2018年12月3日月曜日

開業を怖がって別の資格を取り続ける人たち

先日私の事務所に、専門資格者として独立開業したいという考えの方が相談にいらっしゃいました。彼の目指しているのは土地家屋調査士ではありません。
それでも、どの資格業でも開業方法の考え方はほぼ同じであると考えておりますので、迷っている方の相談は歓迎しています。

彼は、ある専門資格に合格して、次の資格にチャレンジするつもりでした。
私は彼に「最初の専門資格を目指したのは何故ですか?」と聞きました。
彼は明確に答えを持っていませんでした。
少なくてもその資格で開業するつもりは無かったようです。
だったら何故受験したのでしょうか。
もちろん「最終的に取得したい資格試験の前の腕試し」とか明確に位置づけを考えていたのなら、ギリギリOKですが、それでも私は回り道だと思います。

資格試験は、お勉強ではないのです。専門家としてプロになるための手段です。
専門家として周辺知識が必要なら、欲しい資格にさっさと合格してから勉強すれば良いのです。

まずは何を目指して勉強しているのか、そこから明確にしましょう。
資格に関して回り道することは、時間がもったいないと思います。

他にも、ある資格に合格したけれど開業する勇気がなくて、別の資格を取り続けている人たちがいます。
どうすれば開業できるのかろくに調べずに、ただただネットを流し読みするだけで不安になり、せっかく合格した資格で開業できず、自分への言い訳として他の資格試験を受け続けているようです。

専門家になるための資格は、開業しない限り意味が有りません。
いくつ試験に合格しても、人生は一歩も進んでいないと考えてください。

何がしたいのか明確にしていない人は、おそらく誰の役にも立ちません。もちろん自分のためにもならないでしょう。
試験を受け続けていれば、いつか何らかの解決が訪れるのでしょうか。
待っていれば、誰かがあなたの人生の扉をノックしてくれるのでしょうか。
人生のプランニングも自分でできない人が、独立開業することは難しいかもしれません。

もう一度、ネットの情報に振り回されずに、自分が今チャレンジしていることの意味を考えてみてください。
その上で、そのチャレンジがあなたの人生で意味のあるものと考えたのなら、私は応援します。