2017年9月5日火曜日

やる気がある程度では評価しません

ある土地家屋調査士試験合格者(ここではTさんとします)が、私のガイダンスの中で「練習をやっているのに」「測量機器の使い方が分からない」「CADが使えない」と言いました。

確かに私も試験合格の時点では、法律も測量もまったくわかりませんでした。
だけど、本当にプロの専門家になるのなら、そんなことを言っていても何も解決できません。
何故そんなことを皆の前で言わなければならないのでしょうか。

彼には「やってもできないなら、辞めたら...」と言いました。
できないのは、やっていないからです。
やっているという努力過程を評価される勤め人の中には、そんなことを言う人もいるのかも知れませんが、私達は結果以外では評価されませんから言いません。
専門家になりたいのなら、やるしかないのです。

その後、彼は中古の測量機器とCADを買って、練習をはじめてみたら「できた」ということです。

以下そのTさんと私のやりとりです。

少し文面を変更しています。

<Tさん>
こないだ、先生に、ダメだ!言われて、ガチになって、中古の測量機器と測量CADを都合したら、あら不思議、できたので調子づいて毎日測りまくってます。 やっぱり中途半端あきませんね。
ヤケクソなってグッズ揃えて、測量業者にコーチしてもらえました。 据付も、クルクル毎日やったら、3分以内にできるようになりました。
地積測量図もCADで、バッチリです。 進歩しました。ありがとうございました。


<鈴木>
連絡ありがとうございます。良かったです。
普通「誰でもできる」のです。
それなのにTさんは、前回皆の前で「やったのに、できない」と言い切りました。
私は「試験合格した程度で、何を甘えているのか」と思いました。
もうできるようになったTさんなら、私の真意は理解していただけると思います。
測量やCADは土地家屋調査士の基本中の基本です。
専門はもっとその先にあります。
そして、専門家とは「昔できた」とか「将来できるようになるはず」ではなく「今できなければならない」のです。
私は「やる気がある」程度では評価はしません
「今日やれる人」を評価します。今後も応援します。