2019年5月6日月曜日

自分の仕事

元号が令和になり、日本国民がまた新たな時代に向かうという気分になりました。
この気分のリセットだけでも、改元は前向きに生きる切っ掛けになります。

この連休中も土地家屋調査士をめざす人や土地家屋調査士になった人から相談や報告を戴きました。皆、前向きだからこそ、悩むわけです。当然応援しますよ。

Nさんも開業する前から相談を受けていた方ですが、開業後も何度か連絡を取っていた方です。
この連休中にNさんから以下の相談が来ました。
参考になる方もいるでしょうから、令和最初の相談回答の一部を紹介します。

<Nさんからのメールの抜粋>
只今、お陰様で開業3年目です。
忙しくさせて頂いております。しかし休みなく仕事をしている割には貯金額が微々たるものです。
仕事の内訳は以下です。

①自分の名で受けた仕事・・・・・・50%
②先輩の下請け、お手伝い仕事・・・50%

真の独立といえるには①を100%に近い形でやることだと考えています。
②につきましては、まったく仕事がない時には助かるのですが、現状は自分の仕事を後回しにして行うこともあります。しかし、ご縁や繋がりも大切とも思う面もあります。

ただこのまま②が50%のまま土地家屋調査士としてやっていっても、豊かになれない気がしています。
最近、考えていますのは、以下です。

・②をほぼ0%にする。(正直、仕事や収入が減る不安がありますが、、、)
・空いた時間で将来①に繋がるための時間を過ごす。
(以下略)


以下電話で回答しました。

Nさんはまったく地縁も無いところで開業しましたね。
そこで3年目なのに自分の名で受けた仕事が50%も有ることは大したものです。
その上で先輩からのお手伝いの声がかかるだけでも地域に認められたのですから、その分も誉めたいと思います。
だから焦る必要はありません。
また業界の先輩のお手伝いは、単なるアルバイトではありません。
お金をもらいながら、先輩の様々なノウハウに触れることができる貴重な機会です。
そんなことをさせて戴けるのは新人のうちだけですよ。
②を自分から0%にするのは、とてももったいないと思います。
(先輩にもよるけれどw)
私の事務所にも過去何人もお手伝いに来ていました。
お手伝いを通じて、様々なノウハウを教えてきました。
残念なことは、自分に少し仕事を受託しただけで来なくなる新人がいることです。
深いノウハウを伝えるには、もう少し成長を待たなければならないので、これからだったのにと思っているからです。

Nさんの一番の問題点は「現状は自分の仕事を後回しにして行うこともあります」という考え方です。どんなアルバイトでも、お金をもらう限り全部「自分の仕事」なのです。
そんな考え方なら、自分の名で来た仕事でも、仕事に優劣を付けることになるでしょう。

Nさんはまだまだ若いので、休み無くても頑張る時期です。
「今貯めるべきは、貯金ではなく実力です」
三流の土地家屋調査士で終わりたくないでしょ。
①も②も自分の仕事として全力で向かってください。
それを続けていれば、いずれ、Nさんの望むような形になると思います。

応援しています。
また仙台に来てください。