今年度の土地家屋調査士試験合格者について、なかなか事務所開業ガイダンスをする機会をつくることができないでいます。
もちろんオンラインで講義することも考えるべき環境ですので、それも準備しています。
しかし、私のガイダンスを受講された方は理解できると思うのですが、集合形式で受講されたとしても、私は全受講者に対してほぼマンツーマンでお話をして、各々の疑問を晴らそうとしています。
皆さんの表情を見ながら、できるだけフィットする言葉を選んでお話ししています。だからどうしても、実際に会ってお話をしたいのです。
新型コロナウィルスに対する緊急事態宣言の期間が延長になりました。
またガイダンスの日程は先になりそうです。もちろん緊急の個別の相談は受けます。
ただし解除は目の前だと思いますので、解除になれば、しっかりとウィルス対策をしながらガイダンスを開催したいと思います。
さて、今年の合格者にこれだけは言っておきます。
すぐに開業するかしないかに関わらず、勉強だけは続けてください。
あんな一発勝負の試験の知識だけでは、専門家の世界では生きていけません。
ましてや試験にピークを合わせるやり方なら、そろそろ内容も忘れはじめているでしょう。
新人は最新の合格者だから、一番ものが分かっていると勘違いしている方がいます。
最新の合格者といっても昨年の10月が筆記試験でしたね。それ以後の新しい法律や判例をどれだけ学んでいますか。
合格の美酒に溺れて、勉強を止めていませんか。もうすでに劣化が始まっていませんか。
専門家と言われる立場で長年事務所をやっている人達は勉強を続けています。当然に試験範囲とは比べようもないくらい広い範囲の最新の知識を有しています。
合格時の知識だけで何十年もやっていこうとする人達は淘汰されています。
ですから、開業するにしても、どこかで修行するにしても、勉強だけは続けてください。
それが開業後の一番の営業になるのですから。