2010年5月31日月曜日

今日の仙台法務局


晩翠通りの緑も鮮やかで、美しく、
私の好きな季節になりました。
今日は暑くなく、爽やかな晴天です。

今日のような天候だと、外業も嬉しいですね。
そういうときに限って内業が溜まっていましたが・・。


今日の仙台法務局新庁舎の写真です。

昨年の仙台法務局の取り壊しから、晩翠通りと北一番丁の交差点で、仙台法務局の新庁舎の工事進捗を撮っています。
特に何かに使おうとか考えずに取り始めたのですが、定点カメラになっていますね。私はカメラの趣味はないので、単なるメモです。

このブログで先日紹介した頃から工事が進みました。



鉄骨で組み上がって見えている部分は5階部分でしょうか。







さて、駐車場は地下にできると聞いていますが、台数の確保は大丈夫でしょうか。

「大和出張所も名取出張所も一緒になったけれど、オンラインも進んでいるから法務局に来る人は少ないはず。」
という考え方で、駐車場の台数が決まっていたら大変なことになりそうですね。

オーケストラ!

ボリショイ交響楽団の伝説の指揮者アンドレイが、ソビエトの政権下、ユダヤ人をかばった罪で、その地位を追われて30年、ボリショイ交響楽団で清掃員をしながら指揮者に戻る夢を持ち続けていたところに、一通のファクシミリが届く。

このファクシミリは、ボリショイに来たもので本人に来たものでは無いが、アンドレイは昔の仲間を集め、ボリショイ交響楽団の名前を騙り、パリでコンサートをやってしまおうと計画する。

そのコンサートのソリストに、アンドレイは、
パリで売れっ子の若い女性バイオリニストであるアンヌ・マリーを指名するのである。何故このバイオリニストでなければならないのか、謎を秘めたままコンサートの日が近づく。




こんな感じで映画が始まります。いろいろ書きたいのですが、ネタばれになりそうです。


昔の仲間もオーケストラを追われてから様々な境遇で生活しているのですが、一癖も二癖もあるキャラクターでなかなか楽しませてくれます。
また、したたかに働きながら夫を支えているアンドレイの妻もなかなか良いです。
ところどころロシアの共産党政治体制を笑っている小ネタがあり、笑えます。
ヒロイン役のメラニー・ロランは「イングロリアス・バスターズ」の時も美人とは思いましたが、今回の方がより魅力的に感じました。やはり美人とバイオリンは合いますねぇ。

私は20年ほど楽器を吹いていた時期が有りました。
その当時も「楽器も1日休めば取り戻すのに3日かかる」と言われていましたので、30年のブランクがこんなに簡単に埋まる訳が無いとか、そもそもここまで偽楽団として誤摩化せる訳は無いとか、大いに疑問は湧くはずですが、そんな細かいことはどうでも良くなる程魅力のある映画でした。

とにかく、笑えて、少し泣けて、しっかり感動しました。
フランス映画も変わったものです。
最後のチャイコフスキーのバイオリンコンチェルトを聴くだけでも、映画代を支払う価値があると思います。

お時間があればお薦めです。
仙台法務局の指定駐車場であるBiviビルの2階のチネ・ラヴィータで上映しています。

2010年5月28日金曜日

★迷ったら正論

今日も新人に向けてのお話しです。
読んでいただいている先輩には失礼いたします。

先日「15分で結論を出す。」と書きました。
結論が出ないのは、若しくは結論を出したくないのは、大抵その分かりきった結論を実行するのが嫌だからで、答えが出ないわけではないのです。

私が、業務上の悩みを解決する際の指針は、「迷ったら正論。」と言うものです。
目先の幸せの為に、小手先の誤摩化しを思いついたとしても、それは本当の解決にはならないと思っています。最後はどんな時でも正論が勝ちます。今日負けたように見えても10年後まで考えれば、間違いなく正論は勝てるのです。

「今日の登記が通れば良い。」ではなく、今日お客様が望んでないことでも、本当にお客様の為になるなら、しっかりと説明して本当のコンサルティングをしたいと思って来ています。
10年後も調査士を続けたかったら、正論、言い換えれば王道を進む。」ことだと信じています。
新人の皆さん、心配しなくて良いです。
私は大儲けはできておりませんが、この方法で29年ほど事務所は潰しておりません。

また、何かミスしたら言い訳しないでさっさと謝るのも大切です。
誤って関係者の怒りが静まったところでないと言い訳はしていけません。
新人には勇気が要るかも知れません。
この際はいつも「命まで取られることは無い。」と考えて行動しています。

2010年5月27日木曜日

ローラン・ギャロスのおとぎ話


クルム伊達公子が、全仏オープン1回戦で世界9位のサフィーナを破りました。ご存じと思いますが、伊達公子は世界ランキング4位まで昇った日本人テニスプレーヤーです。1996年にランキング8位のままのまま惜しまれて引退しました。
2008年に突然現役復帰を宣言して、39歳の今年、四大大会でサフィーナを破ったのです。サフィーナは昨年の準優勝者です。本当に世界中を驚かせました。

彼女の引退前の現役時代は、ほとんど笑いませんでしたが、今は時折笑顔が見えます。人生を過ごして別の境地が開けたのでしょう。

試合をリアルタイムで見ていましたが、肉離れを起こしたばかりの右のふくらはぎにテーピングが巻かれ、痛々しい状態でした。最終セットでは、時折苦痛に顔が歪んでいました。試合後のインタビューで「棄権も考えたが、1分でも長くコートに立っていたかった。アドレナリンだけが頼りだった。」と語っていたようです。

最終セットで1-4とリードされたのですが、そこから相手サーブをブレイクし、そこでメディカルタイムアウトを入れました。治療を受けている間も、苦痛を隠さずに顔に出していましたので、見ている私は、「これは棄権かも知れないな」と思いました。

しかし、伊達は試合続行し、できるだけ自分が走らず相手を走らせるように、コースを打ち分け、ドロップショットを使い、ここぞという時に苦痛を堪えてネットに詰める、その気迫にサフィーナの精神状態が乱れてきて、ミスをも目立ち始め、ついには逆転勝利をつかみ取ったのです。

今晩が2回戦です。相手はランキング下位のジャルミラ・グロス。足の状態が一層悪くなっているようですが、伊達は出たいと言っているようです。今日はキツイでしょうね。私も残業が終わったらテレビに駆けつけるので、試合に残っていて欲しいと思います。(ちなみに復帰した錦織圭も今晩2回戦を迎えます。)

どうしても、この話を書こうとすると、私の筆力では安っぽいドラマにしか表現できそうもありません。涙、汗、努力、根性、執念、冒険、等々だとかそんな言葉では伝えられない「何か強い力」を感じました。

ロイターはこの伊達の勝利を「おとぎ話のような勝利」と伝えました。

2010年5月26日水曜日

小布施 まちづくりの奇跡

「小布施 まちづくりの奇跡」 川向正人著(新潮新書)

毎年120万人の観光客が訪れる長野県小布施町。この小さなまちの何に、人々は惹きつけられるのか-。そのヒントは、「集計」というまちづくりの手法にあった。伝統的な町並みに固執しすぎない。とはいえ、まちの歴史をまったく無視した再開発でもない。いまあるもの、そこに暮らす人々の思いを大切にしながら、少しずつ景観を修復して、まちをつくってゆく。奇跡ともいわれる小布施流まちづくりを内側から描き出す。

この本を読みました。
長野県小布施町のまちづくりを書いたものです。小布施の町民の皆さんと宮本忠長氏(その後日本建築士会連合会会長)の出会いと、まちづくりの哲学に感動しました。

「景観の修復でまちはよみがえる」
この「景観の修復」というキーワードが語られています。
「歴史を大切に、だが現代生活を犠牲にしない。」
景観保存ではなく、景観修復という考え方です。この考え方が「町並み保存」とは決定的に違うのです。

町並み保存では、特徴的な形態が文化財としての指定あるいは選定の重要な根拠になるので、際立てられ、アピールされる。みずからの価値をあまりに饒舌に語ろうとする建築が並ぶので、保存された町並みを歩くと「疲れる」という人も少なくない。

表通りを歩いても、どこかの路地に入っても、町並みの特徴を陳列する展示空間を歩いているようで奥行きがない。ほっと一息つきたいと思っても、人が静かに抱かれるよな奥深い懐空間が無いのである。

小布施の町並み集計事業が目指したのは、この奥深い懐のような空間の創出であって、今日のまちづくりでも変わっていない。

この考え方に触れて、私は大変感銘を受けました。そしてこれらの景観の修復を一時的に行政に頼らずに、皆でまちを考えて、作り上げ、守っている姿勢が良く理解できました。
行政に頼らない理由を以下に述べています。

一つは、各自が自立する道を探って、行政に財政支援を期待しないこと。行政の助成金には必ず限度があって恒久的に続くものではないので、事業の成果を子々孫々まで残そうとすれば、経済的にも自立すべきだと考えたからである。
二つ目は、行政はクレームに弱く、安全策をとろうとして身近なところに手本を求めること。しかし、二番煎じでは、苦労も喜びも半分。喜びがなければ、運動は継続しない。

行政に頼らないと言っても、町長の指導力と情熱はどれほどのものが有ったかは、しっかり書かれています。この町長のリーダーシップにも敬意を表します。

金銭の授受をともなわない交換という方法を採用することで、新たな経済的負担を生じさせない。わざわざ評価手数料を支払って第三者に地価を決めてもらうこともしなかった。地価の差をいいはじめると、敷地の再編成そのものがストップするかもしれない。面子や小さな損得勘定で計画を頓挫させないために、当事者同士が話しあい納得して土地を交換する方法を選んだのである。

毎日のように議論を重ね、個人的損得を越えて、町を良くする。そうすれば個人も生きてくるのですね。(土地家屋調査士会もそんな気持ちでやっていますが)
そして「建物と建物の間はみんなのもの」といってオープンガーデンして、個人の敷地内を観光客でも自由に出入りできる空間にしているようです。間を楽しむのです。そして、そこにまちの奥行きが出るのですね。

実際仕事で毎日のように、境界争い等の個人の利害対立の話をお聞きしていますと、このような話をお聞きすると大変嬉しいものです。

私は土地家屋調査士以外に土地区画整理士という資格でもまちづくりに参加しておりました。しかし役割はいつも基盤整備ばかりです。「文化を伴わないまちづくりでは、まちづくりとは言えない。」とずっと思ってモヤモヤしていました。この本で自分の考えを整理していただいた気がしています。

小布施は、まだ行ったことのない町ですが、是非訪問して、実際に歩き回りたいと思いました。
この本は、時間があれば皆さんも一度読んでみて下さい。

2010年5月25日火曜日

★15分で結論を出す

私の物事の決め方ですが、昔から「15分で結論を出す。」というものがあります。
逆に言えば、「15分で答えが出せないものは自分の範疇ではない。」という考え方でもあります。その場合は、さっさと他の方にお願いすることですね。

それでも私は、「自分の引き出しから答えが出るものしか、世の中から課題は与えられない。」とも思っています。何でも知っているという意味ではないのです。
「あの人に尋ねれば答えが出る。」という判断も、一つの答えです。
また「あの本を調べれば答えが出る。」という判断も、一つの答えです。

そう考えると、15分で答えが出ないという事は、「自分でやりたくない結論になるのが目に見えているので先送りしている。」と言うだけで、実は答えは出ていることが多いと思います。

例えば、「彼女と喧嘩した。どうしよう・・・。」という問題が有ったとします。
答えは「さっさと謝る。」か「謝るくらいなら別れる。」かの二者択一と決まるとします。そうなれば、どちらか選ぶだけです。そんな答えは5分もかかりません。でもどちらも受け入れたく無いので何日も悩むのですね。
「誰かに仲裁に入ってもらう。」って回答も有りそうですが、「誰かに」と具体的でないことを言っている段階で、その答えは無理でしょう。時間を無駄に過ごして事態を悪くしそうです。

会長としての判断は、以外と難しいですね。自分だけの結論ではなく、それが会員の皆さんの結論にもならなければならないので、大変気を遣います。それでも最初の結論は15分だと思います。それを理事会や総会で皆さんに説明したりする時間がかかるだけです。何か事が起こったときにグズグズと悩んで初動が遅れて理事会に諮ることが遅くなれば事態が悪くなりますものね。

新人の皆さんも業務で悩んで、15分以上かかりそうなら、おそらく何日かかっても答えは出せないでしょう。もしそうなら「さっさと先輩に相談する。」という答えを選んでください。
この業界の先輩は面倒見が良いですよ。

2010年5月24日月曜日

CD版「表示に関する登記・土地家屋調査士関係 先例・判例・質疑応答要旨集」
























日調連から下記の連絡が届きました。
宮城県土地家屋調査士会からも、まもなく正式にご連絡しますが、良い資料なので重複して事前にご連絡致します。

この「先例判例質疑応答要旨集」は、土地家屋調査士制度制定60周年記念事業の一環として、日調連が企画したものなので破格の値段です。

皆さん是非購入してください。間違いなく役に立ちます。

以下原文を貼り付けます。


日調連発第61号
平成22年5月21日

  各土地家屋調査士会長 殿

日本土地家屋調査士会連合会長  

土地家屋調査士制度制定60周年記念CD-ROM版『表示に関する登記・土地家屋調査士関係 先例・判例・質疑応答要旨集』の予約について(お願い)

 当連合会の会務運営につきましては、ご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
 さて、標記CD-ROM版『要旨集』につきましては、全国会長会議やブロック協議会担当者会同等において、その作成・発行等につき、ご連絡申し上げているところでありますが、この度、購入の予約を開始することといたしましたので、下記事項にご留意いただき、予約希望部数をとりまとめのうえ、別紙をもってお申込いただきますようお願いいたします。

 また、同CD-ROM版『要旨集』は、土地家屋調査士制度制定60周年を記念し、部数を限定(5,000部)して作成・発行等するものであり、先着順に予約を受付いたしますので、お早めにご予約いただきますようお願いいたします。

 なお、販売は、有限会社 桐栄サービス(以下「桐栄サービス」という。)にて行いますことをご承知おき願います。


  1. 頒布価格
    1部 3,200円(税込)
  2. 予約申込締切日
    平成22年7月末日
  3. 予約申込方法
    各土地家屋調査士会にて予約希望部数をとりまとめていただき、別紙申込書により、予約の申込み願います。(先着順)
  4. 納  品
    平成22年8月下旬予定。
    桐栄サービスから、直接、各土地家屋調査士会へ納品されます。
  5. 支払方法
    納品後、桐栄サービスから請求書が送られますので、記載の口座に振込みをお願いします。
  6. そ の 他
    ・ 各土地家屋調査士会からの予約のみ受付いたします。
    なお、個人からの予約申込は受付いたしかねます。
    ・ 納品及び支払い等については、桐栄サービスへお問合せ願います。

2010年5月23日日曜日

登記所はどこに行くのか

21日の定時総会はお疲れ様でした。
会長として初めての総会だったので、いつもとは違う感覚がありました。でも皆さんのご支援のお陰で無事に総会を終えることができました。ありがとうございました。

さて、その総会の時刻に内閣府では地域主権戦略会議」の公開討議が開催されていました。どのような進行になっているのか、懇親会中でも気になっておりました。
これは、地方分権改革推進委員会の勧告を踏まえた施策を実施するために設置された機関です。国の出先機関を地方自治体に移管できるかどうかの議論をする場です。その候補の一つとして法務局もその対象の一つになったようです。

実際、ヒヤリングに対しての法務省側(加藤公一法務副大臣)の答えは「事務権限の見直しは検討していない。」と言うものだったようです。もちろん、これだけで議論は終わらないでしょうが。

権利の客体の範囲を特定する「表示」を理解していない自治体に登記を委ねることが、どんなに危険であるか、私たちは大変心配です。あの河北新報で報道された記事(敢えてリンクは貼りません)などから考えても、現在の自治体の地図や境界に関する理解の程度では大混乱になる可能性が有ります。

でもそれを国民に理解されていなければ、分からないままに決められるのです。理解が無ければ問題は無いことになります。

今まで「登記について絶対に変革は無い」と思い込んでいた役所も土地家屋調査士も反省が必要です。今までもこれからも広報活動と政治力が大変重要であると考えています。

2010年5月22日土曜日

地識くん(ちしきくん)

日調連から新たな広報キャラクター「地識くん(ちしきくん)」が誕生したとのことですので、皆さんに紹介します。


フクロウがモチーフですが、これについては、日調連から以下の説明が有りました。


ヘーゲルの『法哲学』に「ミネルヴァのフクロウは、黄昏れと共に飛びたつ」という一節がある。人々が活動した後の夕方に飛び立つフクロウは、「知」が集まる象徴であり、新しい時代、新しい知恵の使いであるとされている。この激動の時代において、土地家屋調査士は安心で安全な社会の実現に向けて新たな役割を担う専門資格者としてなり得るよう、フクロウモチーフとしたキャラクターとしました。



名前については

土地家屋調査士は、土地を識しる人「地識人」としてPRしてきたことから、「地識くん」と命名しました。

とのことです。



皆さん、如何ですか?
何で調査士のキャラクターはポールを持たなければならないのか?私はちょっと疑問ですが。
でも作業服でなく、スーツを着ているところで測量業界と区別しようとしているのかな。・・・それも微妙ですが。
でも生まれたのですから、みんなで育てましょうね。


キャラクターは大抵最初は馴染めないものです。

1999年5月2日に、
我らが「ベガッ太くん」の生まれた時も最初違和感が有りました。

えっ、「ベガッ太くん」って何だって?
こんなに分かり易いネーミングなのに。

2010年5月20日木曜日

総会の立て看板

明日は宮城県土地家屋調査士会の第60回の定時総会です。
本日は常任メンバーがその準備で集まって、明日の段取りをしておりました。
議事がスムーズに進行する為の役割分担や、当日会場に持ち込む資料の点検など、司会も含めて気配りをしなければなりません。

また事前にご連絡していますように、明日の総会から新会員証のバーコードで出席を取ります。本日その準備もしました。バーコードのスキャナを新しく採用しましたので、より素早い手続きができるようになりました。皆さん、会員証を忘れずにお持ちください。

さて、その総会の会場前に設置するいつもの立て看板ですが、毎回古積副会長が作ってくれます。いつもの研修会でも皆さんにはお馴染みと思います。
何でもその総会の立て看板に、今年は私の顔を入れたと言うのです。
今日「どれどれ?」と見せてもらったのが、下記の看板でした。

古積さん 「会長の顔は特徴が無いから難しかった。」
私 「うーん、確かにあんたの顔よりは特徴が無いかもねぇ。」

明日の総会の出欠葉書によると、例年に増して出席者が多いと聞いています。大変嬉しく思っていますし、良い議論をして良い総会にしたいと思っております。

ただし、総会ではこの立て看板についての質問は受け付けませんので。




2010年5月19日水曜日

平成22年度会務執行方針

明後日5月21日は、宮城県土地家屋調査士会の第60回定時総会です。
会長に就任して最初の総会です。宜しくお願い致します。

一年間会務をやってきまして、初めて経験することも多かったのですが、皆さんに支えられて何とか勤めることができました。

以下は、平成22年度の会務執行方針です。
毎年同じように見えますが、これを実際に実効有るものまでに執行することは大変難しいことです。
特に下記項目の7と8は力を入れる必要がある緊急事項だと理解しています。

役員の皆さんと一年間議論して、この一年で物事への対応についての共通理解ができてきましたので、今年度はもう少し動きやすくなると思います。頑張ってみます。
総会で詳しく報告をさせて戴きますので宜しくお願いいたします。
会員の皆さんの出席をお待ちしています。


 今年は、土地家屋調査士制度制定60周年、不動産表示登記制度制定50周年の節目の年です。
この60年、我々土地家屋調査士の確かな歩みが我が国の不動産登記制度に貢献してきた自負を持ちながらも、新たな60年に謙虚に向かうスタートの年に位置づけたいと思います。

 さて、世界が高度情報通信ネットワークの時代になり、日本国の電子政府構想の中で、表示に関する登記申請も書面による申請からオンラインによる申請へと変わっています。
 また権利の客体を特定する役割の表題部と地図は、他の地籍情報と同様に、より緻密な要件を要求されてきました。
 土地家屋調査士法における業務範囲にも、不動産の表示に関する登記などの従来からの業務に加え、筆界特定手続代理業務、民間紛争解決手続代理関係業務及びこれらに関する相談業務等、さらなる重要な職責が加わりました。

 この業務が拡大されたことは、境界の専門家としての位置づけを国民が望んでいることを示し、その為にも、業務についての「法律関係専門職種」、「測量技術者」としての両面を兼ね備えた土地家屋調査士の責任は非常に重大です。

 我々は、専門家集団として日々研鑽を積み重ね自分の専門性を高めて行かなければなりません。  このような業務遂行のために必要な各分野の情報の収集、分析と伝達、及び会員の最新の専門知識・技術の更なる習得と維持、そして社会人としての見識の向上を図ることが不可欠であります。
これらを強力に推進・支援する会務運営を図るために下記の事項を主たる会務執行方針とします。

1.協調・協力関係の充実
日調連、東北ブロック協議会、宮城公嘱協会、宮調政連等の関係団体と協調し、適確な情報交換
及び一層の協力関係充実を図る。

2.職業倫理規範に関する事項の実践
日調連による倫理規範に習熟し、品位を保持した業務遂行実践の一層の普及に努める。

3.業務上の問題点把握と改善
土地家屋調査士業務における問題点や改良点の情報把握に務め、改善の方策を検討する。

4.土地家屋調査士専門職能継続学習制度の構築
会員の土地家屋調査士専門職能継続学習制度の運用を、単位会として研究実践に努める。

5.境界紛争解決制度への積極的取り組み
筆界特定制度やADR等種々の境界紛争解決制度の十分な研究をし、会員の理解と利用促進を支援する。
また、その相互連携も研究する。

6.オンライン通信活用への対応
登記申請も含め、オンライン通信時代への対応の推進に努める。

7.効率的財務運用と財政基盤の充実
効率的かつ有効な財務運営を構築する。加えて、会館維持管理基金等の着実な積立をし、
想定外の事態にも対処できる財政基盤安定を目指す。

8.事務局体制の充実
事務局体制整備の検討と、一層の能率・能力の向上を図る。

2010年5月18日火曜日

今日の仙台法務局

仙台法務局が建て替えのため、現在仙台駅東口で仮庁舎で執務されているのは、皆さんご存知のとおりです。来年2月頃に完成し、既報のとおり名取出張所を併合して、今年度内に落ち着くとお聞きしています。

さて、元々仙台法務局の有る青葉区春日町は、私の事務所から近いので、定期的に工事の写真を撮っています。特に目的が有るわけじゃないけれど、何となく前を通った時に撮っていた写真が貯まってきました。そこで一部をご紹介します。


平成21年6月22日

取毀の為に足場を組んで、
防音パネル・防塵シート等で囲んでいます。






平成21年7月14日

取毀始めたところ。
あの部屋当たりで私の合格証をもらったのかな。





平成22年4月26日

基礎から2階程度まで見えてきたところ。
これからが楽しみです。









平成22年5月18日

今日の仙台法務局です。
2階部分の外壁は、どうやら平面ではなく曲面の構造ですね。

2010年5月17日月曜日

サポーターとブーイング

サッカーJ1リーグもワールドカップのための中断期間に入りました。
我がベガルタ仙台は、先週末の中断直前の試合で浦和レッズと引き分けて、7試合連続勝ち無しの状態になりました。スタートダッシュが良かったお陰で、まだ降格圏に入っていませんが、かなり問題のある状況です。

さて、久しぶりに対戦する浦和レッズのサポーターは、我々の予想どおり大挙して宮城スタジアムに集合し、圧倒的な音量の応援をしていました。本当に大したものだと思いました。

ここ数試合、浦和レッズは不調だったので、この昇格したばかりの仙台を「必ず倒す!」と信じ、来仙したに違い有りません。でもベガルタ仙台も当然ホームですし、勝ちに行ったのです。結果的に引き分けでした。

個人的に残念だったのは、試合終了後に浦和レッズサポーターが、レッズ選手に対してもの凄いブーイングをしたことです。

ブーイングは時に選手を発奮させる為にすることもあります。私もブーイングは否定しません。気合いが入っていないような試合を見せられた時は、ブーイングも有り得るのでしょう。でもこの試合では、浦和レッズが無気力だったわけではないと思います。偶然点数が入らなかっただけでしょう。

ベガルタ仙台サポーターは、試合後は応援のコールでした。
「ビッグクラブの浦和レッズに引き分けで満足だからでしょ。」って?そんな訳はないでしょ。同じJ1のステージに立っているのだから、当然勝ちに行ったのですよ。間違いなく悔しいですよ。
そんな問題じゃないのです。

相手チームの強弱の問題ではないと思います。
選手はいつも頑張っています。でもミスして負けることもあります。
また運不運や審判の誤審等で負けることもあります。サッカーは気まぐれなスポーツです。

ベガルタ仙台サポーターは、J2時代からここ2年程ブーイングをしなくなりました。選手が頑張っているのであれば応援するだけです。時に勝敗は仕方ないと考えます。負けたら「次も頑張って、次こそ勝ってくれ。」と応援するだけです。

仙台の人間は、一年目の楽天イーグルスにおいても、大敗の試合でも最後まで見ていました。他のチームのファンに「良く最後まで見ているね。」って言われることが有ります。チームは身内ですから、最後まで見届けたいのです。
例えば自分の息子が試合に出ていたとしたら、負けていても帰らないでしょ。

サポーターってそんな気分です。
ファンじゃなくてサポーターなんだから。

もうひとつ、私新人土地家屋調査士達のサポーターのつもりでもあります。
土地家屋調査士の後輩たちが、今何もできなくても頑張る姿勢が有る限り、ブーイングをせずにしっかりと応援したいと思っています。

2010年5月16日日曜日

会務は会員皆でやりたい

宮城県土地家屋調査士会の会務は誰がやれば良いのでしょうか。

もちろん手を挙げて「会長をやる」と言った私を始めとして現在の役員全員で執行すべきです。
ですから私たち役員は当然に頑張っていますが、基本的に宮城県土地家屋調査士会は会員皆のものですから、調査士会の為に会員皆で意見を出して、会員皆で作って行きたいとも思っています。

国政選挙で、浮動票とか言って適当に投票していながら、その度の政権に文句言っている人たちがいますね。皆さんはその人達と同じで良いのでしょうか。国政よりもっと身近で自分の事務所経営に直接影響が有る組織には関心を持って、しっかり意見も言いながら、しっかり応援もして欲しいのです。

会長はじめ役員は、特別の人たちではなく会員のお世話役をしているだけです。言わば週番のようなものです。ですから遠慮せず発言してください。皆で私たちの会を良くして行きましょう。

先日から理事以外に「協力員」という制度を作りました。
理事以外にも会務を手伝っていただける方を募ってお願いする制度です。
もともと土地家屋調査士は別の世界から入会してくる方が多いので、新入会員には先輩の誰も持っていない能力を持っている場合が有ります。新人だからと言ってその能力を見ていないと大変勿体ないことになります。先日の常任理事会で、昨年度の新人から大浦康宏さんと遠藤正和さんを、それぞれ広報協力員と財務協力員としてお願い致しました。

皆さんもよろしければ、私たちの未来を一緒に考えて、一緒に作って行きませんか。
協力員を募集します。

2010年5月15日土曜日

ページ・オープナー

書籍を参考に開きながら文章をまとめたりすることは多いですよね。問題は少し厚い本だと、そのページを開き続けることが面倒です。
片手を押さえることに費やすわけにもいかず、何かで押さえたいわけです。肘でページを押さえながら、両手でキーボードを打つなど器用にやっていた時期もありました。


最近、私はこの「ページ・オープナー」という製品を使っています。
もともと楽譜を押さえて楽器を演奏するために使用していたものですが、薄くて持ち歩けるし、以外と丈夫で、書籍の反発力くらいでは曲がりません。
結構良いですよ。


いつも持ち歩いているノートのカバーに挟んで持ち歩いています。

この製品は、楽器店で売っていますが、大型の文具店でも見かけたことがあります。

ちなみに、私の知人は、適度な厚さの透明のアクリル板を、開いたページに乗せるという技を使っています。あれはただ乗せるだけでアクリル板の重みで開けるので、特別セットしなくて良い点が良いですね。
これも欲しいなと思っています。売っているわけではないので、どこかでアクリル板を切って貰うことになりますが。


2010年5月13日木曜日

細美研ぎ万年筆

「万年筆は太字でなければならない。」

そう信じてました。私の持っている万年筆はいずれも中字から極太までのペン先です。
万年筆は、「ぬらぬら」という滑るような書き味が醍醐味ですから。

でもね、日本語は漢字を書かなかればならないのですよ。そして漢字は画数が多いのですよ。ですから太字で漢字を書くと大きな文字になるのですね。よって普段のノートの罫線内に収まらないのです。

ということで私の場合、万年筆は封筒の宛名書きの場面とワープロで打った手紙にサインする場面が一番多いのです。本を書く時も原稿用紙に万年筆でという時代じゃないし。
でもそれじゃ出番が少なすぎて、ちょっとツマラナイのです。実際ノートは、ほとんど細字のボールペンで書いていますし。

そこで思い立って細書きの万年筆を買いました。
セーラーの長原幸夫氏(あの長原宣義氏のご子息)の創り出した細美研ぎ(さいびとぎ)です。
0.18mmというペン先で、他に類を見ない細字の万年筆なんですね。
通常のペン先研磨の工程が3工程のところ、これは顕微鏡を使いながら11工程を必要とするようです。凄いです。でもそれ程、高価な万年筆でもありません。


さすがにペン先は針のように細いので、慣れないと書き味に少し抵抗感が有るのですが、ほとんど筆圧をかけないで書くのがコツのようです。メンテナンスもいつもよりは手がかかるかも知れませんね。

とにかく少し使ってみようと思います。
でも細字万年筆の一番の欠点は、字の上手下手が分かり易いことですね。

あぁ、それは私の欠点か・・・。

6月7日は「倫理と懲戒事例」の研修

最近、全国的にも土地家屋調査士の懲戒事例が多くなっています。
一年間で会則違反等で懲戒処分を受けた会員は、全国で99名になるようです。

宮城県でも仙台法務局からの会員の業務について調査委嘱も来ています。困ったものです。この時代「衣食足りて礼節を知る」ということが崩れたことも背景に有るのかも知れません。ただし、そんなことをやっていると、もっと食べられなくなるのは子供でも分かることですけどね。

さて、日調連は昨年度に「土地家屋調査士倫理規程」を定め、今年度の総会で会則に位置付けることで上程されます。そこで、宮城会ではその倫理規程を解説して、実際の懲戒事例を学ぶ研修会を開催します。
昨日、講師の瀬口先生と打合せしましたが、大変興味深い研修会になりそうです。

正式にはまもなく通知しますが、前回通知のとおり下記の日程で開催されますので、予め予定に入れてください。


「土地家屋調査士倫理規程の解説」
〜競争社会における土地家屋調査士の倫理について〜

日時 :平成22年6月7日(月)午後1時30分~4時30分
場所: 宮城教育会館(フォレストホール)

講師:日本土地家屋調査士会連合会 専務理事 瀬口潤二氏

2010年5月11日火曜日

5月常任理事会

本日5月11日は常任理事会が開催されました。
本日の主な議題は、5月21日(金)に開催される第60回定時総会の準備でした。
総会は、午後1時30分からメルパルク仙台で開催されます。

私たち執行部が、「昨年度何を考えて何をしたか」をしっかりと報告させて戴き、「今年度何をしたいのか」をご説明致します。
宮城の土地家屋調査士の将来の為に、ご一緒に議論をさせて戴きたいと思いますので、是非とも出席をお願い致します。
なお、今年の総会から、出席確認に会員証のバーコードを利用しますので、お忘れ無くお持ちください。

本日の会議のその他の議題としては、今年度に予定される主な行事を検討致しました。今年度は秋から冬にかけて行事が多くなりそうです。少しでも早く準備をしておく必要があると皆で確認しました。もちろん詳細は決まり次第報告いたします。

また、お付き合い戴いている各団体の総会出席について確認しました。
どの団体も3月が決算期であり、総会は今月に集中しています。すべての総会に会長として出席しなければならないのですが、物理的に重なって出席できない会もあります。大変失礼ですが、どうしても代理出席させて戴くところも有ります。それを調整させて戴きました。結構お付き合いしている関係団体が有るものです。総会だけのお付き合いでは勿体ないと思いました。少し考えてみたいと思います。

さて、常任理事会恒例の斎藤仙台支部長の「手作りスイーツシリーズ」の差し入れですが、本日は「胡桃とココアのクッキー」でした。齋藤支部長、いつもご馳走様です。

これだけ毎回書かれると齋藤支部長も今更やめられないだろうな。
まあ、私のこのブログも今更やめにくいけど・・・

2010年5月10日月曜日

土地境界確定を本格化・・読売新聞から

5月7日の読売新聞に仙台法務局の地図作成作業についての記事が載りました。

2003年度から太白区の地図作成している事業ですが、土地家屋調査士が携わっているので、筆界未定は昨年も有りませんでした。これは国土調査ではなかなか見られない成果だと自負しています。

今年度の作業地区は太白区緑ヶ丘3丁目と緑ヶ丘4丁目の33万平方メートルで、1425筆、地権者は1890人です。受託する皆さんは宜しくお願い致します。

この緑ヶ丘地区は土地家屋調査士なら知っている公図混乱の地域です。地形も高低差が大きく、地図作成作業は大変困難であることが予想されます。宮城県土地家屋調査士会としても受託する土地家屋調査士の皆さんをバックアップして行きたいと考えています。

明後日の5月12日には、仙台法務局により現地事務所の開所式と事業の説明会が行われる予定で、宮城県土地家屋調査士会もお招きいただいております。

官公署の事業でも、このように新聞記事などによって周知されることが、とても大切なことだと思います。
今はそういう時代です。まして民間の土地家屋調査士は常に広報を考えるべきですね。

この新聞記事で、「法務局が地図を作ることはない。」なんて言う弁護士が、いなくなることを願います。


2010年5月9日日曜日

新人研修補講

4月9日のブログで予告しましたように、昨日(5月8日)に、東北ブロック新人研修の補講を開催しました。新人の皆さんからのリクエストが有ったものを、宮城会の升澤さんが段取りと取り纏めをしてくれて、結局他会の皆さんも合わせて19名の参加者が有りました。
先日の講義で時間の関係で説明の足りない部分を補足させていただいたことと、参加者一人一人の質問を受けてお答えしました。

参加者の皆さんが問題意識を持ち、この補講から持ち帰ろうとするテーマを持って参加されたことが大変頼もしく思えました。その後の懇親会でも遅くまでしっかり議論ができて、「皆土地家屋調査士が好きなんだ」と感じて、大変嬉しい時間を過ごしました。

今回質問をお聞きしながら感じましたが、新人の日々の疑問にしっかりと答える機関(または人)が必要ですね。やはり新人は仕事に従事しながら新たな疑問が湧くものです。私がかつて新人研修を受けた時は受託0件だったので、講師の話しが実感として理解できませんでした。むしろその後事件を処理しながらいろいろ疑問を持つものです。その時に新人の仲間内だけで質問して解決していると大変危険なことがあります。おそらく答える人は、単に補助者歴の長い人ということになるのでしょうから。登記が通っただけでは済まないことも有りますので、絶対に先輩に質問してください。

さて、昨日の質問は下記のようなものが有りました。いろいろ悩んでいますね。でも「悩まない人は先が有りません」。今回の参加者の皆さんは、恥ずかしがらず、本気で質問してくれました。中には一言で答えられないものが多かったのですが、なんとかお答えしたつもりです。以下何問かは、後日このブログでもコメントしたいと思います。

土地家屋調査士の王道について
一流の土地家屋調査士とは?
魂を込めた仕事とは、どこに向けての魂か?

事務所経営について
事務所の設備投資の考え方は?
合同事務所や調査士法人の良い点、悪い点は?
父と合同事務所だが、2代目としてはどう考えれば良いか?
公嘱協会に入会するメリットは?

業務受託について
受託する際に契約書を取り交わすべきか?
土地家屋調査士の営業の仕方は?
「杭を埋設だけして欲しい、測量は不要」と言われた時の対応は?
土地家屋調査士業務の付加価値とは?
お客様への途中経過報告の方法は?

事件処理について
天井高1、4mの階層の登記はどう考えるか?
公図訂正手続の方法は?
工事を伴わない建物の種類変更の要件とは?
保養所を居宅にする種類変更は?

2010年5月8日土曜日

表示登記実務研究会

昨日(7日)に、今年度最初の表示登記実務研究会が開催されました。(表示登記実務研究会については10月1日のブログをご覧ください。)

法務局の担当官が替わったので、新しい顔合わせと今年度の大きなテーマを話し合いました。
具体的には次の議題でした。公式に説明できる状態まで詰めたら順次連絡致します。

1、不動産表示登記事務取扱要領の改正について
現在のものは平成19年に改正したもので、昨年から仙台法務局では要領の改正を協議中 です。9月から10月にかけて改正となるそうです。その際にはしっかりと説明会を開催 する予定ですので、詳細が決まったらお知らせします。

2、表示登記実務研究会の分科会開催について
今年度想定されるたくさんの事業について法務局と調査士会が協議するには、表示登記実 務研究会では開催について小回りが利かないので、各数名の分科会を多数開催して対応して戴くことになりました。各々の協議内容が具体的になったらまた公式にお知らせします。

3、筆界特定制度と調査士会ADRとの連携について
どちらも境界についてのトラブルを裁判外で解決する制度ですが、各々の取り扱う境界とその法的性格が異なります。ただこの違いを利用者が分かりにくいことと、実際に受け付 けてからじゃないと、その事件がどちらに該当するか判別できないことが有ることで、利 用者が混乱することがあります。そこで、各々の機関で連携をしてこれらの問題を整理することになりました。具体的には共通の相談票や連絡窓口の設置などを検討することになります。

4、表示登記制度50周年記念行事について
仙台法務局では表示登記制度50周年記念行事を開催する予定で協力要請が来ました。で きることはお手伝いしたいと思います。また土地家屋調査士会でも土地家屋調査士制度制 定60周年事業を考えておりましたが、内容が極めて近いので共催も視野に入れて分科会 で検討することになりました。

5、規則・準則の一部改正に伴う事務処理について(事務連絡済みですね)
(1)7月1日以降、地積測量図等の図面に以下の記載事項が追加になります。
ア)平面直角座標系の番号又は記号の記載
イ)測量の年月日の記載
(2)7月20日以降、地図情報システムにおける地図証明書に地番区域見出図が入ります。

6、オンライン申請とXML方式による地積測量図の提出方について
オンライン申請において、地積測量図等をXML形式で提出することの問題点を法務局に説 明しました。これは変換ソフトの問題が大きいので、再度日調連にお願いをしなければならないと考えております。

2010年5月7日金曜日

パスケ 折りたたみ式縮尺スケール

私の普段持ち歩きのペンケースの中身に、「シートサンスケ」という折りたたみ三角スケールが入ってます。
図面もデジタルの時代になったので、図面から辺長を読むことは以前に比べれば少なくなりましたが、それでも古い図面を読まないと先に進めないことは多いですね。

最近は後処理も考えて、デジタイザで読み取ることが多くなりましたが、外出先では何らかの縮尺スケールは持ち歩く必要があります。
実は私は、オーソドックスな三角スケールを普段持ちしていて、何かの為にペンケースに「シートサンスケ」を入れているのです。

最近知ったのですが、その「シートサンスケ」は奈良会の岸本柾巳さんという土地家屋調査士さんによる開発なんですね。他にも土地家屋調査士ならではのグッズを開発しているようです。

その岸本さんの縮尺スケールの後継製品が「パスケ」(写真左)です。
「シートサンスケ」(写真右)は三角スケールを折りたたんだような構造で1/100、1/200、1/250、1/300、1/500、1/600ですが、「パスケ」は折りたためる四角柱の構造で1/150と1/400を追加した8目盛です。8種類のスケールが刻んであるから「パスケ」なんですかね。

パスケは、シートサンスケより少し短く、少し幅がある形状ですね。
私にとって普段使わない縮尺ですが、その為に場所を取らなければ目盛は無いよりは有った方が良いでしょうね。建築士と兼業の方などの職種によってはサンスケを2本持ちしていた人もいたでしょうし。

で、鈴木はその使わない縮尺のある「パスケ」を持ち歩くのかって?
持ちますよ。
「こんなスケール知っている?」って「ネタに使える」し。

2010年5月6日木曜日

調査士の王道と改革

改革って耳障りが良いですよね。「改革を目指している。」と言っただけで正義になりそうです。でも何の為の改革なのか。変えれば良いと言うものではないですね。変えることが目的ではどこかの○○と同じになってしまいます。

また変わったとしても、その人がいなくなっただけで元に戻ることがあれば、それは不要な改革なんでしょうね。きっと。

私のやっていることは「土地家屋調査士の改革ですね。」って言われることがあります。そんなつもりは有りません。私が考えていることは、言い方を変えれば一番保守的という言い方もできるかも知れません。

何年も同じやり方を変えないで通用するのは、若しくは変えてはいけないのは、伝統工芸などの世界であり、手続きや法律の世界では「土地家屋調査士として在り方を変えない為に、やることを変えなければならない。と考えています。

土地家屋調査士が昔から変わらない役割を果たす為に、社会の変革に合わせてやり方を変えなければならないのです。昔からの同じやり方ではむしろ本筋から外れて行くのです。

私は土地家屋調査士の王道を考えて、「その道を行くのなら今の時代どうするか」を考えて答えを出しているつもりです。

2010年5月5日水曜日

「青春」サミュエル・ウルマン


私は、いつも研修会でチャレンジのお話をしています。その中で「始めるのに遅すぎることは無い。」とも言ってます。
宮城青調会における「青年土地家屋調査士」の定義は、絶対的な年齢(何歳以下という規則)は不問にしています。「自分が青年である。」と考えている人が青年と定義しています。絶対的な年齢がある程度の年齢だとしても、新たに土地家屋調査士を目指したことだけで「青雲の志」を持っているはずですから。
また逆に、年齢は若いのに何故動かないのか、動かない言い訳だけを並べる新人がいます。何故この業界に入って来たのでしょうか。ものすごく残念です。

以下有名なウルマンの詩を紹介します。「青春」という題で訳されています。訳詩は岡田義夫という説が多いようです。皆さんご存知かも知れませんが、再度一緒に読んでみませんか。

「青春」 サミュエル・ウルマン  岡田義夫 訳


青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。 優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。 年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いが来る。

歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。 苦悶や狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。 曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。

人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる、人は自信と共に若く恐怖と共に老ゆる、希望ある限り若く 、失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷がこれを堅くとざすに至れば、この時にこそ人は全くに老いて、神の憐れみを乞うる他はなくなる。


Youth      Samuel Ullman

Youth is not a time of life ; it is a state of
mind ; it is not a matter of rosy cheeks, red
lips and supple knees ; it is a matter of the
will, a quality of the imagination, a vigor of
the emotions ; it is the freshness of the deep
springs of life.

Youth means a temperamental predominance
of courage over timidity of the appetite, for
adventure over the love of ease. This often
exists in a man of sixty more than a boy of
twenty. Nobody grows old merely by a number
of years. We grow old by deserting our
ideals.

Years may wrinkle the skin, but to give up
enthusiasm wrinkles the soul. Worry, fear,
self
distrust bows the heart and turns the spirit
back to dust.

Whether sixty or sixteen, there is in every
human being's heart the lure of wonder, the
unfailing child
like appetite of what's next,
and the joy of the game of living. In the
center of your heart and my heart there is a
wireless station; so long as it receives messages
of beauty, hope, cheer, courage and power
from men and from the Infinite, so long are
you young.

When the aerials are down, and your spirit is
covered with snows of cynicism and the ice
of pessimism, then you are grown old, even at
twenty, but as long as your aerials are up, to
catch the waves of optimism, there is hope you
may die young at eighty.

2010年5月4日火曜日

コルテオ仙台公演

シルク・ドゥ・ソレイユの「コルテオ仙台公演を見ました。
賛否両論があると聞いていましたが、私は大変楽しめました。

シルク・ドゥ・ソレイユを、特にこの「コルテオ」を、皆はサーカスの進化系と言っていますし、私もそう理解しています。
おそらくこの進化の方向性を観客が勝手に解釈して、「ガッカリ」とか「感激」とか勝手に言っているのでしょうね。
人間の可能性に挑戦した見たことも無いサーカスとだけ期待した人は、「シルク・ドゥ・ソレイユは、以前の演目の方がもっと凄かった。」と言うのでしょう。確かに今日もサーカス演技ではミスも見えました。

それでも私の感想は、「コルテオは舞台の構成が素晴らしく、衣装と音楽と照明と、もちろんサーカスの選択も見事で大変芸術性が高い。」というものです。
私は、ここまで来るとサーカスジャンルという分類方法は、あまり意味を持たないと思います。私はバレエやミュージカルも結構見ていますが、それらと比べてもトップレベルの舞台構成だと思います。

日本人はカテゴリーに分けて納得したがります。カテゴリーに分けないと不安なのでしょうね。ちなみに私たちの土地家屋調査士という資格がいまいち世間に分かりにくいのも、実はこのカテゴリー分けが難しい資格だからと考えています。


2010年5月3日月曜日

久しぶりのCDショップ

久しぶりにCDショップに行きました。
やはり連休でないと、目的の無い買い物になかなか行けないものです。

そこでランランのショパン・ピアノコンチェルトを買いました。
ズビン・メータ、ウィーンフィルで、ショパンの1番と2番を弾いています。
ランランは、北京オリンピックの開会式でコンチェルトを弾いたので、皆さんも良くご存知の中国人ピアニストだと思いますが、実は95年に仙台市で開催された「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」に13歳で優勝しています。

このショパン良いです。「やり過ぎだ」と言う人もいますが、私はそんなことは無いと思います。聴衆が良いと思うものは良いのです。
「ショパンを理解していない。冒涜とさえ言える。クラシックに未来系は不要である。」という意見も有るようですが、どこかの業界でも聞いたことのある意見ですね。

ここのところ自分で聴く曲はiTunesでダウンロードすることが多くなりましたので、CDショップに行くのは、本当に久しぶりでした。中学生の頃からレコードショップに通っていた私としては、やはり楽しいですね。目的の本もなく書店に行って棚を見て歩く楽しみと同じ楽しみを久しぶりに味わいました。

ただし最近はCDが売れないようです。やはりネット直販の影響は大きいのでしょうね。DVD映画一枚1500円程度が標準になろうとしているのに、音楽CD一枚2500円でした。

私の心待ちにしているiPadなどの書籍ビューアが普及してくると、書籍の世界も同じ憂き目を見るかもしれませんね。
リアル書店は残ることができるでしょうか。
おそらくリアル書店が過去の品揃えに拘らず、ネット書店ではできない書店毎の特色を出してくれば、生き残ることができると思います。そうなったら書店のハシゴもするでしょうね。だって「本好き」だけでなく、私みたいな「本屋好き」もいるのですから。