2016年3月10日木曜日

今日は何しているの?

先日の土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin大阪でも話題になりましたが、私のところには以前から補助者修行したいという相談が来ます。

補助者とは、土地家屋調査士や司法書士に雇用され、土地家屋調査士会や司法書士会に登録されて、資格者の補助をしている人のことです。

就職目的の方もいますが、私のところに相談に来る人は合格者が多いので、就職目的と違い開業を前提とした修行が目的です。

雇用者側も被雇用者側も、その目的を曖昧にしたまま始めるといずれ気まずいことになります。
お互いに「そんなはずではなかった」ということになります。
必ず目標と期限をハッキリ伝えておいた方が良いでしょう。

補助者について、私は募集していませんが、他の事務所には何人か紹介しています。

ただ、残念なこととして、補助者希望の方の中には学ぶ姿勢の甘い方が多いですね。

開業する前提で補助者修行の場所を捜しているとして、その方に「それで、今は何をしているの?」と聞くと、「えっ?・・・」という顔をします。
何も考えていないようです。

補助者になれば手取り足取り教えていただけるものと思っているようです。
だから、補助者になるその日を待っているだけなのでしょう。

受験勉強も同じですね。

「4月から受験予備校に行くんです」
「そう、それで今は何しているの?」
「えっ?・・・」

予備校は受験のポイントを教えてくれたり、受験勉強のペースメーカーだったりしますが、どんなに良い先生がいても、本人が勉強しなければ絶対に合格しません。
だから、予備校が開校される前から、自分で勉強を始めていなければなりません。
それは、合格者の皆さんはよくご存じでしょう。

早く開業したいのなら、補助者修行も同じです。

何ができないのか。
だから何を学ぶのか。

そのためにも補助者に雇ってもらう日まで練習をすべきです。
そうでないと、補助者生活は、修行ではなく就職になります。