久しぶりで映画館に行きました。
観た映画は「ベイビー・ドライバー」
7月8月と公私とも何かと有ったので、映画館は久しぶりでした。
久しぶりの映画は、楽しい方が良いと思い、この映画をチョイスしました。
ベイビー(アンセル・エルゴート)。その天才的なドライビング・センスが買われ、組織の運転手として彼に課せられた仕事―それは、銀行、現金輸送車を襲ったメンバーを確実に「逃がす」こと。子供の頃の交通事故が原因で耳鳴りに悩まされ続けているベイビー。しかし、音楽を聴くことで、耳鳴りがかき消され、そのドライビング・テクニックがさらに覚醒する。そして誰も止めることができない、追いつくことすらできない、イカれたドライバーへと変貌する―。
組織のボスで作戦担当のドク(ケヴィン・スペイシー)、すぐにブチ切れ銃をブッ放すバッツ(ジェイミー・フォックス)、凶暴すぎる夫婦、バディ(ジョン・ハム)とダーリン(エイザ・ゴンザレス)。彼らとの仕事にスリルを覚え、才能を活かしてきたベイビー。しかし、このクレイジーな環境から抜け出す決意をする―それは、恋人デボラ(リリー・ジェームズ)の存在を組織に嗅ぎつけられたからだ。自ら決めた“最後の仕事”=“合衆国郵便局の襲撃”がベイビーと恋人と組織を道連れに暴走を始める―。(オフィシャルより)
理屈抜きで、楽しかったです。
天才的な逃がし屋の映画といえば、過去何度か観たあんな感じの映画かなと思っていました。確かにもの凄いドライビング・テクニックに魅せられました。それも、その車が何とスバルのインプレッサWRX!!です。
しかし、この映画の魅力はそこだけではないのです。
その神業のカー・アクションがすべて音楽とシンクロしているのです。ギア・チェンジもワイパーもターンも、車のクラッシュさえも音楽にシンクロします。
全く見たことのないカー・アクションです。
逃がし屋の仕事を終えて車から降りても、主人公ベイビーが珈琲を買って仲間のアジトまで歩くシーンの道すがらの人々の動きなどが、すべてベイビーの聴いている音楽にシンクロしているのです。この様々な仕掛けがとても楽しく、もうご機嫌なミュージカルでした。
物語の内容も実際面白かったです。
彼がiPodで音楽を聴きながら運転する訳、それは悲しい過去と耳鳴りを消すことができるから。そんな設定で、やはり音にまつわり物語が進みます。
多くの音楽と、それに対比する聴覚障害者の育ての親の存在。
そしてベイビーの耳鳴りの結末は。
どのように物語が進んでいくのか想像する余裕が無いスピーディーな展開でした。
また、登場人物がそれぞれ魅力的なキャラクターです。まあ、ケヴィン・スペイシーやジェイミー・フォックスなど悪役も豪華キャストですし、ヒロインのデボラは可愛いし(ここ大事。シンデレラの主役のリリー・ジェイムズでした)、組織のボスの甥もなかなか可愛い笑えるキャラで良かったし。
育ての親との関係も細やかに描かれていて良かったです。
この映画は音楽とスピードが命だからこそ、育ての親とのゆったりとしたシーンや音の無い手話などに情感が込められています。ここも見どころでしょう。
最後のシーンなどいろいろ書きたいことはあるけれどネタバレになりますし、もっともネタバレまで書いたとしても、このカー・アクションと音楽とのシンクロは結局観ないと伝わりません。
仙台ではフォーラム仙台で上映中ですが、これから上映館が広がるようです。
私は大画面大音量でも再度観たいと思っています。
カー・アクションが苦手な方は、ミュージカルだと思って観ても後悔しないでしょう。
お勧めです。