2012年12月18日火曜日

震災報告会〜発表

15日に「東日本大震災報告会〜被災地からの発信」を開催しました。

今回は、参加者は土地家屋調査士のみという報告会にしました。一般の方や役所の方もお招きする事も考えられましたが、僅か半日でたくさんのものをお伝えするには「そもそも筆界とは」とか「阪神淡路大震災の際の法務省の通知」などから説明する時間を省きたかったからなのです。

報告会は3部構成でした。

第一部は「被災体験を聞く」と題して、会員の個人的な被災体験を伝えてもらいました。
宮城、岩手の被災体験は、とても大変な体験でした。しかし、それにも増して福島は、現在進行形の被災中です。復旧する入り口にも立ってないのです。とてもとてもお気の毒な状況だと再認識できました。なお福島の被災の現実については、写真をパネルにして会場で展示しました。ご覧くださったでしょうか。またその脇で放射能防護服も展示しました。何か感じていただければ幸いです。

第二部は「土地家屋調査士と震災業務」と題して、土地家屋調査士が取り組む震災復興業務を説明いたしました。岩手と宮城の取り組んでいる建物や土地についての業務を説明しました。時間が無くてかなり駆け足でしたので、また別に説明の機会を持ちたいと思います。

第三部は「東日本大震災と土地家屋調査士」と題して、早稲田大学大学院法務研究科の山野目章夫教授にご講演をお願いいたしました。
第一部と第二部の発表を受けて、それらにコメントしながら法的に整理されていくところが、さすがに山野目先生と感心させられました。



この写真は、第一部で宮城会の高野広報部長が、被災体験を話しているところです。
高野部長の自宅が大津波に遭ったところをスライドで紹介していました。
3月の大震災でにこんな目に遭っているのに、高野さんは震災後の5月から宮城会の広報部長になってくれました。会長としてとても感謝しています。