2023年1月17日火曜日

業務上の質問はベテランの先輩にしてね

土地家屋調査士を開業したばかりの方の中には、近隣の土地家屋調査士とのお付き合いが薄い方も多くなっているようです。

昨今の風潮でもあるでしょうが、やはりこのコロナウイルス蔓延による影響が大きいのでしょう。集合する事業として、懇親会どころか研修会でさえ減ったので、他の土地家屋調査士とリアルに会う機会がないのでしょうね。


そんな中、新人の皆さんが業務上で疑問点が出たときにはどうしていますか。

新人さんを脇で見ていると、まず簡単にネットで検索しますね。

危険です。そのネットのその書き込みは誰が書いているのですか。ネットに書いているのは専門家ではないかも知れませんよ。

その人より、お客様の財産に関わる仕事をしているあなたの方が、専門家でなければならないでしょう。

ネットの落書き的な書き込みに、あなたの専門的判断とお客様の財産の安全を任せて良いのですか。


またネットで答えが見つからないと、次に質問する相手は同期の友人などになりますよね。

それもとても恐いことです。

これも脇で話を聴いていると答えの根拠が「以前勤めていた事務所でこうやっていたから」というレベルだったりします。

根拠は条文や判例・先例でなければならないのに、その友人のわずかな経験からくる答えで納得してはいけないのです。

友人がその経験をしたときは、今回と条件が異なっているかも知れません。または、その答えが実は誤っていたのだけれども、今まで問題になっていなかっただけかも知れません。


同期の土地家屋調査士は友人としてとても大切な存在ですが、質問する相手としてはまだまだ危険です。自分で調べても分からないことが出たら、必ず信頼できるベテランの先輩に質問してくだっさい。

おそらく、気安く質問できる同期とは違って、先輩に質問するのは畏れ多いと考えるのでしょうね。

大丈夫ですよ。

忙しい先輩でも、失礼がないように挨拶すれば、丁寧に教えてくれると思います。

この業界の先輩はけっこう面倒見が良いはずですから、おそらく質問以上のことまで教えてもらえるでしょう。