2017年7月3日月曜日

資格試験受験するために土地家屋調査士事務所に就職したい方

本日、土地家屋調査士の資格試験の受験生から相談を受けました。
その方は、試験勉強中で、測量士補は受かったそうです。
その先の土地家屋調査士の試験勉強について、今、受験予備校の通信講座を受講しているようですが、なかなか思うようにいかないようです。
そこで「土地家屋調査士事務所に勤めたいから事務所を紹介して欲しい」との相談でした。

その相談に対して、私は2つの理由で断りました。

1つは、そもそも自分の就職先くらい自分で探して欲しいということです。
まして、その方が探すのは九州のある県内の事務所です。それを東北の私に聞いてくる前に、やることがあると思うのです。
何でも他人に頼る人が、将来独立して事務所経営ができるだろうかということが心配です。そもそも自分で起業することに向いていないのかも知れません。

今回の相談に関しては、もう1つの理由も重要です。
その方は、現在どうしても就職しなければならない環境でもないのです。
だからその環境なら受験に集中すべきです。
その方は、どうも就職を勘違いしているようです。
土地家屋調査士事務所に勤めれば、受験勉強を教えてもらえると思っているようです。
就職ということは、勤務時間内はその事務所のために働いて、その対価として給料をもらうことです。
勤務時間内にゆっくり受験勉強を教えることができるほど暇な事務所があるのなら、そもそも補助者募集はしていません。
だから、まずは受験に集中すべきと思います。
どうしても収入が欲しいなら、勉強時間が自由になるバイト程度にしておいた方が良いと思います。
その程度にして、受験勉強を優先させて、さっさと合格してください。

「合格後に実務を覚えたいから土地家屋調査士事務所に勤めたい」と言うのなら、それは賛成します。独学で実務を深く学ぶことは、とても難しいからです。

また、本当に受験勉強に行き詰まりを感じるなら、1年間この資格勉強から離れてみても良いかも知れません。その間に何故この資格を目指すのかも再確認してください。

その上で、やはり土地家屋調査士を目指すと決めたのなら、その1年間のリフレッシュは無駄どころか、人生においてとても重要な1年となると思います。

このあたりは以下のブログをご覧ください。

2014年9月7日「正しい努力の方向性」