2018年9月6日木曜日

北海道で震度7

6日午前3時8分ごろ、北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源とする地震があり、安平町で震度6強の揺れを観測した。震源の深さは約40キロ。マグニチュード(M)は6.7と推定される。札幌市内など道内全域の約295万戸で停電が発生している。
震央付近を中心に入手できていない震度情報もあるが、気象庁は同庁が作成した推計震度分布上では安平町と千歳市の一部で「震度7を推定している」と明らかにした。大規模な土砂崩れが起きた厚真町の一部地区も推定で震度6強という。(日本経済新聞から)


北海道で被災された皆さん、とても心配です。
この時点で被害の全容が把握できていないようですが、実際にお亡くなりになった方もいらっしゃるようです。

大きな地震のたびに、毎回申し上げておりますが、数日間は大きな余震もあるはずです。
今回の震度6強より大きな余震が無いとも言えません。
また今後の余震が小さいとしても「私の家は最初の震度6強でも問題なかったので、より小さい余震なら問題ないはず」と決めつけないでください。
建物も擁壁も塀も見かけは問題ないかも知れないけれど、もしかしたら最初の地震で内部構造が弱ってしまったかも知れません。倒れる寸前で止まっているのかも知れません。
だから次の弱い地震で倒壊する可能性はゼロではありません。
実際に東日本大震災でも、そのようなケースがありました。

被災地の皆さんは、できるだけ、自分たちの身を守ることを最優先に考えてください。
仕事も勉強も、あとで取り戻すことができます。
無理して友だち全員に「大丈夫だ」と連絡しなくても良いです。
SNSでも「心配だ」と書き込んだ人全員に返信しなくて良いです。
被災地以外の人達は、誰かがわかればその情報を共有しますから。

今回はすぐにインフラは回復するはずです。
電気はまもなく復帰するでしょう。水や食料も少し我慢していれば供給されるでしょう。
だから無理に動かなくて良いです。
震災時にヒーローにならなくて良いのです。

「地震は9月6日3時8分に発生したのではなく、9月6日3時8分から始まった」と思って、しばらく気をつけてください。

他の地域の人は、少なくても今日はできるだけ電話を控えて、緊急の電話のために電波を空けましょう。
SNS等で冷静に情報を収集し、連絡を取りましょう。

私は地震の専門家でもありません。
しかし東日本大震災の被災地にいた人間として、経験をお伝えしたいのです。
こころから心配しています。

日本気象協会

2018年9月6日18:15追記
以下の記事が発信されました。思った以上に電気の回復が遅いかも知れません。
電気が遅いと様々なことができません。くれぐれもお気を付けてください。

「北海道電力の真弓明彦社長は『全道の電力の復旧には1週間以上かかる。市民に迷惑をかけ申し訳ない。全ての電源が落ちるリスクは低いと考えていた』などと話した。計画停電も検討している。」

2018年9月16日 タイトル修正
その後の調査で最大震度が「6強」から「7」に訂正されたので。
「7」を超える震度はありません。
震度だけで被災は測れませんが、それにしても大変な地震でした。

2018年10月7日8:25追記
一昨日10月5日 8時58分ごろに震源地 胆振地方中東部で最大震度5弱の地震があったとのこと。6日午前0時までに計288回の余震が続いています。
東日本大震災の際にも1ヶ月後に大きな余震が来ました。
終わっていないんだと思って、気を緩めないでください。