2023年4月30日日曜日

分からなくても先輩に教われば良い?

たとえばあなたが、30万円で受託した業務を処理するのに30日かかっていたら、1年間休み無しに働いても、年間売り上げは最大でも365万円以上にはなりません。
しかもそれは売り上げであり、そこから様々な経費が引かれるので、その差額のアルバイト程度の収入が残るだけです。

だから、受託した業務は「短時間で終わらせる」こと。そして、そのための「スキルの向上」を目指して勉強する努力をおしまないことです。

つまり30万円で受託した業務を5日で終わらせることができれば、年間売上げは2千万円を超すことが可能になるのです。

よく「事前に勉強していなくても、分からない仕事が来たら先輩に教われば良い」と安易に考えている新人(先輩も大丈夫か?)がいます。

新人と先輩のスピードの違いはどこにあるか分かりますか。

現場調査や測量や図面を描くスピードではありません。

実は「物事を判断」するスピードです。

新人が3日間悩んで、それでも分からず誰かに相談に行くところを、先輩は瞬時に答えを出します。

だから、先輩は同じ受託金額でも利益が出るのです。

皆さんが目指すのは専門家です。そして金を稼げるプロです。

金を稼げるプロになるためには、普段からの継続した勉強が大切なのです。






2023年4月21日金曜日

社会人がメモを資料の余白にするな

資料の余白に情報をメモするのはやめましょう。
資料はそのまましっかり残しておくべきです。
たとえ、その資料が原本でなくても、そんな癖をつけているとつい原本にまでメモをしてしまうことがあります。原本は将来的に裁判に使うことがあるかもしれません。

適当な紙の余白にメモする習慣がついていると、後でどこにメモしたかわからなくなることがあります。
また、人前で手のひらにボールペンでメモをするのは、社会人として好ましくありません。

仕事が少ないときは、それでも何とかなるかもしれませんが、あなたが将来的にはビッグになり、大量の仕事を引き受ける事務所を目指すのであれば、メモ帳は専用のものを持つべきです。

また、手帳を持つ場合は、販促品などではなく、しっかりとした手帳やノートを自腹で購入しましょう。

自分が気に入った高めの手帳やノートであれば、手放せなくなり、いつも持ち歩くことになり、とっさの情報にも対応ができると思います。





2023年4月17日月曜日

6月の建物塾の参加申込みは締め切りました。次は11月の予定です。

土地家屋調査士鈴木修塾は、集合する2か月程度前から、LINEグループを使って少しずつ課題を消化していき、3泊4日の合宿で集中講義を受けてもらい、講義終了後も、開業後の自主学習や業務をフォローするという方法で開催してきました。

このLINEグループを使うのは、今後の土地家屋調査士人生における信頼できる仲間作りも目的のひとつにしているからです。

そういうわけで、6月15日から開催する土地家屋調査士鈴木修塾(建物業務)の約2か月前ですので、ブログで予告したとおり本塾の参加申込みは締め切ります。

次の建物業務に関する塾の日程は11月23日(木・祝)~26日(日)ですが、参加申込みが少ない場合は延期させていただく場合もありますことをご理解ください。

もちろん、どうしてもお急ぎの事情がある場合はご相談ください。

なお、今年の塾の開催予定は以下のとおりです。

参加希望人数により開催を決定しますので、早めにお申し込みください。


第3期「事務所開業・経営・運営」 8月25日(金) 〜 27日(日) 【開催予定】

 *参加希望者の数で開催を決定します。

第2期「土地業務」  10月6日(金)~  9日(月・祝) 【開催決定】

   *開催決定です。

第3期「建物業務」 11月23日(木・祝)~26日(日) 【開催予定】

   *参加希望者の数で開催を決定します。


参加登録の方法

*ご希望の方は以下のとおりメールをお願いいたします。 

鈴木修宛  mucha@rr.iij4u.or.jp

件名は「鈴木修塾 10月「土地業務」受講申込み」など内容がわかる書き方でお願いします。

*お問合せや「この日なら都合が良いのに」などの日程の相談などもご遠慮なくメールでお願いします。


以下参考まで(過去のブログもご参照ください)


【A】「事務所開業・経営・運営」

2泊3日の合宿形式。

皆さんの理解が一番不足している分野だと思っています。仕事ができても経営や営業の方法が誤っていれば事務所は潰れます。

この部分は補助者として何年勤めても事務所からは教えてもらえないことなので、皆さん自分の勤めた事務所のやり方だけを端から見て勝手に誤解している、と思っています。

これはとても危ないことだと思います。

少なくても昭和の時代の事務所経営のノウハウと令和の時代のノウハウは明らかに異なります。まずは「経営や営業、業務処理の核」の部分を具体的に教えたいと思います。具体的な報酬計算や見積方法、受託契約なども教えています。

ご相談いただいた方々の中では「定年後の試験合格なのでリスクの少ない開業をしたい」というニーズもあるようです。その人たちそれぞれに合った業務と経営も、できるだけ検討してお伝えしたいと思います。

これから事務所を開業する方の具体的な方法から、ベテランの土地家屋調査士の方の事務所経営の見直しまで、お役に立てると思います。

また業務の進め方のコツと時間の使い方のコツも教えます。

  場 所:講  義:エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

 受講料:115,000円(税込) 宿泊や飲食は別途(合宿所は格安)


【B】「建物業務」

LINEグループによる約2ヶ月間のワークショップと3泊4日の現場も含む合宿形式。

建物業務は皆さん簡単に考えている方が多いですが、結構奥深いものです。社会経済が分からないと仕事ができません。建物業務の基礎から受託のコツまでを、現場作業も含めたワークショップをしながら説明します。

また報酬計算や建物を中心とした経営をする場合の事務所経営のコツを説明します。

初心者には、必ず登記申請できるまでにします。

現役の土地家屋調査士の方にも、建物業務でも他と差別化ができることを説明します。

    場 所:講  義:エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

              現場実習:仙台市内及び周辺地域

    受講料:132,000円(税込) 宿泊や飲食は別途(合宿所は格安)


【C】「土地業務」(裁判に耐えうる筆界の調査確認方法と具体的土地業務)

LINEグループによる約2ヶ月間のワークショップと3泊4日の現場も含む合宿形式。

土地業務というとすぐ「測量ができれば」と考える方が多いですが、測量ができるのは当たり前です。私達の資格は国土交通省ではなく法務省傘下の資格であることを考えれば、身に付けるべきノウハウは測量以外の部分がとても大きいのです。

土地業務に対する考え方(営業、受託から、納品まで)を説明します。

特に、各種資料(書証)の理論と調査方法、地形地物など(物証)の見方、隣接地所有者との立会(人証)のコツや、分かりやすい図面の描き方、裁判に耐えうる土地業務の取扱方法など、本塾でないと身に付けにくい項目を中心に説明します。

また、本塾でなくても身につけられる測量実習やCAD操作方法、オンライン申請の方法は、日程の都合で、本塾の講義から省きますが、ご自分でトレーニングする方法は教えます。

さらに報酬計算や具体的な見積方法についても説明します。

    場 所:講  義:エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

              現場実習:仙台市内及び周辺地域

    受講料:137,500円(税込) 宿泊や飲食は別途(合宿所は格安)


その他

塾が終わってからもLINEグループは継続していますので、同じ目標を持った多くの仲間作りができますし、具体的な業務上の相談や質問が生じた場合は私が随時お答えしています。 




2023年4月9日日曜日

マイペースについて

 私の塾に参加する方々は、土地家屋調査士試験に合格しているという共通点がありますが、年齢も性別もその生活圏もまったく違います。

合格から開業までの期間も、すぐに開業する人もいれば、じっくり数年をかけて機会を待つ人もいます。

また、開業後すぐに仕事を受託する人もいますし、なかなか仕事の話が来ない人がいます。

焦る気持ちはよくわかります。でも仲間の開業時期は気にしないでください。まして仲間の方が仕事が多いなんてことも気にしないでください。

皆さんの職歴や、持っている知識や技術なども違うし、家族などの置かれている環境も違います。その人その人なりの開業に最適な時期があるのです。また最初の仕事なんて、ご祝儀みたいなものです。

だから焦る必要はありません。我々の仕事には定年はありませんから。

最終的に、皆一流になれば良いだけです。


以下のリンクは、2009年12月に書いたブログですが、よろしければ読んでください。

13年前にも焦っている後輩がいて、彼のために書いたブログです。



土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: ☆他人の動きを見て焦っている後輩に (fermatadiary.blogspot.com)





2023年4月4日火曜日

鈴木修塾(建物業務)の参加申込みは4月16日に締め切ります。

 6月15日(木)~18日(日)開講の鈴木修塾(建物業務)については、参加申込みを4月16日(日)に締め切らせていただくつもりです。
ご参加を検討している方は、ご確認をお願いいたします。

ご案内しているように、鈴木修塾は3泊4日の合宿ですべてを学ぶのではなく、合宿前のおよそ2ヶ月間で、LINEグループにより塾生同士がコミュニケーションを取りながら、課題をこなすことから始まります。

つまり、参加申込された方は4月17日以降、塾の講義が始まると考えてください。

参加をご検討されている方はご連絡ください。

鈴木修塾の趣旨は以下のブログでご確認ください。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 今年の鈴木修塾の予定と参加申込み開始について (fermatadiary.blogspot.com)



「鈴木修塾(建物業務)」

LINEグループによる約2ヶ月間のワークショップと3泊4日の現場も含む合宿形式。

建物業務は簡単に考えている方が多いですが、結構奥深いものです。ある意味土地よりも難しい面があります。実際に社会経済が分からないと建物業務はできません。建物業務の基礎から受託のコツまでを、現場作業も含めたワークショップをしながら説明します。

また報酬計算方法や、建物業務を中心とする場合の事務所経営のコツを説明します。

初心者には、必ず登記申請できるまでにします。現役の土地家屋調査士の方には、建物業務でも他と差別化ができることを説明します。

また塾に参加された方が開業した場合、その後の業務についてもサポート致します。

場 所

    講  義:エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

    現場実習:仙台市内及び周辺地域

受講料

    132,000円(税込) 

    宿泊や飲食は別途(合宿所は格安)




参加登録の方法

*ご希望の方は以下のとおりメールをお願いいたします。 

   鈴木修宛  mucha@rr.iij4u.or.jp

件名は「鈴木修塾6月建物業務受講申込み」と内容がわかる書き方でお願いします。
*お問合せもご遠慮なくメールでお願いします。

 



2023年4月2日日曜日

何故会社は君たちを育てるのか

 土地家屋調査士試験に合格されて独立開業をめざす人達から相談が来ています。

その中で共通するのが「どこかの事務所に所属すれば、給与をもらいながら、当然に手取り足取り教えてもらえて、いつの間にか仕事ができるようになり、できるようになる頃には独立したい」というような気持ちをもっていることです。

独立するということは、自らが判断し、その判断と行動に責任を持つことを意味します。
他人が何かを教えてくれるまで、ただただ待っているのでは、真の独立は達成できません。

独立開業という志を持つ人達が、何故こんな当たり前のことに気が付かないのだろうと、私は嘆きます。

サラリーマンなら、確かに業務時間で会社が教育します。会社に雇われるサラリーマンの場合、会社が教育してくれることは当たり前です。その理由は、一度雇用すると、仕事ができない社員でも簡単に首にできないためです。また、社員自身も定年までこの会社で働くつもりであるため、簡単に辞めたりしません。そのため、会社は社員を一人前に使えるように教育する必要があります。

私に来た相談者は、その雇用期間が長すぎたのか、どこか甘ったれているように思えました。

もちろん、土地家屋調査士事務所に所属しても、先生や上司が教えてくれることもあるでしょう。しかし、それだけでは足りません。その事務所のスキルがどれだけなのか。その事務所の業務に偏りがないのか。

その事務所に一生勤めるのならそれでも良いでしょうが、独立したいのなら、その事務所での経験以外を自分自身で学びながら、自ら経験を積んでいくことが必要です。

自分で何ができるか一生懸命考えましょう。いろいろ考えられるでしょう。考えたら、まず動くのです。動けば次にやるべき行動が見えてきます。

何をすべきか、何からすべきか、まず考えるという行動を起こしてください。


最後に一言、言わせてください。

土地家屋調査士は国による専門資格です。

みなさん個人の生計を保つことを目的に日本が創った資格ではないのです。

不動産に関する調査・測量・登記の専門家として、社会に貢献するための重要な資格です。

自己研鑽で自己成長を促し、常に高い専門性を持つことで、地域の発展に貢献することができます。それを続けていれば生計は後から付いてきます。

頑張ってください。行動しても分からなければ、私に連絡をください。

応援します。