2010年12月30日木曜日

★私の本の読み方(その7)電子書籍編

しばらく「私の本の読み方」について書いていませんでしたね。
今年は何かと忙しく、後半は本を読む数が減っていました。
書籍や映画のネタが少なくなっていましたね。
この年末年始、読みたかった本や観たかった映画を少し消化できるかなと思っています。

さて「私の本の読み方」について、このブログを見てくださっている方からリクエストを戴きました。
鈴木は電子書籍をどう考えているのか、私のiPadで電子データをどう利用しているのかをコメントして欲しいというものでした。

電子書籍については、その黎明期から注目していました。シャープのザウルスやソニーの電子ブックなども導入しました。コンピュータのディスプレイで読むために、身の回りの図書を電子化もしました。「新潮文庫の百冊」というCD-ROMを買った事もあります。百冊がCDに入っているのです。「青空文庫」という著作権が切れた書籍等をボランティアで電子化している動きもあります。これらをノートコンピュータに入れて、いつでも本が読めると思ったものでしたが、実際はディスプレイで書籍を読むのは疲れました。

最近のハードはかなり進化しました。代表的なハードは、AppleのiPad、SonyのReader、AmazonのKindle等が挙げられます。ソフトである電子書籍もフォントなどの工夫で、昔と比べてかなり読み易くなりました。
でもまだ読書の際の自由度については紙の書籍には敵わないと思っています。色々やってみましたが、初めて読む書籍はやはり紙が良さそうです。
初めての書籍を電子化して持ち歩いても、どうも読みにくいのです。個人的な趣向かも知れませんが、書籍の紙をめくる感覚が初めての本を読み進める意欲を増加させるようです。

また実際の販売でも、著作権や各出版社の思惑等が絡んで、日本の電子出版はまだまだ本格的普及には時間が掛かるようです。

それらが克服できた時の話ですが、電子書籍の一番良い事は、ベストセラーでなくても後日手に入ることでしょう。資本主義の論理で日本の文化が失われる風潮の一部でも止めることができそうです。

ちなみに、書籍等を分解してスキャンして自分で電子化する事を「自炊」と言うようです。あまりセンスの良い言葉じゃないと思っていますが、私は昔からのかなりの書籍を電子化しています。私が「自炊」するときは必ず後で検索する事を意識してデータ化します。一度読んで終わる小説などは、分解してスキャンする暇があったらさっさと読んでしまった方が良いと考えています。

私が重宝しているのは、何度も調べる可能性のある書籍等をデータ化してリファレンスとして持ち歩く事です。
電子書籍は何冊持ち歩いても重くなりません。以前書いた平行読書法の観点ではメリットが大きいです。
電子データの一番良い事は検索性です。ですからこんなデータが有ったはずだと思って電子データに検索をかけて出先で見る用途では最高です。

webで検索かけて見つかるデータは持ち歩く必要がないですね。webに無いそれ以外の書籍等のデータを電子データとして持ち歩きます。

私は書籍以外も業務進行中の図面などもpdf形式にしてiPadに入れておきます。出先でお客様と連絡をするときでも手元に図面を開きながら電話ができるので重宝しています。

ちなみに過去の「私の本の読み方」の記事について、以下にリンクを抜粋します。
何か一つでも参考になれば嬉しいです。

私の本の読み方(その1)購入編
私の本の読み方(その2)学習書籍編
私の本の読み方(その3)速読法
私の本の読み方(その4)スライドメモ編
私の本の読み方(その5)インデックス編
私の本の読み方(その6)並行読書編

2010年12月28日火曜日

チーム作りと役員選出について

我がベガルタ仙台では、リーチの長いボランチと決定力のあるフォワードの補強が急務です。今年はなんとかJ1に残留できましたが、この弱点を埋めておかないと、来年は降格するかも知れません。
ということで、我がベガルタは、予算などの制約を考えながらも、日本中(できれば世界中)の選手から、このチームに合う選手を選んでくることになるわけです。

チーム作りとは、このようにポジション毎に必要な良い選手を選んで作るものです。
全員フォワードや、全員ディフェンダーでは闘えません。

私が会長に立候補すると決めたときには、宮城会というチームの各ポジションに合う方を本気で考えて、このチームに入って戴けるようにお願いしました。
会長が選べない支部選出の理事についても、支部長に「本会役員としてこの人を出してください。」とお願いもしました。
「本会が馬鹿なら支部も無いですよね。」などと脅かしても、本当に動けるチーム作りをしました。
役員を本気でやる気なら「自分さえ会長になれるなら他の役員は誰でも良い。」とは思えません。

ところが日調連の役員の選び方は、そうはならないのです。
日調連の会則によれば、会長立候補者でも副会長も理事も一人も選べません。
これが一番問題が有ると思うところです。

理事については、各ブロックの判断で、各々ブロックに割り当てられた人数の理事を出します。その場合、各ブロック連携して、「そちらはフォワードを出してくれ、こちらはディフェンダーを出すから。」などという打合せは一切していません。
「今、日調連では、このポジションに、このような人が必要だから」などという考え方もあまり聞いた事がありません。

チームは組合せです。今のシステムでは、その理事が何が得意かあまり考慮されていません。
私も40歳の頃日調連理事に選ばれた事がありました。
おそらく私は、「日調連というチームの「パシリ」をしなさい。」という役割だったと理解しています。
でも最初に集まった他の人を見て「皆、監督かコーチですか?」と思った事が有りました。

「選ばれた理事の皆さんが悪い。」と言うことでは有りません。各ブロックから選ばれた優秀な理事の皆さんです。ただし、その人たちを選ぶ基準が悪いのでしょう。

全国17000人程度しかいないのに、ブロックの論理なんて意味が無いと思っています。
全員集まっても国立競技場の3分の1程度しか埋まらないのです。
そんな中で「今度は我がブロックから(副)会長を出す。」などの考え方は、目的と手段が逆になっています。そんなこと「オラが村に新幹線を」的な意味すら無いのですけれどね。

支部も宮城会も日調連も政治も、すべて無関心ではいられない時代です。
今、皆で本気で考えて、議論して、本当に強いチーム作りをしないと、全員で降格の目に遭うかも知れません。

来年は土地家屋調査士制度の新たな60年の始まりです。皆の力を合わせて希望の年にしたいものです。

2010年12月27日月曜日

フリクション・ノック

あの大ヒット中のフリクションボールにノック式が発売されました。
私は、特にノック式だからと言って反応しなかったのですが、何気なく文具店で手に取ってみたら、その場で気に入りました。
インクが進化しています。
特にこの点はアナウンスされていないと思いますが、インクが濃くなっています。
写真の上のペンが従来のフリクションボール、下のペンがフリクションボールノックです。
ちなみに、どちらもインク色はブルーで0.5mm芯です。


 実は私フリクションボールを便利に使っていますが、インクが薄いのが若干不満でした。
まあそれでも、消える機能が便利で使っていましたが。

写真では分かりにくいかも知れませんが、フリクションボールノックのインクは従来製品より発色が良く、濃い文字が書けます。これはかなり現実的な色です。また従来のペンより、軸の作りもしっかりしているようです。持った感じも良いです。
今のところ黒・青・赤の3色のラインナップですが、とりあえず黒と青を買いました。

結果を記録するノート等には向かないですが、将来の予定を書き込む手帳にはやはりこれですね。

2010年12月25日土曜日

エアプレス

現場用のペンは何を使っていますか?
私は主にこれを使っています。
トンボ鉛筆の「エアプレス」。

ボールペンのインクがボールに乗るのは、地球の重力のお陰です。
ですから上向きではボールとインクの間に空気が入り書けません。
ちなみに長い間、ペン立てに上向きでボールペンを保存しているだけで、ボールペンは書けなくなることがあります。お気をつけください。

さて、このエアプレスは、ノックする度に空気を圧縮してインクを押してボールに乗せるため、上向きでも確実に書けます。
また速書きにもしっかりインクが着いてきます。

手元のスリットで「ほら圧縮されているでしょ」と見せる部分がキモです。

また、フィールドで使用することを考慮して、クリップの可動範囲が大きく、厚いボード等にもしっかり固定できます。

一番ありがたいのは、濡れた紙にも書けることです。
現場で雨の中の筆記では抜群の機能を見せます。
多少の雨の中では鉛筆の方が好きなのですが、鉛筆の芯を削る手間と、文字の発色を考えると、このエアプレスに軍配を上げざるを得ません。
今のところ測量野帳等の耐水ペーパー使用のノートとの組合せは最強です。

えっ?そんなに雨の中でも仕事をしているのかって?
いやいや、私の場合、そんな筆記具を持っていますという蘊蓄を語れるだけで、文具所持の目的の80%は達成しているのです。

2010年12月24日金曜日

Tough times never last.

早いものです。今年もあと僅かです。
今年は表示登記制度50周年記念の年、土地家屋調査士制度制定60周年の年でした。
皆さんにとって、どんな年だったでしょうか。


土地家屋調査士を取り巻く状況は、大変難しい状況とも言えます。
確かに辛いことは否定できませんが、社会全体を見て土地家屋調査士だけが辛いでしょうか。
他の業界はどうでしょうか。隣の芝生を見ているだけで、実際に隣まで行ってませんので判断はできません。
自分だけが辛いなら、少し反省をしなければなりません。でも日本全体が辛いのです。
こういう時代こそ、自分をしっかり持って、フラフラせずに前を向いていることが一番重要だと考えます。


"Tough times never last, but tough people do."
- Robert H. Schuller
「タフ(困難)な時期はいつまでも続かないが、タフ(強靭)な人はいつまでも続く。」
こんな言葉を思い出しました。


今年もあと1週間。頑張って前向きのまま来年に繋げましょう。

2010年12月23日木曜日

阿部光市先生遺族追賞

阿部光市先生が本年8月にご逝去されましたが、そのご功績に対し、阿部光市先生の次男である阿部和弘会員に遺族追賞が授与されました。

遺族追賞については以下のとおりです。(wiki)
褒章(紺綬褒章を除く)の授章対象者が死亡した場合は、遺族へ銀杯か木杯か褒状が授与される。これを遺族追賞という。
昨日(12月22日)、仙台法務局長により、阿部和弘会員に授与されました。褒状と立派な銀杯を一緒に授与されました。私も会長として同席させていただきました。

故阿部光市先生は、宮城県土地家屋調査士会の副会長を3度なさった方です。
前回も書きましたが、宮城県土地家屋調査士会の会員名簿の題字は、故阿部先生の筆によるものです。
私が新入会員の頃も、後輩にも丁寧に挨拶してくださる大先輩でした。あの笑顔を思い出しました。おめでとうございます。そしてありがとうございます。

2010年12月21日火曜日

和界

先日、秋田県と山形県の県境を決めるための綱引きのお話しを書きました。
全国に県境が未定な箇所は、国土地理院によるとまだ14カ所あるとの事です。

さて、以下は11月29日の夕刊デイリーWebの記事です。
宮崎県と熊本県との県境が決まったというニュースです。
隣接自治体である宮崎県椎葉村と熊本県水上村により境界決定合意書が調印され、立派な記念碑が造られました。

デイリーWebに立派な記念碑の写真があります。
この記念碑に書かれた文字が「和界」です。
造語でしょうが、良い言葉じゃないですか。
正に私達のADR(みやぎ境界紛争解決支援センター)は、この「和界」を目指しているんですね。



宮崎・熊本県境確定、記念碑除幕-椎葉
 椎葉村と熊本県水上村の県境画定を祝う記念碑の除幕式が27日、椎葉村大河内の矢立高原キャンプ場であった。両県、村関係者ら約80人が出席、「和界」と刻まれた記念碑(高さ2・8メートル、幅1・8メートル)の前で一層の交流を誓った。

椎葉村によると、両村が接する県境は約25キロ。このうち、同キャンプ場付近から南東約1・7キロ区間は、明治4年の廃藩置県以来、未画定のままだった。水上村の地籍調査をきかっけに本格的な協議が始まり、昨年11月、両村が境界決定合意書に調印。今年9月の総務相告示で画定した。これにより、椎葉村の面積が1・15平方キロメートル増え、水上村は同じ分だけ減る。

記念式典で椎葉村の椎葉晃充村長は「水上村とは古くから地域間交流が盛んで、行政、議会間でも交流を続けてきたことが解決につながった。今後も情報交換を強め、社会情勢に対応した村づくりを一緒に考えたい」。水上村の成尾政紀村長は「歴史に残る出来事。さらに友好を深め、山村地域の振興に手を携えていきたい」とあいさつした。

2010年12月20日月曜日

シュレッダーはさみ

ご存知の方も多いでしょうね。
「シュレッダーはさみ」です。
これは私愛用の5枚刃を持つはさみです。
ちなみに持ち手はベガルタカラーです。

個人情報保護ニーズに支えられ、2006年頃に出た商品です。
ちょっとした大きさの紙なら、シュレッダーまで立って行かずに、このハサミで十分です。

何が良いって、実際一気に5枚刃で切る気持良さですよ。

私は当然文具好きですので、発売当初から持っています。
最近は、この「シュレッダーはさみ」も、いろいろバリエーションができたようです。

私の愛用のものは長さ19cmですが、26cmの長いものがあります。大きな紙を一気にシュレッダーしちゃうのです。気持良いですよ。
その逆に、携帯用の短いものも有るようです。

また刃の枚数にもバリエーションが出て、7枚刃や9枚刃も有ります。

刃の形がギザ刃になっているものも有るようです。おそらくもっと情報が読みにくく切れるのでしょう。これは見た事がありません。

また「くずケース付き」のものも出ました。これは、道具として正しいけれど、私の美学から外れます。

持っていない方、机の引き出しに一本有ると良いですよ。
えっ?そんなに便利かって?
いやぁ、切った時に「気持良い」だけでOKでしょ。

2010年12月18日土曜日

三崎山国盗り合戦

毎年10月に「三崎山国盗り合戦」というイベントが開催されます。
これは、山形県の遊佐町と秋田県のにかほ市(合併前は象潟町)との間で県境を決めるためのイベントで、その決める方法として綱引きを採用しているそうです。

男30名、女20名により綱引きをし、その勝者が3本の矢を射る権利を得ます。
的には1m、2m、3mなどと書いてあり、その的に当てた得点によって、一年間、勝者側の領土を拡げるのだそうです。 
面白いのは、この綱引きに国土地理院が立会い、国土地理院長による「認定書」が交付されているそうです。もちろん、お祭りですから、その度に国土地理院の地図が変更される事は有りませんが。
こんな形で「境界」が決まれば、とても楽しいですね。

さて、境界争いについて、私たち土地家屋調査士は、地権者間の深刻な場面にも直面します。
でも、境界争いはお互いの誤解から生じる事も多いのです。
お互いの話し合いで、何故相手が怒っているのかを理解できたら、次の解決に進めるはずです。
境界争いは所有権の範囲の争いのようで、実は心の境界の争いが多いですね。
お互いがまっすぐ向き合い、お互いを認め、解決に向かって頑張ってみるということが、子供の代、孫の代までの境界の安定に繋がるはずです。

「よし、来年から、お互いの使える範囲を綱引きで決めようか」などと言える仲になれば、境界争いは無くなるのですが。

2010年12月16日木曜日

会費納入方法の変更について・理事会

12月7日は常任理事会と理事会が開催されました。

景気が悪いと言いながら12月は何かとせわしないものです。その忙しい中で役員の皆さんに集まっていただくので、午前に常任理事会、午後に理事会を1日で開催させていただきました。もちろんこれも会議日当の節約の為でもあります。

今回の理事会では規則の変更について2件審議させていただきました。「入会金と会費に関する規則の一部改正」と「研修規則の新設」です。

研修規則については、CPD制度導入に対応するための方針を定めました。これについては、次回1月19日オンライン申請についての研修会で説明いたします。

もう一つの規則の改正が会費に関する規則です。
その改正の内容は「納入方法の統一」です。
つまり、先日から皆さんにご協力いただいている方法の「銀行への送金」に統一させていただくことを定めました。

宮城会はご存じのとおり、会費が全国的にも安い会です。比例会費(証紙会計)もありません。ですから、会務は大変節約しながら運営をしています。
ほぼ同じ規模の司法書士会の半分の年間予算です。
そのため事務局職員も3人から2人に減りました。

その2人で事務をこなすためにも合理化を進めておりました。
この1年半で、工夫と努力をして、できる改善はかなり進めたと考えています。

次は会員の皆さんにご協力をお願いいたします。

今会費の納入は現金持参、郵便為替、銀行振込、銀行自動振替等の複数の方法を認めています。これは、会員の皆様のご都合になるべく合わせる方法でした。
しかし、この方法では、会費の入金チェックが大変煩雑であり、その経理仕分けも複雑になっておりました。事務局職員と理事の一人が会費のチェックだけで一年を費やしていた時代も有りました。

また会員の皆様への郵便為替の伝票を一人一人チェックして送付するだけでも人件費は馬鹿になりませんし、郵便為替の手数料を会費から支払っていたのですから、大変勿体ないと考えていました。

そこでこれからは、銀行への入金に統一させていただきたいのです。ご自分でお振り込みいただいても結構ですが、前からお願いしている自動振替ならまったく手数料はかかりません。
この件についても、次回1月19日オンライン申請についての研修会で説明いたします。

皆さんと私達の努力で済むことで会費を節約し、使うべき事業にはしっかりと投資することが必要と考えています。

会費を値上げしないために頑張っておりますので、会員の皆様も是非協力をお願いいたします。


追伸)
常任理事会の恒例になりました斎藤仙台支部長の手作りスイーツですが、今回はクリスマスケーキでした。材料費が、かなり、かかっています。美味かったです。


沖縄の基地の境界杭

私の趣味の一つに、土地の境界杭の写真を集めることがあります。
全国講師などでお伺いする際に、その土地の境界杭の写真を撮らせて戴いております。
時間に余裕がある研修会では、私のコレクションを少し紹介することもあります。

これが日本の境界標だけでなく、海外のものも見ていると大変興味深いものがあります。
以下は台湾に有ったイギリス領事館の境界標です。



携帯電話で撮影したので、少々ピンぼけですが、左側の薄い板のような石標が境界標です。
表面に「VR」と彫ってあり、ヴィクトリア女王の境界石という意味でした。
面白いでしょう。
えっ?土地家屋調査士ぐらいですか?。こんなことが面白いのは。

さて沖縄に先日行ったときに是非見たかったのが、基地の境界標でした。
基地と外を分ける境界標は、有るのか無いのか、有るならどんなものなのか、「US Army」って彫ってあるのだろうか?、凄く興味がありました。

以下がその答えでした。
分かれば、「ああそうか。」でした。



杭の表面に「防衛施設庁」と書いてありました。

2010年12月14日火曜日

危機感と行動

私はライフワークとして、新人研修をやっています。

「ライバルを育ててどうする」という意見を戴くことがありますが、昨日今日入った新人に仕事を奪われる程度の人なら、その人はさっさと看板を外すべきです。その方が国民の皆さんの為だと思います。
そんな小さな事を言ってないで、むしろ「若い人が元気に動き回って、業界が活性化してくれば、私達の職域も広がるのだ。」という考え方を、どうして持てないのだろうかと思います。

いつも、そんなことを言っているものですから、結構全国から講師依頼を戴きます。これまでは日程のバッティング以外は断ったことが有りません。
いろいろな分野の講義を頼まれますが、一番多いのが「土地家屋調査士に危機感を与えて下さい。」と言った趣旨の依頼です。

私の講義を聞いて「目から鱗が落ちた。」と言ってくださる人がいます。
講師としてそれはそれで正直嬉しいのですが、他人の違う考え方を受講しただけで自分は進化していると満足する人も多いですね。勉強が好きだけど行動はしないという人でしょうか。

今の世界の変化は、じっとしていると頭の上を通り過ぎる性質のものではありません。動かないと言うことは座して死を待つ状態なのかも知れません。

何か危機感を持ったなら、次は行動に移さなければならないのです。

実は何らかの危機感を感じているけれど、どう動いて良いか分からないから、じっと動かないでいる人も多いのでしょうね。

まず一歩でも良いから、「前の方に」踏み出しましょう。
踏み出し方も講義ではお伝えしているつもりです。

私が研修の中でよく使うフレーズが有りますので、ここに紹介します。

中島義道氏の言葉
(元電気通信大学教授、戦う哲学者と言われる。)

「たしかに風呂から出れば寒いのだけれど、いつまでも入っていると水風呂の中で死なねばならないことを、頭ではなくからだ全体で知ることが大切だ。」

2010年12月13日月曜日

自分のポジション

オーケストラには多種多様な楽器があります。
私も以前のブログでも書いていますように昔楽器を吹いていました。中学生の頃はトランペットでした。高校生になってフレンチホルンに転向しました。
サッカーで言えばフォワードからミッドフィルダーに転向した感じでしょうか。
トランペットは常に目立つ主役です。ホルンは和音等で中盤を支えながら、たまにスルーパスやミドルシュートを打つ感じでしょうか。
もっと低い音には、ほとんど主役になる事がないけれど、音楽全体を支えるためには無くてはならないチューバやコントラバスが有ります。またリズムパートとしての打楽器が有ります。

ですから、自分でこれらの多彩な楽器の中から一つの楽器を選ぶ時には、その人の性格が強く反映されます。
自分でヴァイオリンを選ぶ人とチューバを選ぶ人が同じ性格とは思えません。
團伊玖磨の「パイプのけむり」で各楽器毎にそれを選ぶ人の特徴が書かれていたと記憶しています。確か「ホルンはハゲが多い」とか書いていたような。これは性格じゃないか。

もっとも、中学でブラスバンドに入ったら、その楽器が手薄だったからやらされたということも多いので、必ずしも自分で選んだ訳ではないこともありますが。

ミスマッチのポジションとは、技術よりも音楽嗜好や性格にもよると思っています。
しかし、自分で自分の特性が分からない事もあります。
フォワードからディフェンダーにコンバートされたり、その逆だったりして、未だ見ぬ自分の発見が有るかも知れません。

さて、私たち「土地家屋調査士」の社会におけるポジションは、どこでしょうか。
華々しいトランペットやヴァイオリンでしょうか、中盤を支えるホルンやチェロでしょうか、縁の下の力持ちチューバやコントラバスでしょうか、打楽器でしょうか。それとも不動産プロジェクトのコンダクターという道もありますか。

土地家屋調査士の業務の中で、ある業務では主役、ある業務では脇役を期待されているのかも知れません。最近のサッカー界で重宝されるユーティリティプレーヤーなのかも知れません。
また、最近の土地家屋調査士は、ADRや筆界特定などの新しい業務を通して、新しい自分を発見したのかも知れません。

10年後土地家屋調査士がどのポジションを与えられていても、ステージに立ち続けていたいものです。

2010年12月11日土曜日

合格おめでとうございます。

師走になり何かと忙しいです。
会務も執筆も(2冊ほど本を書いています)、もちろん自分の仕事も、お盆休み以降ほとんど休んでいませんね。何でも引き受ける自分の性格を呪いながら、今日も仕事をしていました。

そこに、本当に嬉しい報せが入りました。
我妻昭先生の息子さんが土地家屋調査士試験に合格なさったとのことです。
休日にブツブツ言いながら仕事していたのですが、すっかり楽しくなりました。

先日のブログで書きましたS部長、菅澤賢一先生ですね。
菅澤先生の息子さんも今年合格なさりました。
知っている方の身内が合格なさったのは、嬉しいものです。

さて、
東北で23人合格者がいらっしゃるとのことでしたが、昔と違いその中で仙台法務局管轄の方が何人いらっしゃるかは分からないのです。入会を待つだけですね。

皆さん、遠慮無く宮城会に入会して来てください。
補助者で研修会に出るのと、バッジを付けて出るのでは全く違いますよ。意識が違うから吸収も違うはずです。

厳しい時代です。身内に土地家屋調査士がいなければ、開業にとても不安でしょう。
宮城会に入会する予定のない方でも結構です。
ご連絡いただければ相談に乗りますよ。

人生かかっているから悩むのでしょう。
でも人生かかっているのに、ほとんど情報を得ようともせず、勝手に決めつけることは勿体ないですね。でないと、何のために試験を合格したか分からないですよ。

以下10月28日のブログの一部を再掲載します。
本当に悩んでいるなら連絡ください。

さて、合格者の皆さん、事務所開業が不安なんでしょうね。
でも、昨年も書きましたが、今が入会に最適な時期なんです。
土地家屋調査士は企業に勤めながら使える資格ではありません。
それは土地家屋調査士法違反になります。
この資格は事務所開業前提の資格です。
ですから、一生懸命勉強して合格なさった方々には、開業して報われて欲しいのです。

個人業は、勤め人の頃よりは努力を求められます。
かなり辛いかも知れません。でもその努力は総て還ってくるのです。
昨年入会の会員は、「自分で決めた毎日だからストレスが無い。」と言っています。

受験生の皆さんは、組織の年功序列が嫌だから、自分の実力で生きていこうと思ったのでしょう。
でしたら、その道が開けたのです。
努力の仕方は土地家屋調査士会が教えましょう。
逆に努力しそうも無い方には、早めに引導を渡しましょうか。

開業の不安は理解できます。
よければ、何時でも相談に乗ります。
もちろん口述試験の前でも結構です。
宮城会以外に入会予定の方でも歓迎です。
遠慮無く相談に来てください。

残念ながら次点だった方々は、おそらく何か勉強方法に問題があるかも知れません。もしよろしければ、受験のアドバイスもできますよ。

私が以前LECでお話しした動画があります。受験から開業までの参考になるかも知れません。
LEC法律文化のページから、下にスクロールして09年03月01日収録を捜してみてください。
「土地家屋調査士として生きる~どうすれば一人前の調査士になれるか」というテーマでお話ししています。
もちろん動画より、直接相談にいらっしゃればしっかり説明致します。

一人二人の近くの土地家屋調査士を見て、すべてを把握したつもりにならないで欲しいのです。宮城会は面倒見が良いですよ。

信頼にかかるコスト

先日京都会の中邨明生さんから紹介いただいた話です。
ご存じの方もいらっしゃるでしょう。
私もダイジェストで知っていましたが、実はこれだけ長い話だったのですね。これは「信頼にかかるコスト」を語っているのですね。
私達の業界にも通じることでしょう。


かつてビル・ゲイツはこんなことを言ったそうです。
もしGMがコンピューター業界のような絶え間ない技術開発競争にさらされていたら、
私たちの車は1台25ドルになっていて、燃費は1ガロン1000マイルになってい たでしょう。」

これに対し、GMは次のようなコメントを出したと言われています。
「もし、GMにマイクロソフトのような技術があれば、
我が社の自動車の性能は次のようになるだろう。」


1 特に理由がなくても、2日に1回はクラッシュする。

2 ユーザーは、道路のラインが新しく引き直されるたびに、新しい車を買わなけれ ばならない。

3 高速道路を走行中、ときどき動かなくなることもあるが、これは当然のことであり淡々とこれをリスタート(再起動)し、運転を続けることになる。

4 何か運転操作(例えば左折)を行うと、これが原因でエンストし、再スタートすらできなくなり、結果としてエンジンを再インストールしなければな らなくなることもある。

5 車に乗ることができるのは、Car95とかCarNTを買わない限り、1台に1人だけである。
 ただその場合でも、座席は人数分だけ新たに買う必要がある。

6 マッキントッシュがサンマイクロシステムズと提携すれば、もっと信頼性があって5倍速くて、2倍運転しやすい自動車になるのだろうが、全道路のたった5%しか 走れないのが問題である。

7 オイル、水温、発電機などの警告灯は「general car fault」という警告灯一つだけになる。

8 座席は、体の大小、足の長短等によって調整できない。

9 エアバッグが動作するときは「本当に動作して良いですか?」という確認がある。

10 車から離れると、理由もなくキーロックされてしまい、車の外に閉め出されることがある。
 ドアを開けるには、ドアの取ってを上にあげる、 キーをひねる、ラジオアンテナをつかむ、という操作を同時に行う。

11 GMは、ユーザーのニーズに関わらず、オプションとしてRand NcNaly(GMの 子会社)社製の豪華な道路地図の購入を強制する。もしこのオプションを拒否すると、車の性能は 50%以上も悪化する。そして司法省に提訴される。

12 運転操作は、ニューモデルが出る毎に、はじめから覚え直す必要がある。なぜ なら、それ以前の車とは運転操作の共通性がないからである。

13 エンジンを止めるときは「スタート」ボタンを押すことになる。

14 ドライバーは運転席に座るのではなく、装着(インストール)させられる。

15 「この車を利用しておきたいかなる場合の障害、損害に対してもGMは責をおわない。」という契約に同意した場合のみ、このドアの封印をやぶってください、となる。

16 車がいつどこで突然とまろうが、暴走しようが、はたまた雨漏りしようがそれらは「仕様」である。

2010年12月10日金曜日

千住真理子withスーク室内オーケストラ

忙中閑有り・・・うーん、無いのだけど。
久しぶりにコンサートに行ってきました。

季節柄、クリスマス・コンサートと銘打ってのコンサートでした。
スーク室内オーケストラはヨゼフ・スークにちなんで結成されたチェコの室内オケです。
やはり室内楽は良いですね。
私、昔ホルンを吹いていたのですが、昔からホルンが出てくる曲は聴きたくなかったのです。
自分が一生懸命頑張っている楽器が出てくる曲を聴くと、どうしても音楽でなく、ホルンのテクニックばかり聴いてしまい、実際楽しくないのです。
ですからバロックやジャズばかり聴いていました。
今はホルンの出る曲も他人事で聴く事ができますが、でもやはり室内楽は安心できます。

千住真理子さんを聴いたのは、かなり昔で、今回はあまり期待しないで行きました。
いやあ、申し訳なかったです。凄く良かったです。
何と言ってもヴァイオリンの音色がこんなに凄かったのですね。
グノーの「アヴェ・マリア」で涙が出そうになるほど感動したり、バッハの「コンチェルト1番」では高い音楽性を感じたり、遊びすぎと思える程のサービス精神の籠ったクライスラーの「愛の喜び」で楽しませてもらったりと、良いコンサートでした。

何かと忙しかったので、1月前ならとてもチケットは買わなかったでしょうが、このチケットを買ったのは、半年前です。時間のある時、お金のある時と考えると、コンサートなんて行けないですね。

2010年12月8日水曜日

仙台法務局移転等のスケジュール

本日、仙台法務局からお二人の担当係官が宮城県土地家屋調査士会館にお見えになり、仙台法務局移転等のスケジュールをご説明いただきました。
内容は以下のとおりです。

会員の皆様には、土地家屋調査士会からも後日正式通知を差し上げます。







仙台法務局について
平成23年2月14日に以前の場所である春日町(仙台市青葉区春日町7-25)に移転。同日から執務開始。

名取出張所について
平成23年3月22日閉鎖統合。
不動産と商業・法人登記と共に、名取市と岩沼市に関する登記事務は仙台法務局に統合。
亘理町と山元町に関する登記事務は大河原支局に統合。


仙台法務局の移転の日が、新オンライン申請システム稼働の日と同じ日です。
前後の登記申請など混乱しないように、各自スケジュールを把握しておいてください。


写真は本日の仙台法務局です。
先日工事途中だったビル名は「仙台第3法務総合庁舎」でした。各部屋にも天井のライトが点いていて、引越準備も着々と進んでいることを実感しました。

2010年12月7日火曜日

地球外生命体

少し遅い記事ですが、

NASAが「地球外生命体の形跡に関する研究に影響を与える発見」について記者会見すると発表したのは先月。ネット上では大騒ぎでした。
「ついに人類は宇宙人の痕跡を発見したのか」
「いや、もう何か捕らえているはずだ」

私、当然にこの手の話には飛びつきます。
12月3日の午前4時にNASAの公式サイトで発表中継するとの情報を得ました。当然、私はその時刻に起きてネット中継を見るつもりでしたが、結局起きられませんでした。
60周年事業の講演会とオンラインと民法の研修会と2日続けての事業の間だったので、まあ起きなくて正解だったかも知れません。

内容は、ご存じの方も多かったでしょう。
リンが無くても生存できる細菌を発見したとのこと。
確かにDNAにリン酸が不要な生物を発見したのは大発見でしょう。しかも地球で見つけるなんてことは、予想できない事でしょう。私にも発見の凄さは分かります。
宇宙人は別にしても、リンが無くても代わりにヒ素を食うんですから、今まで考えていなかったような産業に応用できそうな気もしますよ。

でもねぇ。
NASAの予告付き記者会見でしょ。勝手に期待するでしょ。
そんな思わせぶりな発表なんだから。
「宇宙人のミイラ」か何かであって欲しかったですよ。

ところで、オバマ大統領は「ロズウェル事件」の真相を報されているのかな。

NASAの論文要旨
日本経済新聞より抜粋 2010/12/3 4:00
 米航空宇宙局(NASA)などの研究チームは、リンの代わりにヒ素を使って増殖できる細菌を米国の湖で発見した。研究には、NASA宇宙生物学研究所、米地質調査所、米アリゾナ州立大、米ローレンスリバモア国立研究所、米デュケイン大、スタンフォード放射光施設の研究者らが参加した。
生命を構成する重要な元素は、炭素、水素、窒素、酸素、硫黄、リンの6つ。核酸やたんぱく質、脂質など生体の大部分を作っている。
米カリフォルニア州にある塩水湖「モノ湖」から取ったプロテオバクテリアのハロモナス科の一種「GFAJ―1」は、リンの代わりにヒ素を使って生きる。ヒ素は細菌のDNA(デオキシリボ核酸)や、細菌が作るたんぱく質の分子内にも取り込まれていた。
生命を構成する基本元素がほかの元素で代替できるとの報告はこれまでにない。しかし今回、ヒ素がリンに替わり得る証拠を細菌で見つけた。基本元素の1つであるリンを別の元素で置き換えられる生命の発見は、進化学や地球化学において重要な意味を持つ。

2010年12月6日月曜日

ベガルタ最終節その後

先日のブログでベガルタ仙台の最終節に参戦して、その後乾杯をするという報告を致しました。
お陰様で(?)我がベガルタ仙台は、J1に残留できました。
細かい事についていろいろ不満はあるのですが、今は素直に残留を喜ぶことにします。

ブログに書いていた事もあり、全国の皆さんからお祝いのメールや電話などを戴きました。
「おめでとう。良かったね。」
「ありがとうございます。」

あまり沢山のお祝いの言葉を戴いたので、「私はベガルタの何?」って勘違いしそうになりました。
まあ、確かに会長をやっているより、今からでもS級ライセンスを取りに行きたい気分ですが。

昨日ブログを更新できていないのは、最終戦で興奮して、その後の千葉と平瀬の引退セレモニーで涙して、その後の妻との乾杯で酔っぱらい、疲れ切ったからです。

これからまたサポーターは、2011年のベガルタ仙台の戦いに向けて、充電と貯金をしなければなりません。来年はJ1リーグ2年目の年、一層厳しくなるはずです。

充電と言いつつ、この開幕までの期間内に、選手人事で一喜一憂するのもサポーターの楽しみです。今年は監督人事も有りそうです。
我がベガルタ仙台は、貧乏なチームですから積極的な補強ができません。
もう少しスポンサーが付いてくれれば良いのですが。

私、以前totoの2等が当たった話を書きました
あの時は、2等にもかかわらず儲からなかったのですが、今後宝くじが当たったら、ベガルタのユニフォームの胸スポンサーとして全額出すつもりです。

もちろん胸に「鈴木修事務所」なんて、つまらない書き方はしませんよ。
やはり胸に「土地家屋調査士」でしょう。
「杭を残して悔いを残さず」まで書くと、ユニフォームの背中まで行っちゃうかな。

2010年12月4日土曜日

2010ベガルタ仙台最終節

我がベガルタ仙台の久々のJ1リーグの最終節が今日これからです。
チケットは売り切れているようです。

「今日は乾杯するしかない」と、既に嫁さんと試合後のお店を予約しました。

本当に今年も、このチームには楽しませてもらいました。
昨年の天皇杯ベスト4の勢いのまま開幕を迎え、磐田や大宮を一蹴して「このままACL出場まで行ったりして・・・」。
サポーターは、簡単に図に乗ります。

中断開けの14戦勝ち無し。「来年はまたJ2か・・・」。
サポーターは、簡単に落胆します。

最近3試合で勝ち点1しか取れない。
しかも2試合続けてロスタイムで勝ち点を失っている。
サポーターは、簡単に怒ります。


J1残留争いしているチームは残り3チーム、ベガルタ仙台・FC東京・ヴィッセル神戸です。
わがベガルタ仙台は、あと勝ち点1で残留が決まると言われてからの足踏みを続けています。


残留が見えてからの不調は、主力の関口や富田や赤嶺の怪我による離脱が大きいと言われています。
また手倉森監督の試合をクローズできない采配も問題視されています。
監督の「どんな試合のどんな状況でも勝ちに行く姿勢」は、「攻撃は最大の防御」という問題ではなく、「大人のサッカーができないだけ」とも言えそうです。

でも、おそらく違うんですよ。


わがベガルタ仙台に限っては違いますよ。
わざわざ、私達サポーターのために、聖地ユアスタでのホームゲーム開催の最終戦まで、直樹と平瀬の引退試合である最終戦まで、歓喜の舞台を引っ張ってきたのですよ。
だって最終戦が消化試合って、つまんないでしょ。
もう良いんですよ。実力を出しても。最終戦だから。

だからその舞台で残留を決め、涙ぐみながら直樹と平瀬を送り、サポーターは「オーラ」を歌うのです。
そりゃ、当然乾杯でしょ。

さて、応援行きます。出発です。

2010年12月3日金曜日

大人としてのリアクション

本日は雨の中研修会に多数集まっていただきました。
お疲れ様でした。
良い研修会だったでしょう。

オンライン通信推進委員会の佐々木委員長も、結構時間をとって準備していたんですよ。

また顧問弁護士の斉藤先生のわかり易い講義も良かったですね。
昨日のブログで予告したあの質問は、論点も整理されていないまま斉藤先生にお渡ししたものです。
かなり実例に近い身に詰まされそうな質問も含まれていました。
でも逆に論点が多岐に渡ったことと、斉藤先生の整理の仕方のお陰で、学びやすかったと思います。

難しいことを整理して分かりやすく伝えるって凄い能力だと思います。
以前、このブログで池上彰さんについて書かせていただきましたが、斉藤先生の講義もそれに通じるものがあり、宮城会にとってありがたい存在です。

債権法は土地家屋調査士の資格試験の範囲ではあるのですが、出題数が少ないので、深く勉強していない会員が多いですが、具体的な事例を見るとかなり密接な問題ですよね。
また機会を見て債権法全体を読んで、体系も再確認しておきましょう。


さて、今日はその研修会の準備もあり、少し急いで移動していたせいか、雨が浮いた歩道で滑って派手に転びました。久しぶりですね。転んだのは。
結構痛かったのだけど、立ち上がる瞬間に大人としてのリアクションを意識しました。

誰かと一緒なら「わはは」と笑って終われるのに、一人の時は、やはり「静かに何事も無かったように立ち上がり」ますね。
まあリアクションとして、「歩道に向かって悪態をついて立ち去る」と言うのも有りなんでしょうが、それはちょっとキャラが違うかなと。
角を曲がってから、そっと肘をさすりました。

皆さんも、お気をつけください。

2010年12月2日木曜日

明日の民法(債権)の論点

本日の60周年事業講演会はお疲れ様でした。私も出番が終わってホッとしているところです。
さて、明日は皆さんに通知しているとおり、新オンライン申請システムと民法(債権)の研修会です。二日続けての日程で厳しいでしょうが、内容を吟味していますので、是非参加してください。

新オンライン申請システムについては、オンライン委員会の皆さんがしっかり準備を重ねています。

また、明日の研修会の中の債権の部分ですが、なるべく基礎的な話をしながら、具体的論点に触れようと企画しています。債権講義の内容を少しリークしますので、「問題意識」と「六法」を持って参加ください。

民法(債権)研修質問
質 問① 
 買主甲より建売住宅の建物表題登記を受託し、甲より同登記の委任状、売主乙より建物引渡し証明書の交付を受け同登記を完了後、同建物が落雷により焼失してしまった。甲はまだ同建物に住んでいないし、売買代金も支払っていない場合、民法第534条第1項(債権者主義による危険負担)により甲は建物の売買代金債権を免れないのでしょうか。また同条の要件である乙の債務履行前(建物の引渡し)かどうかの問題になったとき、調査士が直接乙から同証明書を受け取る事は問題となる行為なのでしょうか。

質 問②

 分筆登記手続きを受託し、着手金として見積金額の半額を受領した。事前調査業務を終え測量業務に入ろうとしたところ、依頼人から契約解除の告知と、着手金全額の返還請求を受けた。全額返金しなければならないのでしょうか。

質 問③

 土地の地積更正登記業務を受託し隣接所有者立会の上境界杭を埋設したところ、契約の解除の告知と、境界杭を抜き取り原状回復するよう求められた。境界杭を抜き取り原状回復しなければならないのでしょうか。  

質 問④

 土地家屋調査士Xは、8年前A土地の所有者甲の依頼を受けA土地の地積測量図を作成したが、甲の指示により隣接者の立会を求めず現地に有る境界杭を測量して作成したため、地積測量図には「隣接者の境界の確認は行っておりません。」と記載していた。
同土地を甲から買い受けた乙が、ブロック塀を設置するに際し、隣接者丙に境界の確認を求めたところ、丙は「既設の杭は甲が立会を求めず勝手に埋設したものであり、認められない。真実の境界は30cmA土地側であると主張され、止む無く丙の主張する場所に境界杭を移設した。
乙は売買契約時甲の示した土地家屋調査士Xの作成した地積測量図の面積により売買代金を支払っていたが、甲が破産者の為土地家屋調査士Xに損害の賠償を求めた。
土地家屋調査士Xは損害賠償責任が有るのでしょうか。

質 問⑤

 土地家屋調査士法第3条第2号不動産の表示に関する登記の申請手続は準委任行為と思いますが、第1号不動産の表示に関する登記について必要な土地又は家屋に関する調査又は測量は、委任、請負のどちらになるのでしょうか。
また登記を前提としない地積測量図の作成や土地境界確認図面の作成業務は、いかがでしょうか。

質 問⑥

 登記業務を受託した場合、受託書を作成しないと、どのような紛争を生じる恐れがありますか。


質 問⑦ 
 登記手続の報酬債権の消滅時効は第167条第1項により10年と考えて良いのでしょうか。商事債権の場合は5年となっておりますが、土地家屋調査士の報酬債権は商事債権には当らないのでしょうか。

質 問⑧

 登記手続を受託した場合、全額前払いの請求をすることは問題ないのでしょうか。

質 問⑨ 

 土地家屋調査士Xは金融業者甲から「乙より1000万円の融資を申し込まれたので、甲が新築したばかりの自宅(未登記)を譲渡担保として自分名義で登記することを条件に融資に応ずる事にした。乙も承諾しているので、自分を所有者とする建物表題登記を申請して欲しい。」との依頼を受けた。土地家屋調査士Xは乙に確認したところ、甲の説明の通り甲名義で登記することを承諾したので、乙を建築主とする建築確認書、検査済書、同建物を甲名義で登記することを承諾する乙の承諾書を添付して、甲を所有者とする建物表題登記を申請し完了、その後保存登記も完了した。
しばらくして、乙の自宅を建築した工務店丙から「建築代金を受け取っていないので、建物はまだ自分のものであり、甲名義で登記申請したことは、おかしいのではないか。」との話があった。
調べてみたところ、乙は同建物の銀行からの住宅ローンを受取っていながら、丙に支払いをせず、競売を逃れる為、甲名義で同建物を登記したとして、競売等妨害罪及び電磁的公正証書原本不実記載罪の疑いで取調べを受けているとの事であった。
本件において土地家屋調査士が譲渡担保を原因とする、冒頭省略登記申請することに問題は無かったのでしょうか。また建物引渡しの確認をしなかった事に、損害賠償を請求される可能性の有る、過失はあるのでしょうか。
なお土地家屋調査士Xは乙から、同登記を申請するに際し、上記事実を一切知らされておりません。

本日の講演会と明日の研修会について

皆さんに事前にご連絡しているように、本日と明日は下記のとおり講演会と研修会が開催されます。
12月の忙しい時期に行事日程が重なって恐縮ですが、会員の皆さんの参加をお待ちしております。



「表示登記制度50周年及び土地家屋調査士制度60周年記念講演会」
日時:12月2日(木) 午後1時から4時30分まで
場所:宮城県庁2階講堂

演題
1.「境界確定訴訟等について」
仙台地方裁判所 判事 沼田寛氏

2.「境界特定制度について」
仙台法務局 民事行政部長 山口和秀氏

3.「境界紛争に関する民間紛争解決手続き(ADR)について」
宮城県土地家屋調査士会 会長 鈴木修


「民法(債権編)・オンライン新システム研修会開催について」
日時:12月3日(金) 午後1時30分から4時30分
場所:宮城県建設産業会館

演題:
1.「登記・供託オンライン新システム」
    オンライン通信活用推進委員会委員長 佐々木尚氏
2.「民法(債権)」
    当会顧問弁護士 斉藤睦男氏

今日の仙台法務局

仙台法務局も、外観はほぼ完成です。
2月にオープンですから、計画どおりでしょう。

もう外観の変化が無いのでしょうから、この「今日の仙台法務局」ネタは、少なくても外側からは最後でしょうね。












取毀写真からはじめ、ずっと建築の状況を記録してきました。
いよいよ完成ですね。











今日はビル名の取り付け工事をしていました。
お昼の段階で「仙台第3法・・・・・」まで取り付けていました。

2010年11月30日火曜日

第8回地域主権戦略会議

以前からこのブログでも触れていた国の出先機関改革の件ですが、日調連では反対の立場で運動しているとアナウンスされています。
「国も自治体も望まないから、これは成立しない。」という意見も聞きます。

「もし自治体に移管されたら、本当に登記や地図は大丈夫か。」等々、私自身も心配が有ります。
また、地籍調査の成果を見るにつけても、同じ感覚で地図行政が行われたら「筆界」はどうなってしまうのか、とても心配です。

でも誰も望まないのに成立するのも政治です。
ですから、自分の眼でしっかりとニュースを見る必要があります。
また、万が一の時のためには、無駄になった方が良い研究もすべきなのです。

日調連から連絡や報告が来ていませんので、宮城会からも正式通知は出せませんが、誰でも入手できるところにニュースはあります。会員皆で、しっかりと見て、しっかりと意見が言えないと、制度としても個人としても、この動きには着いていけません。

以下は11月29日開催の会議資料です。少し読んでみてください。

第8回地域主権戦略会議 議事次第・配付資料
http://www.cao.go.jp/chiiki-shuken/kaigi/kaigikaisai/kaigidai08/kaigi08gijishidai.html


以下はWEB埼玉の記事からの抜粋です。本日の河北新報一面にも少し触れていましたが、こちらの記事の方が少し多めに書き込んでありました。

出先機関改革、特区などで地方移管 戦略会議確認
 国と地方の在り方を抜本的に見直す地域主権戦略会議(議長・菅直人首相)の8回目会合が29日官邸で開かれ、国の出先機関改革について構造改革特区(規制緩和)制度などを利用し、地方へ先行移管することなどを盛り込んだ基本方針を了承
国が使途を定める「ひも付き補助金」を自治体の裁量で自由に使えるようにする一括交付金は、初年度の2011年度は都道府県限定で5千億円程度とし、12年度から市町村分5千億円を上積みした総額1兆円超とすることを正式に決めた。
 出先機関改革の方向性は
(1)一つの都道府県内で完結する事務・権限は当該都道府県に移管
(2)国道や河川など複数の都道府県にまたがる事務・権限でも特区の利用などで地方に先行移管-とする全国知事会の要望を受け入れた形だ。
 さらに関西広域連合の発足や九州広域行政機構(仮称)設立の動きが具体化し始めたことを踏まえ、地方移管の際の「受け皿づくり」の円滑化が必要とし、自治体が地方ブロック単位で共同運営する組織に段階的に移行できるよう法整備を行うことを決めた。
 各府省の出先機関改革に関する2次回答も報告された。対象8府省13機関約500業務のうち、地方移管を可とした事務は2割程度(1次回答は約1割)と依然として低調。
 会議で上田清司知事はハローワークの「指示権」を自治体に与え、国と地方が共同運営するという厚生労働省の改革案に対し、「役割分担があいまいで二重行政を助長するだけ」と反対を表明。「地方は国を信じ、国も地方を信じることがこういう時にこそ大切」と述べ、思い切った地方移管を訴えた。
 菅首相は「出先機関改革は政治主導でやらなくてはならない霞が関改革の大きな一歩。不退転の気持ちでやっていく」と決意を述べた。


ちなみに、法務省の自己仕分けで「司法書士試験の実施」及び「土地家屋調査士試験の実施」について、全国一律・一斉に地方移譲というものも有りました。本丸を守るために予想されたものですが、これも私達に大いに影響が有ります。

2010年11月29日月曜日

沖縄手帳

「沖縄手帳というものが有るらしい。」と聞いたのは2ヶ月前。
「しかも沖縄ではスタンダードなものらしい。」

「なんだ?それは??」
「沖縄」と「文具」が好きな私が知らない訳にはいかないと、調査すべき使命感を持ちました。

一昨日沖縄弾丸ツアーをしてきたのは、昨日のブログに書きました。
あくまでも講師として行ったので、今回は観光もすべて諦めて行ったのですが、ただ一つの望みが「沖縄手帳」に会うことでした。
沖縄青調会会員のご厚意で、売っているところまで案内いただき、念願の「沖縄手帳」に出会えました。ウチナンチューでは、ごく普通に使っている手帳だそうで、17年めのベストセラーだそうです。

何が沖縄手帳なのかですが、確かに開いてみたら沖縄が一杯でした。
  • 沖縄独特な季節表現や歳時記情報
  • 旧暦・月の満ち欠け・潮汐情報の掲載
  • 沖縄の過去30年間の平均天気
  • 今日は何の日?祝日や記念日・歴史的な出来事
  • 沖縄の年中行事・イベント情報
  • 本土・離島との空路・海路・モノレール・自動車&バス情報 等々

良いですよ。開くと沖縄ですよ。

4月3日 シーサーの日
5月8日 ゴーヤーの日
という楽しいものが有ったり、

8月26日 甲子園県勢初出場の首里高校
12月13日 日本プロスポーツ大賞に具志堅用高氏
というスポーツものが有ったりします。

5月27日 日本軍司令部首里城から退却(1945)
12月20日 コザ騒動(1970)
6月17日 沖縄返還協定調印(1971)
などという重い歴史にも触れたりします。

また米軍基地施設の総面積に占める割合が10.41%だということも分かりました。
ちなみに冬の今沖縄の今週のページの欄外には
「沖縄季節暦 冬 平均気温20℃を割り肌寒くなる」だそうです。

結局買ったのか?って。当然買いましたよ。
いずれ、沖縄会に登録移転するためにも、今から馴染んでおかなくては。

2010年11月28日日曜日

沖縄青調会再び

コザ、沖縄の歴史が凝縮されている街。
極東最大の米軍基地を有し、良くも悪くも基地を意識しなければならない街。
負の歴史をチャンプルーとして、沖縄の文化とパワーにする街。

沖縄にも青調会が設立され、そのコザ(今は沖縄市)で、その設立総会が昨日開催されました。
私はその設立総会の基調講演者としてお招き戴き、総会と講演後懇親会も開かれ、昨晩は夜遅くまで土地家屋調査士の未来について語り合いました。
今朝は先程目覚め、ホテルのラウンジでトロピカルティーを飲みながら、心地良い疲れと共に美しい沖縄の海を見ています。


どこかで読んだことが有るって?
先月台風で延期された研修会に1月かかってやっと着きました。沖縄は遠いです。


昨日は沖縄青調会に講師としてお招き戴きました。
私の講義は別にして、その前後に沖縄のパワーを実感してきました。


昼間は公嘱協会と青調会のコラボでGPSによる基準点測量の研修が開催されていました。
これは来月に行われる沖縄本島全域の登記基準点設置のための練習でした。
丁度私が現地に着いた時に、観測が終わったところでした。
この事業は費用が出ない、つまりボランティアを募って行うと言う事でしたが、沖縄県下50名程の方々が集まりました。沖縄会の会員数と離島の事情も考えると大きな割合の会員が集まったということになります。
これらの技術と登記基準点設置の実績がこれからの土地家屋調査士に重要な要件となると理解しているからでしょう。素晴らしい結束だと思いました。


私の研修会が終わってからの懇親会も良かったです。
誰かが「沖縄の人は芸能好き」と言ってましたが、確かに次々に余興が始まりました。すっかり楽しませていただきました。


しかし、2次会22時から予約30名って・・・。


やっと沖縄に来たのに、沖縄滞在時間23時間です。
まもなく出発です。
今度はコザをゆっくり歩きたいと思いました。

2010年11月27日土曜日

会館清掃しました


年に一回の会館の清掃を専門業者にお願いしました。会館の床や階段の清掃とワックス掛け、トイレ掃除、窓の外側の清掃等をお願いしました。
昨日、半日かかって全部やって貰いました。

綺麗になりましたよ。会館に見に来てください。
もちろん、皆さんの会館ですから、堂々と遊びに来てください。

この写真は丁度ロープを下ろして窓の外側を掃除しているところを撮りました。夕方携帯で撮ったので暗いですね。
ちなみに外側の青い文字「宮城県土地家屋調査士会」は今年の4月に設置した広告です

南側の建物が取り壊されて、駐車場になりました。しばらくの間は駐車場のままでしょうから、市役所や区役所方面から来る方にはよく見えます。
この文字は結構気に入っております。

さて、この清掃業者の方ですが、もともと安かったと思います。
その割に昨年も本当に丁寧にやって戴きましたので、今年も頼んだのです。
今回は会館の正面の窓だけでなく、契約には入っていなかったのに、自分から東側や西側の窓までロープを下ろして清掃して戴きました。

こういう事が嬉しいのですね。

仕事は安さを競っても、もっと安い人が出るだけです。
安かろう悪かろうの勝負になります。そんな勝負は、どちらも負けます。
むしろ、もう一手間を掛けてお客様に喜んで戴く仕事が、リピーターを呼ぶと実感しました。



2010年11月26日金曜日

楽天に稼頭央も来た!

松井稼頭央選手との契約合意に関して

松井稼頭央選手との間で契約が合意に達しましたので、お知らせいたします。
松井稼頭央選手プロフィール

選手名:松井 稼頭央
生年月日/出身地:1975年10月23日/大阪府
出身校: PL学園高
投打: 右投両打
身長/体重: 178cm/84kg
球歴:西武 - メッツ ‐ ロッキーズ ‐ アストロズ


我が楽天イーグルスに関する本日のニュースです。
先日の岩村に続いての大物加入です。
可哀相だけど岩隈がメジャーに行けない可能性が高く、岩隈も残留ということになれば来年のイーグルスの期待度はかなり高まりますね。
しかしあのポスティングシステムって何なんでしょうね。
岩隈資金が使えないとすると、もう一人の噂、イ・スンヨプは無さそうですね。

しかし、こんなに選手を集められるなら、田尾監督の頃からやってくれれば良いのにね。

そりゃあ、松井稼頭央ですよ。
「プロ野球選手我が家ランキング」では、常に上位だった選手が間近で観られるのは嬉しいですよ。私の奥さんは、もう来シーズンが楽しみって言ってますし。
来年は観戦が増えそうです。

もう既に私の論理が破綻しているでしょ。
良いんです。結局嬉しいんだから。

2010年11月25日木曜日

人前で「あがる」ということ

人前で話する時に必ず「あがる」という人がいます。
人前で「あがる」と言う事は大変辛いものです。
声が上ずり、考えていることが出てこなくなり、脈拍が上がり、汗が出て・・・・。

対人恐怖症などの病的なあがり症は治療が必要ですが、普通のあがり症と言われるものについては、考え方だけで楽になると思っています。

実は私、学生時代は毎月のようにステージで演奏していて、現在は毎月のようにどこかで講師をしていますが、実は昔から「あがり」ません。聴衆が何百人いても同じです。
これは性格や慣れの問題ではないと、私は思っています。

「あがる」と言う事は、自分を意識の中心において、「人にどう思われるか」を強く意識することとから来る不安です。
何かをする際に、できるかできないか不安なレベルのミッションを自分に課すと、不安が増大し、「あがる」のだと思っています。
例えば、人前で挨拶をしたり、プレゼンをする場合など、本人の実力以上のものはできないのに、何か上手くやってやろうと思うと、あがってしまうと思います。

では鈴木はどうしているのか。
本番では、できる事以上のことを狙っていないのです。
もちろん、いつでも自分のベストを尽くそうとは思います。
でも本番で「できない事すれすれを狙う事」がベストではないと思っています。
「確実に余裕でできる事をする。」これを心掛けています。
そうすると、当たり前にできる事なので、あがらなくなります。

2010年11月23日火曜日

ニュー・シネマ・パラダイス

良い映画です。1989年の映画です。
皆さんの中でも見た人が多いでしょう。

例のiTunesからのダウンロードで取得して愛知での全国大会の往復に観ました。

20年を越える歳月が、久しぶりに見た私の印象を少し変えていました。歳をとって人生経験を少し重ねて、私の感性が変わってきたかも知れません。オジさんになって涙腺が弱くなったのかも知れません。

映画も結構観ているので、映画の構成や演出の狙いも前より分かるのですが、それでも若い頃に比べて何かと分析的にならず、ストレートにどっぷり浸かれるようになりました。

どうも若い頃は、生意気なのでしょうね。
古今東西の科学や哲学を読みあさり、宇宙や人生を分かったつもりの10代。まだまだ無限の未来を確信して怖い物知らずの20代。
今考えても冷や汗が出るような言動を平気でしていたような気がします。(「お前は今もだ。」って突っ込まないでね)
大人になってピュアになっているのですよ。

最近の単純明快なハリウッド映画に食傷気味だったので、移動のついでだからと気軽に見始めましたが、名古屋に向かう電車の中で、あのラストシーンに涙が出そうになりました。
ちなみに完全版と劇場公開版がありますが、私は劇場公開版で必要十分と思っています。
内容についてはいろいろ書きたいのですが、まだ観ていない方のために我慢します。
まあ感性は皆違うので「良いから観なさい」とは言いませんが、まだのオジさんは観ても良いのではないでしょうか。

こんな感じで、書籍についても、昔高校生の頃に読破したつもりの古今東西の名作も、読むべき数冊のうちの一冊に入れて少しずつ読んでいます。
むしろ映像が無い分、読者のイメージによる部分が多いので、映画以上に新たな発見や感動が有ります。

昔読んだ書籍や、観た映画等に再度手を伸ばしてみませんか。
以前より泣けるかも知れませんよ。

iTunesで映画をレンタル

最近、このブログから映画ネタが減りました。
ここのところ、仕事やら会務やら雑用(実はこれがほとんどですが)に追われ、なかなか夜21時からのレイトショーも観られないほどの状態でした。
そういうときは、撮り溜めしていた映画を自宅で深夜に見る訳ですが、睡眠時間のこともあり、それも難しい感じでした。
もともとレンタルDVDには行っていませんでした。借りるのは良いのですが返すのは面倒ですし。

と言っていたら、AppleのiTunesで映画の配信を始めました。
ネットで決済し、欲しい映画をその場でダウンロードし、iPadやiPhone等に転送できるのです。勿論コンピュータでそのまま視聴することもできますが、私はiPadに転送して観てみました。
これは良いですね。古い映画ですとレンタル(48時間)で200円から。返却しなくても期間が過ぎると勝手に消えてくれるようです。私のニーズに合っています。

大画面でないと・・なんて贅沢も言いません。
出先で観ると言うことは、何かの待ち合わせ等の隙間時間に観るということです。つまり断片的に観ると言うことで味わいが無くなると言う人がいますが、それも仕方ありません。
例えば味わい深い小説等でも皆さん断片的に読んでいるでしょう。
ご託を並べて何もできないより、少しでも進んだ方が良いと思っています。

早速先日の青年土地家屋調査士全国大会in愛知の往復の移動時間に映画を観ました。
これは最高と思う反面、レンタル業界にはかなりの影響が有るだろうとも思いました。

一企業が始めた事とは良いながら、ソニーのWalkmanの発表で、世界の重厚なオーディオシステムの市場が失われ、iPodの発表で世界のCDショップの売上げが減少しました。
その影響でしょう。先日の一番町のHMVが閉店になってしまいました。
また、amazonの台頭で、小さな書店は存在意義の再構築を求められています。
世の中は便利で役に立つ方法を求めているのです。古い考え方や面倒な手続きは踏みたくないのです。
自分が欲しいものをただ実現するだけなら自分でネット検索すれば大抵のことができます。

でも本当は提案型のCDショップや書店なら残る可能性があります。知識が豊富なプロが薦めるものも参考にしたいはずです。この部分が本気なら残れるでしょう。逆にここが中途半端ならもっとコスト倒れになるのでしょうね。

世界の潮流を感じながら、我々の業界を考えたりしています。

2010年11月22日月曜日

全国青年土地家屋調査士大会in 愛知

「全国青年土地家屋調査士大会in愛知」に行ってきました。これは10月24日のブログで紹介したものです。
宮城青調会と同じで、青年という表現をしていますが、年齢制限がある訳じゃありません。
やはり「自分が青年である」と考えるという事は、「青雲の志を持っている=青年」ということになるからです。

第一部は西本孔昭日調連名誉会長による講演でした。「土地家屋調査士制度のグランドデザイン」をテーマにお話しされました。久しぶりに西本節を聞きました。この方も間違いなく青年です。
過去からの土地家屋調査士制度の歴史を踏まえ、政策を語り、未来への提言をされていました。
土地家屋調査士には「専門家とは何の専門家か」と問いかけ、情報を受けとめるセンス研ぐ事を求め、「専門分野では小市民であるところに逃げるな。」と強くお話しされました。


第二部は、第一部の講演テーマについて、各地からの仲間が出てパネルディスカッションが開催されました。
「パネルディスカッションで巧くいく例をほとんど見た事がない。」と、いつも私が言っているように、このパネルディスカッションもそれ自体は、噛み合う議論までは行ってませんでした。
しかし、青年土地家屋調査士にとっては、いつも聞いている側から、発信する側になったこと自体が大きな意味を持つと思います。
皆さん自分の言葉で語っていた事が重要で、聞いている皆さんも刺激になったのではないでしょうか。
もちろん懇親会も盛り上がり、初対面の仲間と夜中まで土地家屋調査士制度を語り合いました。

ちなみに来年は福島で全国大会が開催される事になりました。
来年は隣の県なので参加してみませんか。特に若い会員にとっては、全国の仲間と語り合い、土地家屋調査士人生に影響がある程の普段と違う経験ができると思います。

2010年11月19日金曜日

講演と落語

先日先日も書きましたが、私は落語好きです。
父親の影響で子供の頃から落語を聞いてで育ってます。
東京や大阪などでちょっと時間を潰さなければならない時の定番は、文具店か寄席です。
一時間だけでも寄席に入る事があります。
たまに良いですよ。

客の少ない時、多い時で、それぞれ噺家の演じ方が違います。
少ない時はマンツーマンに近い語り口をします。ピンポイントでこの人を笑わせるというテクニックを見せてくれます。
多い時は全体を掴まなければならないので、まったく違う語り口になります。

考えてみると私が各地に伺って講師をする際も、自然に寄席のテクニックを使っているようです。講師は何を伝えるのか、明確な目的があります。その目的を達成するために、講義時間をフルに使って伝える訳です。でも、どんなに良い事を言っても、受講者が聞く耳持たない事があります。それは、受講者が悪いのではなく、講師の話し方が悪いのだと思っています。ですから一生懸命工夫をするのです。どうすれば聞いてくれるかです。

まずツカミが必要です。
落語も講演も、最初の3分でコイツの話を聞く価値があるか、聞き手が判断してしまいます。
つまらなそうだと思われたら、その後何を話しても、ほとんど難しくなります。
もちろん講演のツカミは、笑いを取るという意味ではありませんが。

そのあとが枕です。
本論に入る前の場馴らしをします。
聞き手が意識しないうちに、本論に入る基礎的な考え方をこの時間帯に導入します。
会場の同調する気配で長短を調整します。

そして本論です。
会場を掴んでいれば大抵の事は聞いてくれます。

最後に落ちです。
もちろん講演の場合は落ちではマズいのでしょうが、落ちに相当する印象深い終わり方を考えます。
人間ラストが印象的だと全体も覚えているものです。

こんなことを考えています。
これを聞き手に媚びるという言い方をする人もあります。
でも講演は自分の自己満足では意味が無いのです。聞き手が共感して始めて研修になります。
これくらいの工夫、言い換えればサービスが必要だと考えています。

2010年11月18日木曜日

臨時総会と講演会と落語

本日(11月17日)は、茨城会の土地家屋調査士制度制定60周年記念講演会の講師に伺いました。
60周年記念の講演ということで、私で良いのかしらと恐縮しながら伺いました。
その反面、茨城会の村田会長とは今までも何度かお会いする機会が有り親しくして戴いていることと、茨城青調会にも以前お伺いして親しい方々も多いので、個人的な楽しみもありました。

お招き戴いてビックリしたのが、茨城会の本日のスケジュールです。
午前中に臨時総会をして、お昼頃から60周年記念で、私の講義と落語家三遊亭歌之介師匠の落語が企画されていました。

村田会長とお話ししました。
私「落語家を呼ぶと言う事は実際あまり聞いた事が無いです。面白い企画ですね。」
村田会長「いやあ、午前中に少し難しい臨時総会をやったので、最後は笑って帰れる企画にしたんだ。」

そう聞けば改めて凄い企画です。
本当に難しい臨時総会のようでした。それを最後は落語家にお願いして、本当にみんなで笑って帰るのです。これは私の発想には無かったですね。勉強になりました。

ちなみに先日のブログにも書きましたが、私は落語ファンです。
子供の頃から落語を聞いて育っています。
私のiPadの中には、かなりの数の落語が入っています。移動中に聞いています。
そんな私ですから、今日は歌之介師匠の噺でしっかり楽しませて戴きました。

2010年11月16日火曜日

奈良興福寺にて

毎年秋から春にかけて、研修会にお招き戴く機会が増えます。もちろん、私でお役に立てると言って戴けるのですから喜んでお伺いしています。
ありがたい事に今月は講師をさせて戴く機会が4回あります。実は明日も茨城会に伺います。
嬉しいのですが、さすがに自分の仕事との兼ね合いも有り、ここのところ観光は一切せずに真っ直ぐ帰っていました。

ただし、先日の奈良だけは次の日が休みだった事も有り、後泊して少し観光をしました。なかなか奈良に行く事が無かったので、キョロキョロと修学旅行のように歩きました。
やはり奈良は、圧倒される程の歴史が有りました。感動しました。
鹿が当たり前のように歩いているだけでも、凄く嬉しかったですね。

興福寺に行きました。五重塔も素晴らしかったし、丁度国宝特別公開期間だったので貴重な仏教芸術を心から堪能できました。
高校生の頃に何故か仏像などに興味を持ち、十二神将や八部衆などをスケッチをしていた事を何十年ぶりに思い出しました。
あの阿修羅をはじめ、昔写真を見ながら描いていた仏像が目の前にあるんですから、それは感激しました。

その感激している私の後ろを修学旅行の女子高生が通りました。
「わたし、左側やる。」「じゃあ、私は一番上の手ぇ。」
何言っているのかと思って見たら、何人か重なって阿修羅をやっているようでした。
「キミタチ、EXCILEじゃ無いんだから・・」オジさんは、つぶやいただけです。

「あれ、ネコミミじゃね?」
「あれは乾闥婆(けんだつば)。猫耳ではありません。八部衆の一人で、獅子の冠をかぶっているのです・・・」またオジさんはつぶやきました。

星野楽天に岩村明憲加入

メジャーリーグから岩村明憲(元ヤクルト)が楽天入りするとの報道が有りました。星野監督が口説いたようですね。星野監督から「お前と一緒に野球をやりたかったんや」とのメッセージをもらったと報道されていました。

星野監督は、かつて日本ハムの片岡や広島の金本らを口説き落としてきた実績があるので、今回も大型補強があると思っていました。他にも大型補強があるとの新聞報道もあります。もちろんソースはスポーツ新聞ですから、噂以上の何も無いですが。
星野監督は、仙台の役所や産業界にも顔を出し、既に楽天の顔として動いてくれています。
観客も増え、その資金がまた補強に結びつくでしょう。
おそらく来期からの楽天は強くなるでしょう。

それでも私の気持ちは複雑です。
私だけかも知れませんが複雑です。
以前からこのブログで書いていますが、楽天は強い時代が無かったのです。私はそれでも構わないのです。無気力な試合なら確かに怒りますが、一生懸命頑張って弱いなら仕方ないと思い、応援しています。負け試合だからと途中で帰ることは有りません。
私のチームを最後まで見届けるのがファンでありサポーターだと思うのです。

もちろん、強くなるのは嬉しいに決まってます。でも今の選手が頑張って勝てるなら、もっと嬉しいのです。星野監督はあちこちから選手を集めるのが好きな監督です。2年程度で主力がまったく変わってしまうことも考えられます。強くても少し寂しいような気がします。

私がライフワークのように研修講師をやっているのも、本当は同じ気持ちからなのです。もしかしたら新しい時代の新しい土地家屋調査士像を立ち上げるには、私も含めた今の会員よりも、新しい人間を連れてきた方が早いのかも知れません。でも可能なら、今の仲間で未来を目指したいのです。
昔を知っているだけに昔に引きずられがちな現会員は、立ち上がりに時間が掛かるかも知れません。でも一番土地家屋調査士の魂を持っているはずです。
そんなことを考えています。

・・・と言いながら、来年は
「かっ飛ばせー!イッワッムラッ!!」
って言っているんだろうなぁ。


2010年11月15日月曜日

ブログへのコメントについて

私のブログでは以前から申し上げているようにコメント欄が有りません。皆さんが読んでいる公開の場面で、しかも会長の立場でお答えして、本当にそのコメントして戴く方の為になるのか、その自信が有りません。
むしろ非公開でお答えした方が、その方の為になると思っています。
そのため直接メールでコメントを戴く事が多いです。


昨日は以下のようなメールを戴きました。
おそらく似たような悩みを持っている受験生も多いのでしょうね。
戴いたメールを、個人特定できない範囲に調整して紹介します。
宮城会会員だけでなくても結構です。もちろん土地家屋調査士でなくても結構です。
コメント戴いた方には、できるだけ直接お返事をさせて戴いています。


鈴木メールアドレス:mucha@rr.iij4u.or.jp


「戴いたメール抜粋」
私はA市に住んでる35才のサラリーマンです。全く調査士とは関係のない仕事をしております。
平成21年度の調査士試験では総得点は合格点を越えましたが書式で一点足りずでダメでした。

合格しても不況で仕事なんてないし そんな やったこともない職業のために労力と時間とお金をこれ以上費やすのが 嫌になり 調査士を諦めました。 22年度は受験もせず  でも悩み続けてました。

鈴木様のブログで勇気もらいました。
今は23年度の合格目指してリベンジに燃えてます。

「お返事メール抜粋」
そうですか、調査士試験に挑戦していたのですね。
確かに土地家屋調査士にとっては厳しい時代です。
合格すれば誰でも食べられるようになる時代では有りません。
しかし、努力次第の部分は間違いなく残っています。
安定だけを目指すなら個人業では無く会社にいた方が良いでしょう
でも、同じ苦労するなら会社のためでなく、自分のための方が納得できるのではないでしょうか。

10月28日のブログで紹介したLECでの私の特別講義を見ていただけたでしょうか。試験合格のノウハウと開業後のお話も少ししています。

迷ったら、困ったら、何か聞きたかったら、いつでもメールをください。できる範囲でお答えします。