2013年11月25日月曜日

研修ライブラリについて

日調連の研修ライブラリをご存じでしょうか。
私が以前日調連研修担当理事の頃に提案して作ったものです。
どうも当時のコンセプトが今に伝わってなくて、あまり稼働せず、残念な思いをしています。
あの研修ライブラリを再度有効活用できるようにするために、少しここで当時のコンセプトを紹介させて戴きます。

全国の土地家屋調査士の世界では、とても多くの研修会が開催されています。
土地家屋調査士会、支部、青調会等の任意団体、ブロック協議会等々の研修会を合わせれば、どこの会に所属していても年間5〜10回の研修会は開催されているのではないでしょうか。

それでも私が新人の頃を考えれば、それではとても足りないくらいに研修会が必要でした。また自分の所属会だけではなく、他の所属会で開催されている研修も聞いてみたいと思っていました。

そこで考えたのが全国の研修を集積させて、その中からいつでも自己研修ができるようにする仕掛けです。
全国の土地家屋調査士会で一年間に開催される研修会を、支部等を併せて少なくても5回と考えても、50会あるので、最低年間250回の研修会が開催されています。
それを日調連の研修ライブラリに登録していくのです。それを土地家屋調査士なら誰でも、事務所からネットで検索して、閲覧研修できるようにする仕組みでした。

当時、日調連で私の提案がとおり、実際にライブラリを作ってくれたのは兵庫会の光川会員でした。
ライブラリに登録するには、もちろん講師の承諾が必要です。講師によって、動画まではNG、レジュメはOK等々、様々な制限はあると思います。それでも良いんです。
極端に言えば、「いつ、どこで、誰が、どんなテーマで」というデータだけでも勉強の切っ掛けになるはずです。また研修会を企画する担当役員のヒントにもなるはずです。

あれから10年、そのまま順調に稼働していたら少なくても2500回の研修会のライブラリができていたはずです。このライブラリのデータベースは、個人の勉強にとって力になりますし、組織的にも対外的に説得力を持つはずです。

残念ながら今まであまり稼働していなかったのは、当時ネット事情が今ほど潤沢ではなくて、動画などを閲覧するには回線スピードなどの問題もあり、少し時代が早かったという問題と、このライブラリのコンセプトが日調連内部でまったく引き継がれていなかったことが問題だと考えています。

できれば、再度日調連の研修ライブラリを充実させて欲しいと考えています。
私が個人的にサーバーを準備して、研修データベースを勝手に集めることもできますが、やはり組織的に集める方が全国の会員の為になるでしょう。
これから各会が支部や青調会なども含めて、ここ2〜3年の研修会のデータをライブラリに登録しただけで、簡単に1000件程度の研修会データベースができるのですが。