鈴木修塾では、4月18日〜21日開催の「土地業務」に向け、今回の受講者で構成するLINEグループによる2カ月間の事前研修を始めています。
その中で受講者全員に伝えていることがあります。
「専門知識は100点でなければ意味が無い」ということです。
土地家屋調査士試験の合格率は、ご存知のように10%を切る程度です。
仕事しながらの受験勉強はたしかに大変だったでしょう。しかし、その合格率10%を切る試験に合格したというぐらいで満足しきっている人たちを、私はいつもとても気になっています。
資格試験の受験勉強そのものは大変だとしても、実務という視点で考えた場合、試験内容はとても狭い分野からの出題で、しかも80点取れば合格します。
試験で良い点を取っただけでなんらかのご褒美をもらえるのは小学生の話でしょう。でも、私たちは合格証以外は何ももらえません。
合格後はプロの専門家としてお客様の相談に答えて、そのお客様のニーズを見極めつつ、様々な提案をするのです。
だから、合格の次は専門家として100点を目指さなければなりません。
「わからなければ先輩に聞くから」と言って安易に開業する自称専門家(?)がいます。
自分がわからないのだから、先輩に聞くその質問自体も、実は的外れかも知れないという怖さを考えなければなりません。
また、「その分野は『だいたい分かる』から」という程度の人が結構います。
「だいたい」ということは「例外があるかも」ということですね。
お客様にアドバイスしたくても、頭の片隅で「例外があるかも」と思えば、結局、お客様に適正で的確なアドバイスはできません。
ということは、95点でも0点と同じなのです。
だから私は、試験合格の8割程度の専門知識ではプロとは認めていないのです。
つまり「専門知識は100点でなければ意味が無い」のです。
早く目的を達成するための効率の良い勉強やトレーニングの仕方は教えます。
ただし、中途半端な専門家を促成栽培するつもりは毛頭ありません。
芯の太い専門家を育てたいと思っています。
頑張ってください。応援します。