2020年5月10日日曜日

何歳であっても、君は一年生


だって君はこの世界に来てまだ1年経っていないのですよ。
どんな世界でも一年生なら何もできなくて当たり前です。
焦らなくて良いでしょ。

君が35歳なのは知っています。
でも何か問題ですか?
誰と比べているのですか?
他の職業に就いた同級生と比べているのですか?
同級生は十数年同じ職業を続けているのなら当然働き盛りになっているでしょう。
それを見て焦るなら、同級生と同様に、以前の仕事を続けていれば良かったでしょ。
途中で何故この道を目指したのですか?

我々の世界を冷静に調べてご覧なさい。
平均年齢が60歳前後ですよ。
定年が無いのですから。
君がこの世界に15年遅れて入ったなら、75歳まで頑張れば良いだけでしょ。
君に働く能力があるのに辞めなさいとは、誰からも言われませんよ。

だから君の絶対年齢を忘れなさい。今20歳だと考えなさい。
これから働ける人生の長さを考えたら、今新社会人になったと考えれば良いだけです。
その時代時代に沿った実力を保ち続けていれば、いつまでも仕事ができるのです。
もちろん、勉強を続ける精神力と健康を維持する体力を磨き続ける必要があるけどね。

家族からのプレッシャーがあるのですか?
もし、あると考えるなら、それは違いますよ。
君自身に迷いがあって、焦っているから、家族にも伝染するのです。
君自身が納得して、笑顔で頑張っていれば、当然家族は納得しますよ。

君がこの世界を歩みたいのなら、当然に人並み以上の努力は必要です。
1年努力した程度で、プロの専門家としての実力が得られる訳ないでしょ。

実力があれば、何歳になっても仕事を辞める必要はありませんが、仕事ができないままなら、いずれ辞めざるを得ません。

この世界に来たからには、焦らずに、腹を据えて、人生を考えなさい。
何歳であっても、君はまだ一年生なんだから。






5月12日加筆
このブログの「君」は、開業を焦る試験合格者です。
ろくに仕事ができないうちに開業しても、お客様に迷惑をかけるだけですので、焦らずじっくりと勉強して実力を付けてから開業した方が良いという内容のつもりです。
開業してしまった新人の土地家屋調査士を甘やかす内容ではありません。
開業してしまったのなら、じっくりなんて言ってられません。
必死で勉強しなさい。それができないなら、辞めなさい。
プロの専門家に一年生や初心者マークはありません。