2021年9月19日日曜日

土地家屋調査士筆記試験まで1カ月 何を考えるか

今年の土地家屋調査士筆記試験は10月17日(日)です。

あと1カ月です。受験生の皆さんは追い込みで大変でしょうね。

2日前に「今年受験しないことにした」人と電話でお話ししました。

その人は、今年は仕事などで忙しくて、合格レベルの受験勉強ができなかったようです。

「今年お仕事などで忙しい人が来年は暇になるのか」とても疑問ですが、この件は置いておきます。


確かに中途半端に受験して結果として落ちた場合は「負け癖」がつきます。

これが結構厄介です。負けても平気になります。

試験は勉強の延長ではありません。スポーツなどと同じで勝ち負けの勝負事です。

勝負は常に勝ちに行かなければなりません。

「先輩も負けているから、自分も負けて当たり前」という「負け癖」が付いたら、もう勝てません。


だから彼にアドバイスしたのは以下のことです。

「もしあなたが、来年土地家屋調査士試験を受けるつもりなら、あと1カ月は全体的な勉強をやめて、何かに絞って勝負をしてみなさい。例えば『不動産登記法の択一問題だけは合格する』などと決めるのです」

「今年の試験内容について一切の情報から離れて今年試験内容が公表されるのを待ちなさい。そして休みの日に時間を測って自分でやってみなさい」

「もちろん、結果は合格レベルではないでしょう。それは最初からわかっているから、ショックは受けないでしょう」

「民法は不合格だったが、不動産登記法は合格している」となれば、そこまで落ち込みません。なにしろ今回勝負に出た不動産登記法では勝っているのですから。

この1科目だけでも良いから「勝った」という「成功体験」が重要なのです。

その成功体験が、次の年の勝負の自信になります。

複数年の試験攻略計画の方については特にですが、今年の合格不合格で一喜一憂するのではなく、科目や書式など、1科目ずつ勝負をかけるのです。

全科目を平均的に上げていくのではなく、1科目ずつ合格していくことを目指すのです。

何かで合格できれば、来年は勉強の比重を変えれば良いだけです。

「法規はできた。書式に時間が足りなかった」とすれば、来年は書式のトレーニングに重点を置くことになります。


勝負事ではとても当たり前のことなのですが、これができない人が多いです。

毎年「勝手に落ち込んで負けのループに入り込んでいる人」がとても多いです。

試験は知識の勝負だけでなく、メンタルコントロールの勝負でもあるのです。


頑張ってください。

合格したら、私が「開業ガイダンス」や「経営ガイダンス」等で相談にのりますから。