2016年10月3日月曜日

ITOYA110 ペンジャケット システム

銀座伊東屋と言えば、私のパワースポットです。
定期的に訪問して、エネルギーを充填しなければなりません。
そんなこともあり、先週の東京出張の帰りに立ち寄ってきました。



伊東屋は単に文具を販売するだけでなく、文具の企画開発もしています。
以前紹介したふせんの革カバーも伊東屋オリジナルです。


さて、その伊東屋企画文具に9月発売のものが有ります。
そのニュースは知っていたので、この機会に見に行きました。




これです。
太いペンでしょう。
黒くて良く分かりませんか?


他のペンと大きさを比べてみましょうか。


誰でも知っているゼブラの蛍光マーカー(オプテックス・ケア)とトンボ鉛筆の赤鉛筆に挟んでみると大きさが分かるでしょうか。

キャップを取ってみましょう。


キャップの後ろには「ITOYA」のロゴがあります。
さて、この白いペン先ですが、見たこと有りませんか?

そうです。
ぺんてるの使い切り万年筆「プラマンJM-20」と同じですね。



このプラマンは、1979年発表のペンですが、先端がプラスティック製のペン先で、万年筆のような書き味を目指したものです。確かに200円という定価で万年筆のようなスムーズなインクの流れが楽しめるペンですが、むしろチープな万年筆というよりもプラマン独特の書き味にリピーターがついています。


実は伊東屋のこのペンのリフィルは、プラマンJM-20をそのまま使うのです。
だからペンではなく、プラマンを包むジャケットです。
商品名も「ペンジャケット」と言います。




このペンジャケットは定価5000円(税別)です。
最初ニュースを見たときには、高すぎると思いました。
だってペンを包む軸を作っただけですから。

しかし、実際に握ってみるとこれが良かったのです。
ボディは真鍮製なので、ずっしりした重量感があります。
長さは152mm、重さは47gあります。
これは好みの問題ですが、重くて太いペンが好きな人なら試してみる価値はあります。
この太さで握りが安定し、重みで重量バランスが向上しています。
筆圧もかけずに滑らかな書き味を得られます。
私はプラマンの書き味が更に増しているように感じました。



筆記幅は0.4mm〜0.7mmとのことです。
ペン先が柔らかいので筆圧で筆記幅は変わります。

一番下のペンはパーカーのインジュニュイティです。
書き味は同じ方向を目指しているのだと思います。
値段はまったく違いますが、書き味の好き嫌いは分かれます。



ちなみにインジェニュイティのリフィルは1000円(税別)、プラマンの5倍です。

プラマンの書き心地は人気があり、その安価な価格と併せて定番となりました。
この安価な点は当然美点ですが、オフィシャルの場で持ち出すと少し安っぽく見えることもあります。
その点に目を付けた伊東屋は、その解決としてこのペンジャケットを作ったのです。

なおこのペンジャケットは、途中の定価300円のリングを変えると、これまた定評のあるぺんてるの2種のペンを入れることができます。これらのペンも皆さんご存じのはずです。ぺんてるの定番「サインペン」と「ボールぺんてる」です。

ペンジャケットは、黒、白、赤、青の4色のラインアップです。
どうですか?
それでも高いと思うでしょうね。
でも機会が有ったら一度握ってみてください。
この重さと太さを好きな方もいると思います。