2013年9月30日月曜日

続けていくことが大事な時期

見せましょう野球の底力を!

これは、楽天イーグルスの選手、嶋基宏が、2011年4月2日に東日本大震災の復興支援のために行われた慈善試合の前にスピーチした際の言葉です。

自らも被災して、再開も危ぶまれたそれぞれのリーグ戦で、被災地のプロスポーツチームが勝ち続けることは、被災地にとても勇気を与えます。
あれだけ弱かった楽天イーグルスが今年優勝しました

また、ベガルタ仙台が昨年J1準優勝しました
これらの活躍は、被災地全体に勇気と元気を与えました。

今年のベガルタ仙台は、ACLの後遺症も残り、昨年ほどの結果を出していませんが、怪我人も戻りつつあり、ここのところ調子が戻ってきました。
9月中の試合では相手チームに1点も与えない鉄壁の守備が戻ってきました。
攻撃の得点は運による要素も大きいですが、守備は理屈の要素が大きいです。おそらくこれから大崩れすることは無いでしょうから、12月に向けて順位を上げてくるでしょう。

先週末28日はJ1首位の横浜Fマリノスとの試合がありました。
マリノスには近年負けていませんが、今年のマリノスは調子良いようです。
お互いに守備のブロックを作って堅く守り、隙を見て攻撃に移る形です。
90分間緊迫する試合で0対0の引き分けでした。
各々勝ち点1を分け合った試合で、とても見応えのある試合でした。
首位と引き分けたから良いとするか、首位に勝ち点を縮められなかったかと見るか、考えが分かれるところでしょう。

さて、そのマリノスの選手達が、その翌日に東松島市を訪問してサッカー教室を開いてくれました。

これらの被災地支援活動は、横浜Fマリノスだけではありません。仙台と対戦するたくさんのチームが、疲れているのに試合の翌日に被災地をまわってくれています。

憧れのプロサッカー選手が自分の地元に来てくれて、サッカーを教えてくれるのです。
あの中村俊輔が一緒にボールを蹴ってくれます。
仮設の子ども達も元気になります。

(私個人的には敵だけど・・・)
(いいんです。サッカーに関しては心が狭いんです)


東日本大震災後、サッカーに限らずスポーツによる被災地支援は、途切れること無く続いています。
ありがたいことです。
間違いなく、スポーツには大きな底力があります。

俊輔は「続けていくことが大事な時期」と話してくれたようです。

そうなんです。
被災地の人間はいつまでも甘ったれている訳ではありませんが、取り残されている人達もとても多いのです。
最近は報道も減りました。日本中の人達は被災地はもう問題ないと思っているでしょうね。ボランティアの皆さんも、やりきった感があるのかも知れません。

私自身はまったく問題ありません。
でも今がデリケートな時期である方々が確かにいます。


俊輔ありがとう。敵だけど・・・。




2013/9/30神奈川新聞

サッカーJ1の横浜F・マリノスの選手らが29日、東日本大震災で被災した宮城県東松島市を訪れ、子どもたちを対象にサッカー教室を開いた。

 東松島市との交流は震災直後の2011年5月29日から始まり、ことしで3年連続3度目。サッカー教室などで親睦を深めている。横浜F・マリノスはこのほかにも岩手県山田町の子どもたちを公式戦に招くなど、被災地支援を続けている。

 この日は幼稚園児と小学生192人が参加。児童の約半数が現在も仮設住宅で生活しているという。津波で大きな被害を受けた沿岸部の野蒜地区を拠点とする「NARUNO FC」の大槻陽平主将(11)は「いつもテレビで見ている選手とプレーでき、夢のようでした」と目を輝かせ、母の由季さん(41)も「私たちを忘れないで、来てくれることが本当にうれしい」と笑みを浮かべた。

 中村俊輔選手は「続けていくことが大事な時期」と話し、個人的にも被災地の支援活動に取り組んでいる中沢佑二選手は「来年は『優勝できました』と報告ができたらいいね」とうなずいた。