2009年10月30日金曜日

全国会長会議


昨日と今日、2日にわたり全国会長会議が開催され、全国の土地家屋調査士会会長50人が東京に集まりました。
場所は、土地家屋調査士会館です。

私は以前連合会理事としてこの会議に参加しておりましたが、会長としては今回が初めての参加になりました。
座る場所が変わると見え方も少し変わるかも知れません。

全国の会長も、今年はずいぶん顔ぶれが変わったようです。

さて、会議では、日調連が現在取り組んでいるところの各種事業とその進捗が報告されました。
進捗と言っても、日調連の役員も6月に改選になったので、体制としてはまだ4ヶ月です。
そのわりには喫緊の課題に対して各部頑張っていると思いました。

各部報告のあとに、以下の平成21年度の緊急課題の報告がありました。
1.公共嘱託登記土地家屋調査士協会に関する諸規則の整備について
2.業務受託環境の整備について
3.日調連特定認証局の運営について
4.14条地図作成作業について
5.土地家屋調査士特別研修とADR認定土地家屋調査士活用支援の為の研修会について
6.土地家屋調査士専門職能継続学習(CPD)ソフトについて
7.土地家屋調査士制度制定60周年記念事業について

これらは皆、日調連が継続検討を重ねる予定なので、もう少し進んで具体的になってきたら、宮城会としても正式にご連絡いたします。

東北ブロック選出の日調連理事は、青森の小林昭雄社会事業部長と、宮城の岩渕正知総務部理事の2人です。
岩渕さんは総務の新理事なので懇親会の司会を担当して、全国デビューをしていました。

志津川高校体験授業

毎年開催している志津川高校の体験授業を、今年も28日に宮城県土地家屋調査士会が担当させていただきました。

これは数学の体験授業(総合学習)です。
学生のころ「三角関数は何に使うの?こんなの必要ないじゃん。」って思いませんでした?
このブログを読んでいる宮城会の土地家屋調査士さん達なら思わなかったかも知れませんが、そう思った人の方が多いんですよ。(おそらく)
そこで測量の体験授業になるわけです。
地元志津川の加茂川広報部理事をはじめとして、沢山の会員さんの協力で無事に努めさせていただきました。

以下が志津川高校のこの授業の目的です。
「数学Ⅰで学習した三角比について、実生活の中でどのように応用・利用しているのか、測量の実習を通して理解させる。」

でも測量だけなら測量業界で良いんですよ。
そこは調査士ならではの工夫がしてあります。
陣取りゲームをして(境界問題を含むんです)、それを測量するんです。

陣取りゲームのあたりは前副会長の相澤満相談役の独壇場ですね。
なにしろ生徒の気持ちは、同じ気持ちの相澤さんじゃなきゃ分からない・・・。

生方にも好評で、毎年リクエストをいただいて、お伺いしています。
また昨年には、この体験授業を、宮城県高等学校数学教育研究会で発表していただきました。

併せて昨年は、卒業生から「土地家屋調査士になりたいんですけれど」って相談された事も収穫でした。

2009年10月28日水曜日

第6回 全国青年土地家屋調査士大会 in 兵庫

第6回 全国青年土地家屋調査士大会in 兵庫開催のご案内
日 時 平成21年11月21日(土)
    13:00~17:00(受付12:15から)
場 所 生田文化会館
    神戸市中央区中山手通六丁目1-40 tel078-382-0861
内 容 奈良大学 地理学科 碓井照子教授による基調講演
     碓井教授及び各地方代表者によるパネルディスカッション
     懇親会 ルミナス神戸2 ~明石海峡クルーズ~
     19:00 出航 (受付18:30から)
費 用 15,000円(大会費2,000円 懇親会13,000円)



今年も全国青年土地家屋調査士大会が開催されます。
といっても、宮城会会員の皆さんには馴染みのないものでしょうね。
これは任意団体の勉強会ですので、公式の単位会からのご案内には載りません。
全国の青調会やこれに類する勉強会の仲間で開催されているもので、もちろん個人参加も可能です。

毎年様々な場所で開催され、その土地の青調会を中心に大会を催しています。
土地家屋調査士は任意の集まりですが、ゲストは一流の先生方です。
今年はGISの第一人者である奈良大学の碓井照子先生です。
我々の筆界情報と地理空間情報についてパネルディスカッションが行われ、参加者が土地家屋調査士の未来を語り合う予定です。

ちなみに、地理空間情報については、今後土地家屋調査士業界が生き残るための重要なキーワードの一つです。また、折を見てブログに書かせていただきます。

昨年は九州大学から、ADRについてレビン小林久子教授と、土地家屋調査士制度について七戸克彦教授をお招きしました。
先生方にも夜中まで懇親会にもお付き合いいただき、大変有意義な議論が展開されました。

以下過去の大会の開催地です。
参加者は平均150名程度でしょうか。
2004/11/13 第1回 京都
2005/11/05 第2回 東京
2006/11/12 第3回 滋賀
2007/09/22 第4回 札幌
2008/11/22 第5回 福岡

参加は、宮城青調会会員に限るわけではないし、若い精神の会員(もちろん自己申告)なら参加可能ですので、興味のある方は鈴木までお問い合わせください。

2009年10月27日火曜日

土地家屋調査士クリアファイル

兵庫県土地家屋調査士会のご好意により、兵庫会作成の土地家屋調査士制度広報用クリアファイルを、宮城会で頒布できることになりました。



デザインがなかなか素晴らしく、土地家屋調査士の仕事がイラストで大変わかりやすく描かれています。

また名刺を入れるポケットもついていて、使いやすいと思います。





例えば、
A4版資料を角2封筒で郵送する際に、このクリアファイルに入れて送付したら如何でしょうか。

例えば、
土地の境界確認業務の際に、隣接者に配る資料を入れてみたら如何でしょうか。

このクリアファイルが、土地家屋調査士の仕事を充分に説明してくれるような気がします。

今月末のメール便にサンプルを入れますので、ご検討の上、是非ご利用ください。

2009年10月26日月曜日

調査士会・公嘱協会・政連情報交換会

本日は、宮城県土地家屋調査士会と㈳宮城県公共嘱託登記土地家屋調査士協会と宮城県土地家屋調査士政治連盟の三者の情報交換会が開催されました。
これは、年に一度この時期に開催されているもので、各組織の正副の長と総務部長が構成員です。


この変革の時期に、国民と土地家屋調査士のために設立されたこの3団体が、各々勝手に活動していたのでは大変もったいない事と考え、お互いの持っている情報を交換し、お互いの直面している課題の解決に向けての協力方法について話し合いました。
今年は実質的な話し合いの時間を長くとって、しっかり話し合いができました。


公嘱協会の公益法人移行の問題が大きかったのですが、その他にもお互いの組織の顧問議員の考え方を議論し、法務局の14条地図作成作業の問題も話し合いました。


今までは顔合わせの会であったようですが、これからは実質的な議論すべき問題が頻発しそうですので、年に一度と決めずに必要に応じて集まって議論し合える会として捉えたいと思います。

☆新人の発言

新人・・・どんなイメージを持つでしょうか。
何も知らない人というイメージでしょうか。

実は、新人は土地家屋調査士として新人だというだけであって、他の社会人としてはしっかりやってきた人が多いのです。
という事は、調査士の中で新人は一番世間の常識に近い感覚を持っているとも考えられます。
だから、新人に研修や広報について意見を聞くと、有意義な意見をいただく事が多いのです。

そうなれば、一番大事なことは、新人が遠慮しないで発言できる環境を作る事です。

今期の役員には、入会2年の山市恭弘君も理事として入っています。
彼には、入会前から身につけている簿記の技術を使って財務部の再構築をお願いしています。
3年目の竹中広喜君や4年目の赤間一秋君も、各々理事で活躍してくれています。
このキャリアで本会の理事というのは、あまり他の会では見られないことかも知れません。

私たち役員は、本気で土地家屋調査士の未来を語っているつもりです。
でも自分が引退しているだろう30年先まで本気で語れるでしょうか。おそらく実感を伴った発言は難しいでしょう。浮ついた空論になる可能性があります。
やはり実感を持って責任を持って発言できるのは、自分が調査士の最先端で働く自信がある近い未来まででしょうか。

新人の皆さんは、今の執行部役員が引退したあとも、この業界にいなければなりません。
その分多く制度などに対して発言して良いのです。
むしろ発言しなければならないのです。

土地家屋調査士の未来を皆で作らなければなりません。

「私達より20歳若い会員は、土地家屋調査士の制度について、その20年分未来を語る権利も義務あります。」

2009年10月24日土曜日

大阪会豊能支部にお邪魔しました

昨日は、大阪会豊能支部と大阪土地家屋調査士協同組合の共催の研究会で講師をさせていただきました。

テーマは「事務所経営と報酬を今一度考える」です。
夜まで大阪の皆さんにお付き合いいただいて様々なディスカッションができて、私自身も大変勉強になりました。 支部と組合の皆さんには感謝しております。

さて、この報酬の取り扱いに悩んでいるのは、全国皆一緒です。
何しろ平成15年の報酬額表撤廃から、報酬の研修を開催できていない単位会が大変多いのです。確かにこの研修は、昔と比べてやりにくくなりました。これは主催者側にも、あまりにも長い間の統一報酬額が染み付いているから独占禁止法との整理が難しいからでしょう。それまで法務省から「公益的仕事なのだから全国統一のこの報酬でなければならない、」と長い間指導されていて、突然撤廃されたのだから、無理も無いと思います。

それにしても、平成15年以降に入会した新入会員にとっては一度も報酬の話しは聞いていないのですから、それで考えろと言われてもなかなか難しいでしょう。また、平成15年より前からの会員さんも原価計算の考え方は慣れていないはずです。だからやりにくいと言っても、やはりこのテーマの研修は必要なのです。

よく「その仕事40万円では赤字です。」という人がいます。
では、その人は「いくら以上から黒字になるのでしょうか?」という問いに答えられるのでしょうか。
これが言えなければ、赤字かどうかは言えませんし、おそらくその人の事務所経営はかなり曖昧になっていると思います。
まずは事務所の原価計算からですね。

報酬は、誰かの役に立って、その対価としていただくものです。
「このように法務大臣から決められているから、依頼者から当然に戴く。」のではないのです。
それから頑張っている事とお役に立っている事をお客様に報告する必要もあります。お客様が理解しないとやはり報酬はいただけないものですから。

宮城会では来年の2月16日に報酬に関する研修会を企画しています。

2009年10月22日木曜日

中間監査会と会議ラッシュ

本日は中間監査会が開催されました。
年度の中間で監事さん3人に業務監査と会計監査をしていただきました。
内容としては、総会で皆さんとお約束している事業計画が順調に進んでいることと、会計処理が適正に行われていることを確認していただくことができました。

監事さんにも申し上げましたが、会費を有効に使いたいと思い、本日はその後いろいろな会議も併せて開催されました。
というのは、役員さんに一日でいくつかの会議を掛け持ちしてもらう事により、旅費を一日分で済ませることができるからです。
このやり方は、役員さんにも負担なんですが、皆でできることから頑張っています。
いつもこのような細かいことの報告で恐縮ですが、このようなことの積み上げで経費削減を工夫していることをご理解ください。

この時代やらなければならない事が沢山あると思ったから会長に立候補しましたが、「財源はどうする?」というどこかの政権のような悩みを持ちながら、役員全員と一緒に頑張っております。

このあたりの事情と努力も監事の皆様には理解していただいております。
ちなみに本日は以下の会議が併催されました。

○総務担当者打合せ
会員指導の件
・・・近年増えてきました。困ったものです。

○研修部会
・・・山野目教授に依頼する講義内容の論点整理。
・・・良い研修になると思いますので期待してください。

○ADR評議委員会(調査士)
認証に向けた軽微な補正のための規則条文再整理。
・・・完成しました。認証はもうすぐです。

○河北新報からの取材
・・・一般論で答えられる範囲で担当役員が丁寧に答えました。


2009年10月21日水曜日

フリクションボール

消せるボールペン「フリクションボール」の話題です。
発売されてもう1年。
爆発的に売れている商品なので、お使いの会員さんも多いと思います。

消せるボールペン、これは摩擦熱でインクが無色になるものです。

消せるボールペンは昔から有りました。
書き間違いが多い私だけではなく、それだけ昔からニーズがあるのだと思います。

昔のものはゴシゴシとお尻の消しゴムで消すと消えるというものでした。
ただし、それは、擦って剥がれやすい質のインクを使用しているものですが、消すときにインクが周りに伸びたり、紙を傷めたり、その消しあとは必ずしも美しくない場合が多かったのです。

このフリクションボールは比べ物にならないほど奇麗に消えます。
その紙の上でインクが無くなるのではなく、60度を超える熱によりインクが無色になると言うものです。ですから紙を傷めず、消しカスもでず、乾かす必要もないのですぐに何度でも上から書けます。
若干書き心地が良くない気がしますが、消せるボールペンで長文を書く事はあまり想定していないので、十分妥協できる範囲です。

私は会議や打合せが多いので、それらの予定日時を、手帳にフリクションボールで書き込みます。
予定の変更にも問題なく対応し、同じ消せる用途の鉛筆と違い色を変えて分類もできるので、もう手放せません。
(やりたくない勉強やトレーニングの予定は消せないペンで書き込みます。)

また六法やテキストに書き込むときもこのフリクションボールを使います。
勉強が進むと、何故あの時ここにこんな書き込みをしちゃったのかなと後悔することがありましたが、後で消せると思えばその懸念がないので(弊社比)、直感的に浮かんだものを書き込むことができるようになりました。

最近はバリエーションも出てきましたし、色もたくさん出てきました。
写真は、上からオリジナル(0.7)、いろえんぴつ(書き心地がよい)、0.5、0.4、マーカー(いまいち?)です。

真夏に車に放置すると熱で消える可能性がありますので、大事な情報には使わない方がよいですね。もちろん宛名書きはマズイですよね。
また聞いた話しでは、氷等で冷やすとまた文字が出てくるというネタもありますが、私が試した分では確認できていません。

調査士会の研修会や総会の予定は、消せないボールペンで書き込みましょうね。

2009年10月20日火曜日

オンライン通信活用推進委員会

今日は、オンラインによる登記申請についてです。
皆さん、そろそろ逃げられないことになってきましたね。
オンラインにより申請なされた建物表題登記の場合の租税特別措置法84条の5適用について、年内そろそろ始めなければ間に合いませんね。

この措置による所有権保存登記の登録免許税が軽減できることを法務局はインセンティブと言っていますが、土地家屋調査士にとってはインセンティブというより脅かしに近いものがあります。とは言え、やらないと土地家屋調査士として依頼者が減る可能性があります。

報酬から5000円値引けばよいとおっしゃっている会員さんもいるようです。
いつまでそんなこと続くでしょうか。
毎回値引きするなら、さっさとオンライン始めた方が得と思いますし、そんな小手先の対応では世間は評価してくれません。

あまり難しく考えなくても、今はいわゆる半ラインなのだから、別送方式などその部分だけ満たすのなら何とかなるのではないでしょうか。
会員の皆さんのオンライン申請への移行をお手伝いするために、土地家屋調査士会には、オンライン通信活用推進委員会という組織があります。

先月、そのオンライン通信活用推進委員会が新たに立ち上がりました。
佐々木尚委員長(仙台支部)を中心に、委員会のメーリングリストでも活発に情報交換を始めています。
法務省及び日調連の情報収集をはじめ、各支部のオンライン申請の研修会のサポート、独自の啓蒙活動なども企画しています。頼もしいメンバーです。


また、最近各支部も活発に以下のような研修を企画していますね。
総論研修の時期は過ぎているように思えます。これからは支部などの少数研修が有効だと考えています。
これらの研修や企画においても、何かお困りのことがあれば宮城会に遠慮無く声を掛けて下さい。

・仙台支部
7月29日宮城会研修会に企画で参加していただきました。

日時 平成21年10月24日 午前10時~午後2時
場所 迫公民館
午前の部 パソコンの環境設定
午後の部 オンライン申請手続き

日時 平成21年10月30日(金)午後1時30分~5時
場所 刈田郡蔵王町ふるさと文化会館(ございんホール)パソコン教室
講師 相澤 満 相談役

そして公嘱協会の仙台支所も独自の研修会を開催されます。
日時 平成21年11月12日(木)午後1時30分~4時
場所 宮城県建設産業会館
内容 嘱託登記のオンライン申請
講師 佐々木 尚 オンライン通信活用推進委員長


自分の支部の研修だけでは不安な方は、各支部の支部長さんにお声を掛けて、その支部のお邪魔にならなかったら研修への参加をお願いできるようなネットワークもできたら良いと思います。

なお、法務省のオンライン登記申請のソフトウェアが変わるようです。
これから情報を収集し、内容を検討します。

「変わるなら、変わってから始めれば良いので、まだ始めなくて良いな。」って言うんでしょ。
考え方から全部変わるわけではありません。そんなこと言ってたらCADだって使えないでしょ。

まず始めましょう。
宮城会がサポートしますから。

2009年10月19日月曜日

東北ブロック理事会

10月16日に東北ブロック理事会が開催されました。
東北ブロック理事会とは、東北ブロックの6県会長による会議です。
今回の会議は、今月末に開催される全国会長会議に向けた情報交換がメインでした。

地方法務局の管轄毎に土地家屋調査士の単位会があります。
その全国50会の単位会を、管区法務局管轄毎8つに分けてブロックを形成し、各々の情報交換がなされています。

宮城会は東北各県の単位会と一緒に、東北ブロックに所属しています。
他に北から、北海道、(東北)、関東、中部、近畿、中国、四国、九州の各ブロックがあります。
この区分は、あくまでも法務局管轄に合わせているので、昔地理で習った分類とは異なり、関東ブロックには、長野会も山梨会も新潟会も静岡会も入っています。
小学生のお子さんに見せると混乱するでしょうね。

このブロックの役割ですが、元々その定義が曖昧だったので、全国各々のブロックの役割が実は同じではありません。

他のブロックの中には、各単位会からブロックに多めに会費を拠出して、ブロックに研修担当役員や広報担当役員をおいて、積極的にブロック主催研修会などを開催しているブロックもあります。

これに比べて、東北ブロックは、昔から単位会からブロックにまわす資金の余裕もほとんど無く、ブロックは情報交換の場以上の場所ではないという立場を取っていました。
もちろん、東北の各単位会で充実した研修会などを開催している自負もあるから、これで充分でした。

ただし、ここ最近は、日調連から直接単位会に指導連絡が来るのではなく、ブロック経由で来る事が多くなりました。それに伴い、ブロックが単位会に情報を伝えるために、近年各会の担当者会同やブロック主催の研修会の開催が定期的に必要になってきました。
これにはいろいろな事情があるのでしょうけれど、東北ブロックとしては予算組みしていないのに事業が入ってくるのですから問題となることが生じます。

そこで今回の東北ブロック理事会でも、今後のブロックのあり方が話題となりました。
これは、継続検討課題となっています。

その他の話題としては、以下の件について検討しました。
・日調連に対する建議・要望について
・オンライン登記申請促進組織ブロック全体会議について
ADR担当者会同について
・東北ブロック新人研修会について
これらについては具体的にまとまったらお知らせいたします。

2009年10月18日日曜日

天の時

昨日、楽天イーグルスは、第3戦を待たずにCS(クライマックスシリーズ)セカンドステージに進出を決めました。
楽天の総合力は、未だそこまでは無いと思っていましたが、終盤の勢いをそのままにソフトバンクを敗ったのは見事でした。

楽天はこの勢いを、今楽天に風が吹いていると意識して、決して「CS3試合の中で」と考えずに、2試合で決着を着ける事に集中しました。これが勝因と考えます。2勝1敗で良いと考えて試合に臨んだら、結果は違っていたような気がします。

今日、ベガルタ仙台は、サガン鳥栖とアウェイで引き分けました。
本来勝つべきでしたが、少なくても鳥栖の昇格争いの可能性をほぼ消して、ライバルを減らしたのだから、結果論として個人的にはこれで良しとします。

勝負の世界では、相手の時間帯と自分の時間帯が必ずあります。
その時間帯を感じ、それを活かせるか。ここが勝負の分かれ目になります。
その時を感じなければ、無理攻めしても逆効果です。

今日のベガルタ仙台の鳥栖戦において、前半は、すべてベガルタに風が吹いていました。ここで集中して点を取りにいけたかどうかが、今日の勝負の全てだったような気がします。

このような時間帯とは、一試合の中だけのことではないと思っています。何年もの長いスパンの戦いの中でも、いわゆる「天の時」を感じなければならないと思っています。(地の利、人の和は当然として)
雌伏のとき、猛攻をするとき、これは天の時を感じて動くのです。

これを勘違いしてベガルタ仙台は、2003年J2降格後、J1昇格のみを至上目的として、目先の試合に勝つ事だけのための、その年だけの補強を繰り返し、その結果J1昇格できなかっただけでなく、チームそのものの自力がなかなか着きませんでした。
ここ3年ほどは、ベガルタ仙台は、過去を反省し、チーム強化のコンセプトを明確にし、J2を勝ち抜くだけでなく、J1昇格後も戦い抜けるチームとしての構築を図り、時機を逃さない実力を着けたのが、最近効果を発揮しているようです。

野球チームもサッカーチームも、天の時を感じずに、「我がチームは、このやりかたで過去栄光に満たされていた。こんなはずではない。」と勝手に考えて攻めても、どうしても勝てない事があります。
かと言って、雌伏の時とは、休んでいる時期ではありません。
天の時を待って、力を着け、力を貯めなければならないと思います。

我ら土地家屋調査士は、今どの時期でしょうか。

制度の変わり目と言う人もいます。
私は、むしろ制度の変わり目は過ぎて、すでに方向性は見え、詳細が揺れ動いているだけの時期と思います。

とすれば、土地家屋調査士は、今猛攻の時期でしょうか。
それとも変化を見極めたときに猛攻を仕掛けるための雌伏の時でしょうか。

人によって意見は分かれるでしょうが、過去の栄光(私は知りませんが)にすがって、努力を怠る時期でない事だけは間違いないと考えます。

2009年10月17日土曜日

トレーニング再開

会長になって結構忙しく、このまま倒れていられないと考えて、久しぶりに運動を始めました。
大きな筋肉を鍛えて基礎代謝を上げ、有酸素運動を併用しています。
5月から体重が4kg減りました。
妻から言わせると、4kgは、まだまだ更正登記の必要の無い誤差のようなものらしいですが。(^o^)


15年ほど前までは、トライアスロンのレースに出ていました。
(今は見る影が無く、説得力無いですね)(^^;)
普通、調査士をやりながら十分なトレーニングの時間の確保はできません。
真夜中にランニングしたり、バイクを固定して室内で踏んだり、スポーツクラブのプールで泳いだり。
日の当たらないところでばかり練習していたので、色白のままのトライアスリートでした。
レースで砂浜に並ぶと、どうも場違いで、ボランティアスタッフに間違えられそうな選手でした。


それでも長距離のトレーニングは必要で、遠くの会議に参加する際にランやバイク(自転車)で行く事で代用していました。
40km程度まではランで、それ以上はバイクで行ってました。
会議ですから遅刻できないので、良い練習になりました。

具体的には松島程度はランで、志津川や天童くらいはバイクで行きました。一番遠い会議は花巻からバイクで帰った事が有ります。
片道155kmでした。元気でしたね。


当時は短時間で効果を上げるトレーニングを研究していましたので、トレーニングの理論は解るのですが、しばらく離れていると、再開は億劫になるものですね。
まあ徐々に戻していきたいと考えています。


そういえば、沖縄の宮古島の大会に出たときに、エントリーシートに「名前」や「住所」を書く欄と一緒に「所属チーム」を書く欄が有りました。
当時は「仙台鉄人会」という団体に所属していたのですが、その時は、なぜか「宮城県土地家屋調査士会」所属と書きました。
宮古島の大会は一日がかりでコミュニティFMで中継しているのですが、私が折り返し地点にさしかかったときに、「次の選手は、宮城県土地家屋調査士会所属?鈴木修選手」と放送が有った事を覚えています。

日調連の地図に関する取材のTV放送について

日調連で地図に関する取材があり、そのテレビ放送があるそうです。
下記の日時で放送される予定とのことですのでお知らせします。

・放送局 : 日本放送協会(NHK)
・番組名 : おはよう日本 http://www.nhk.or.jp/ohayou/
・該当部分の放送日時 :
 10月19日(月)午前7時~午前7時45分の間のどこか

2009年10月16日金曜日

付箋は欠かせません

私には付箋が欠かせません。
単に目印に使うだけでなく、いろいろな場面で使います。
ちなみに付箋をいれて歩くためのケースが有ります。
外出時メモしたいときには名刺大の付箋にメモし、帰ってから何でも書き込んでいるノートに張ります。書き写しする必要がないので便利です。
この写真は、私がいつも持っている革製のものです。

このサイズの付箋は、何か考えたりするのに、キーワードを入れて、ノート上で並べ替えたり
しながら「一人ブレーンストーミング」するのにも重宝です。


六法や座右のテキストなどは付箋を貼る機会が多いので
最初から裏表紙に付箋を並べて貼っています。
付箋を捜す必要がなくて便利です。
ちなみに私は、六法などに本からはみ出すインデックス用のタブは貼りません。
タブは持ち歩いているうちに取れたり、ページと一緒に壊れる事があります。
私は写真のように直接書き込んでいます。


ポケット付箋という文具が有ります。
結構重宝です。
ポケット型で2辺に付箋の(剥がれる)
ノリが着いていて、それ以外の部分から出し入れができるのです。

ノート等のページに貼っていると、名刺や領収書等の入るポケットになります。
まあ入るのは一枚程度ですが使えます。
それ以上入れると厚みからくるプレッシャーで剥がれます。

剥がれる事が前提なので、紙幣やチケット等の貴重品を入れるのはお勧めしませんが。
私は手帳やノートに貼っています。結構使えます。

私はまだ試していませんが、オリジナルの付箋を印刷するサービスがあるそうです。
おもしろい使い方ができそうです。


それで、生産性が上がっているかって?
いいんです。文具は持っているだけで嬉しいんです。

2009年10月14日水曜日

財務部会

本日、財務部会が開催されました。

この時期の財務部会は、例年は中間監査会の準備がメインですが、今年の財務部会は別の大きなテーマもあります。
長年、宮城県土地家屋調査士会事務局にお勤めいただき、経理を担当していただいていた高橋さんが、来春定年退職します。
その経理事務の引き継ぎの問題と、経理の方法の抜本的見直しが必要なのです。

実は全国的に会員の減少が顕著になってきました。
今後ますます会員減少が予想されます。
このことは会費収入だけに頼る各調査士会の財政をかなり圧迫しています。

強制会だけに「じゃあ解散」とはいきません。
かといって、短絡的に会費値上げと言える状況ではありません。

財務部には、過去の経理方法に捕われずに、ネットバンキングの導入や、コンピュータの積極的利用も含め、徹底的合理化を検討していただいています。
それが経理ミスを防ぐ事にも繋がります。
併せて、各部事業の予算の配分の方法も見直し、無駄を削減し、できるだけ会費を有効に使いたいと考えています。

皆さんにお願いしている「会費の自動振替」も、手数料削減のためにも、どうしても必要な手続きです。
また重ねて皆さんにお願いしている「メールによる通知方法への切り替え」も、もう少し割合を増やしたいのです。
未だにファックス限定の会員さんや郵送限定の会員さんもいらっしゃいます。
大切なお知らせは郵送も利用しますが、日々の連絡は通信費を浮かしたいと考えています。

一人一人の会員さんにとっては、これらのことは枝葉末節の大した問題でないかも知れませんが、このような細かい事の積み上げも、財政を健全化する大事な方法なのです。
私たち役員も頑張りますので、会員の皆さんもできる事をご協力お願いいたします。

まだ、会費の自動振り替え手続き」メールアドレスのご連絡」がお済みでない方は是非ご協力ください。
詳細は事務局でご説明いたします。

宜しくお願い致します。

2009年10月13日火曜日

ADR評議委員会

先ほどADR(みやぎ境界紛争解決支援センター)の評議委員会から帰ってきました。
正確には「その後の懇親会から帰ってきました」でした。(^o^)

「評議委員会」とは、ADRの組織上の基本的かつ重要な事項の決定などや諸規則の制定及び改廃に関する事項の決定等をする組織です。
ちなみに評議委員会の決定や規則等に従い事務運営をする組織は「運営委員会」と言います。
評議委員会は調査士会と弁護士会のそれぞれから指名された委員で組織しています。

ご存知のとおり、宮城のADRは認証に向かって最後の仕上げをしています。
9月3日に一度法務省でヒアリングを受けていまして、本日はその際に指摘された部分について、規則等の微調整をしておりました。
舟山政明センター長と千葉三郎担当副会長のご苦労により、良いものができてきました。
特に規則の趣旨が変わるところは有りません。

我々いつも条文に親しんでいると思っていたのですが、自分で作るとなると条文の調整は意外と難しいものですね。すごく勉強になります。

今後の予定としては、改正ADRセンター規則(案)等を再度法務省に見ていただき、その後正式に弁護士会と調査士会の会議を通し、来春には認証を受けられる予定です。

ADRの認証や運営について、いろいろ考えている事が有ります。
また後日報告いたします。

第5回土地家屋調査士特別研修受講者募集

土地家屋調査士法第3条2項および3項に基づく特別研修について、今年も募集の時期になりました。
日調連からの連絡の詳細は、いつもの事務連絡とホームページに載せていますので、ご覧ください。

さて、この特別研修における我が会の認定調査士は現在会員の20%程度です。
その他の80%の会員は、なぜ受講しないのでしょうか?

○年度末の忙しい時期で受講できない。
   ・・そうかも知れません。
○8万円の受講料が払えない。
   ・・そうかも知れません。
○弁護士との協同代理制度では意味がない。
   ・・そうかも知れません。

すべて正当な理由ですね。
でも調査士としての将来の不安は持っているのですよね。

私はこう考えます。
土地家屋調査士が単純な登記申請代理業だけで本当に将来まで職業として成り立つでしょうか?
一般国民の方々がネットで様々なことを調べることができ、オンライン申請すらできそうな時代にです。
皆さんの中にも、単純な税務申告だけなら税理士に依頼しないで、ご自分でなさっている方がいらっしゃいますよね。
我々も今までの分野も大切にしながら、新たなスキルを身に付ける必要があると思います。

「だから特別研修だ」とまでは言いません。
でも一つの突破口になる可能性は否定できません。
司法制度改革の一環で始まり、弁護士法の一部を崩しているのですから。

日調連もおそらく「実績を積んで」単独代理に持っていきたいという構想のはずです。
問題は「実績を積んで」と言うところです。
今は費用対効果はないけれど、将来への投資として勉強しておくという事が必要ではないでしょうか。
土地家屋調査士の大半が認定調査士となり、実際にADR代理で活躍し始めれば、国民の皆さんは頼りにしてくれると思います。
実質的には、境界事件でそのような立場になっているのですから。

受講申込は10月30日までです。
まだ受講させていない方は是非受講してください。

2009年10月11日日曜日

万年筆が大好きです

私、昔から万年筆が大好きです。
ペン先が美しく、軸が美しく、見ていて飽きないのです。

万年筆との出会いは、中学生になったときに「中一コース」の付録についてきたものでした。 なんかお兄さんになったような気がして嬉しくて何かと取り出しては書きました。
高校ではブラスバンドに所属していたので、プラチナの「ミュージック」という譜面を書くためのペン先を備えた万年筆を使いました。このペン先はカリグラフィーを書く事もできました。
大学生協で中国製の「英雄」というボールペンよりも安い万年筆を買って、結構気に入ってノートに書きまくってました。

このデジタルの時代に、定期的にペン先をメインテナンスしなければならず、書く時も、比較的紙質を選び、くるくるとキャップを外してから、書く。
そして、次の行動に移るために、書いてからインクが乾くまで待たなければならない。
この儀式めいた面倒なところが好きです。

今はインクも沢山綺麗な色が出ていますので、万年筆を洗うたびにインクの色を変えたりして楽しんでいます。

有名な海外製品も何点かもっていますが、日本のものもなかなか良いと思っています。
セーラーの名工長原宣義氏による長刀研ぎ。 これは日本の文字の「とめ」「はめ」「はらい」を書くために最適なペン先です。
筆文字のような筆跡が書ける同じくセーラーの「筆で万年(ふでDEまんねん)」、ふざけた名前ですが、確かにこれも筆跡の太さを自在に変化させられるため、日本語を書くにはなかなかの味わいが有ります。

また、仙台には手作り万年筆の大橋堂が有ります。 自分の癖に合わせて調整してくれますし、定期的にメインテナンスもしてくれます。
仙台に住んでいても知らない方も多いでしょうが、万年筆好きの間では全国で知られています。

私も、最近はほとんどコンピュータで文書を作りますので、最近の万年筆の出番は少なくなりました。 ワープロで書いた文書の署名のためがほとんどですね。

でも文具は持っているのが嬉しいのです。

2009年10月10日土曜日

第2回境界鑑定委員会

昨日は東公連総会(秋田)からトンボ返りで、宮城の境界鑑定委員会に出席しました。

境界鑑定委員会は、発足当時は裁判所からの境界鑑定の依頼に応えられるスキルを会員が身に付けることを目的として、全国の調査士会で発足したものです。
各会で境界鑑定講座が開催され、宮城会でも以前各支部に伺って研修会を開催させていただきました。

その後、ご存知のように、司法制度改革の一環として、法務局に筆界特定制度が始まりました。
境界争いは、裁判の場から、筆界特定やADRの場に舞台を移そうとしています。
境界鑑定委員会は、それにともない筆界特定制度に対応することが、現在の主な役割になっています。

筆界特定制度において、土地家屋調査士は、法務局の筆界調査委員として活躍する場面と、国民の依頼を受けて筆界特定申請をする代理人として活躍する場面が期待されています。
民間型ADRの代理人になるには特別研修の考査に合格しなければなりませんが、筆界特定申請の代理人は会員全員ができることになっています。
筆界調査委員としても筆界特定申請代理人としても、日常業務の筆界確認作業をする土地家屋調査士としても、筆界確認するスキルは同じものです。まとめ方が違うだけです。
会員の皆さん全員が、是非取り組んでチャレンジしていただきたいと考えています。

今期の境界鑑定委員会は、我妻昭委員長を中心に精力的に活動を始めています。
今後事例研究などの実務に即した具体的研修を企画していきますので、会員の皆様も筆界特定制度に注目をしていてください。