2017年10月22日日曜日

ポジティブにやめること

このブログで、何回かにわたり、人生の分岐点で私が決断する方法をお伝えしてきました。
「迷ったらやる」    2010年7月27日
「15分で結論を出す」 2010年5月25日
などです。

私は、人生で迷う時間がもったいないと考えています。
迷うという場合、実は最初から話にならない選択肢は入っていないはずです。
だから、どちらを選んだとしても、その結果は想定内のはずです。最初からどちらもリスクを含めて理解しているはずですから。
だから、迷ったら「やる」と決めています。その方が後から納得できるのです。
「やって」失敗した場合、「ああ、馬鹿だった。」と反省すれば良いのです。自分のやった事なので、それが重い決断だったとしても、意外と笑えたりしますし、その失敗に納得ができるのです。
すくなくとも経験値が増えるので、その反省を糧に次には納得できる結果を望める可能性もあります。
もし「やらない」と決めて、本当にやらなかった場合、後日「あの時にやっていれば良かった。」という反省が残ります。その反省は決して取り返しがつかないので、後悔だけが残ります。

だから、大抵の問題も15分でも答えが出せるのです。
「15分で答えが出せないものは自分の能力の範疇ではない。」という考え方でもあります。その場合は、さっさと他の方にお願いすることです。
それでも私は、「自分の引き出しから答えが出るものしか、世の中から課題は与えられない。」とも思っています。何でも知っているという意味ではないのです。
「あの人に尋ねれば答えが出る。」という判断も一つの答えです。また「あの本を調べれば答えが出る。」という判断も一つの答えです。
 そう考えると、15分で答えが出ないということは、「自分で選択したくない(やりたくない)結論になるのが目に見えているので先送りしている。」と言うだけで、実は答えは出ていることが多いと思います。


さて、後輩の皆さんから「私の話やブログを通じてポジティブな気持ちになった」という嬉しいメッセージもいただきます。
最近、それに加えて、その人達に伝えたいことがあります。

「ポジティブにやめること」です。

何かを始めて、道を誤ったと感じても、やめられない人がいます。
趣味でも仕事でも、何かを始めたら、そこから撤退することがネガティブに感じるのでしょう。
「やる」という行動にはポジティブなイメージがあり、「やめる」という行動にはどこかネガティブなイメージがつきまといます。
または、単に世間体を考えているだけなのかも知れません。

物事は途中でやめて良いのです。
合わないのなら、むしろさっさとやめることです。

だからこそ、やるときは中途半端ではなく、人生をかけてやるべきです。
中途半端な行動で「自分に言い訳の余地」を残してはいけません。その自分への言い訳の余地のために人生を誤りますから。
一生懸命にやって、自分の人生で「もう良い」という答えがでたら、堂々とやめれば良いのです。世間はあなたのことをそれほど考えていません。

「これだけ投資したから、やめるのはもったいない」という人がいます。
趣味でも仕事でも、そこまで投資しなければ、それを続ける価値があるか、わからなかったかも知れません。だから投資には意味があったのです。

実際、もったいないのは人生の時間の方です。
次の人生のためにポジティブに撤退するのです。

「やめるかどうかの迷い」の場合、「迷ったらやる」の進む行動は「やめる」になります。