのか」。先日も、Oさんから「今月の合格発表を待って、すぐ辞表を出して、土地家屋調査士事務所の補助者になりたい」という報告を受けました。

その気持ちは痛いほど分かります。合格直後は、誰もが勢いよく前に進みたくなるものです。


ただ、一つだけ覚えておいてほしいことがあります。

「退職して補助者になる」という行動は、目的ではなく、あなたの未来をつくるための「選択」だということです。

独立を目指すなら、まず考えるべきは「どこで働くか」ではありません。

「自分はどんな土地家屋調査士として生きていきたいのか」です。

ここが曖昧なまま動くと、どれだけ真面目に働いても、必要な経験が積めないことがあります。


建物登記ばかりの事務所、敷地調査ばかりの事務所、ほぼ測量会社のような事務所、特定の取引先に特化した事務所。

各事務所には特徴があります。どれも事務所として価値ある仕事です。

しかし、それがあなたの目指す姿と一致しているかどうかは別問題です。

補助者として働く期間は、会社員のように「与えられた環境で年数を積めば次のステージに進める」世界ではありません。

むしろ、何を学ぶか、どんな経験を積むか、どんな姿勢で臨むか。

これらを自分で選び、自分でつかみにいく期間です。だからこそ、そこをよく考えずに勢いだけで辞表を出すのは危険なのです。


辞表を出す前に、一つだけやってほしいことがあります。

それは「自分の未来を紙に書き出すこと」です。

頭の中だけで考えていると、勢いと不安が混ざって判断がぶれます。

紙に書くと、自分の本音が浮かび上がり、選ぶべき道がはっきりします。


その道が見えれば、以前のブログでお伝えした「逆算思考」で進路を選ぶことになります。

ただし逆算する前に、今回はその前に必要なステップをお話しします。

それは「自分の棚卸し」です。

あなたは、何が得意で、何が苦手で、どんな働き方をしたいのか。どんな地域で、どんなお客様と関わりたいのか。

これらを言語化すると、事務所選びの軸が自然と見えてきます。

逆算は、その後でないとできないと思います。


独立を目指す道は、誰にとっても初めての道です。

迷うのは当然です。

辞表を出すタイミング、事務所選び、補助者としての学び方…どれも人生を左右する大きな選択です。

そこまで考えてみて、もし判断に迷ったら、遠慮なく私に相談してください。

あなたが土地家屋調査士として羽ばたくその日を、心から応援しています。