2015年2月6日金曜日

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

この映画、予告編で損した感じがします。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」です。


他の映画を観ているときに何度か予告編を観たのですが、このアライグマがどや顔で重火器をぶっ放すところが映るのですよ。ちょっと退いてしまいました。
私にとって、マーベルのスーパーヒーローものは当たり外れがあります。これは外れだなと勝手に決めて、観るべき映画としての優先順位が下がったものでした。
結局上映期間中は観なかったのですが、後で評判が良かったので一応iTunesで観てみました。

結論、とても面白いです。上映期間中に大画面で観たかったと思います。

全員が犯罪歴をもつお尋ね者たちがチームを組み、銀河滅亡の危機を阻止する戦いに巻き込まれていく姿を描いたマーベルコミックの映画化作。自らを「スター・ロード」と名乗り、いい加減な性格でプレイボーイなトレジャーハンターのピーター・クイルは、ある日、惑星モラグの廃墟で謎の球体「オーブ」を見つけ、盗み出すことに成功する。しかし、そのオーブは銀河を滅亡させるほどの力を宿したパワーストーンで、暗躍する「闇の存在」が探し求めていたものだった。オーブを狙う者たちに追われ、凶悪犯だけが収容されるという銀河一危険な収容所に入れられてしまったピーターは、そこで一緒になったロケット、グルート、ガモーラ、ドラックスと協力して脱獄。たまたま利害関係が一致しただけで信頼関係もない5人は、内輪もめを繰り返しながら逃亡を続けるが、そんな彼らに「闇の存在」の魔の手が迫る。(映画.comより)

私は一番好きな映画は、何も難しい顔をしないでも済み、そして何の為にもならなくて、最後に「あ〜おもしろかった!」という単純な爽快感のエンターテインメントなのです。
そういう意味ではこの映画とても合っていました。

今の時代に創るスター・ウォーズでしょうか。
スター・ウォーズの爽快感の裏にある宿命であるとか怨念であるとか、そんな部分を省いたアッケラカンとした外しジョーク満載の映画です。

ピーター・クイルは幼い頃、母親と死別したのですが、その際に母親が聴いていた70年代のポップスの入ったカセットテープとSonyのWALKMANを持ったまま、地球から誘拐されました。
それを大切にずっと持ち歩き、闘いに臨む時などのBGMにするのです。
スペースバトルのBGMが70年代ポップスというミスマッチもこの映画の魅力になっています。もちろんネタとしてだけでなく、最後にはその曲の歌詞の意味が物語の大きなテーマともマッチするのです。

惑星や宇宙の映像がとても綺麗です。
おそらく、この部分にはこだわったと思います。


とにかくミスマッチや外しのジョークが面白く、主人公もその仲間達も全員どこかダメな部分を持っていて、そこがまた如何にも今のハリウッド的魅力の映画になっています。
予告編で観たあのアライグマも、予告編で毛嫌いしないで最初から観ればなかなか愛すべきキャラクターでした。

この映画、続編が予定されています。
次は大画面で、あの仲間達を楽しみたいと思います。