2020年4月28日火曜日

手洗いとうがいと貴重な時間


ゴールデンウィークに入るというのに、この新型コロナウィルスのために外出自粛という事態ですが、不満を言っても仕方ありません。
自分だけの問題ではありません。家族も仲間も守らなければなりません。
今は皆で我慢するところは我慢して、頑張るところは頑張って、早くこの状態を乗り切りましょう。

基本的に空気感染ではなく接触や飛沫による感染とのこと。
とにかく頻繁な「手洗いとうがい」が重要です。
また無理しないで体力を上げておくことですね。


我が家のムッフーも手洗いとうがいを励行しています。




さて、自分が元気であっても、これだけ長い期間外出できない環境は、人生で最初で最後かも知れません。
だったら、この環境でしかできないことがあるはずだと思って、この時間を無駄にしないように過ごしたいと思います。









2020年4月24日金曜日

負けず嫌いとプライド

君が負けず嫌いなことは分かった。

君がプライドが高いことも分かった。



それなら

「君の負けず嫌い」は、今の君の勉強量で勝てると信じているのかい?

「君のプライド」は、今の君の知識レベルを許すのかい?





2020年4月8日水曜日

格好つけずに奥様に頭を下げて

このコロナウィルスの脅威の中、集合形式による私主催の土地家屋調査士事務所開業ガイダンスは様子見ですが、個人的相談はお受けいたしております。
その中で、先日個別指導をさせて戴いたNさんからその後の報告が届きました。

Nさんは昨年合格され、個人事務所の開業を目指しています。
話を伺ったところ、開業時に事務所の設備が何が必要で何が不要なのかの判断ができていなかったことと、当面の収入の見込みが甘いように見受けられました。
お金の面も含めて、格好つけずに奥様に頭を下げて、自分の計画としばらくの我慢を理解してもらいなさいと言いました。

また、開業には実力を付けることが必須です。
しっかりした土地家屋調査士の先輩の事務所で修行することをお勧めしていますが、Nさんは近隣の土地家屋調査士事務所を廻って勉強させて欲しいと言って、全部に断られたようです。
募集していないところに行くわけですから雇ってもらえる可能性は少ないし、近隣でまもなく開業する前提の人を指導したくない先輩も少なからずいるでしょう。
だから、近隣だけではなく何故もう少し遠くまで動かないのか、遠くに行けばもっと土地家屋調査士人口の多い市があるでしょうと言いました。

ではNさんは、日々独学で頑張っているかといえば、どこかの事務所に入れたらそこで勉強できると思っているようで、私には現在のところ必死で勉強しているようには見えませんでした。
ですから少し強めの言葉で指導しました。

そのNさんから、今日とても嬉しい報告をいただきました。
私は今後もNさんを応援します。




以下Nさんからの報告

先日は、貴重なお時間とご教授を賜り、誠にありがとうございました。
自分の甘さ、未熟さが痛切に染みました。

特に強くご指導頂いた3点
①家族の理解
②調査士事務所での修行
③周辺知識も含めた勉強
について、ご報告させていただきます。

①について頭を下げたところ、妻からは、
「あなたの収入を見込まず生活設計しますので、その分、老後の分はよろしくね」
と、理解を得られました。将来キチンと返します。

②について、◯◯支部の◯◯先生にご指導頂ける事となりました。
支部内とはいえ、◯◯先生の拠点は◯◯町なので、他支部に行くぐらい遠いです。
使命感に燃えているとても尊敬できる先生です。
しっかりと修行を積みます。

③について、宅建に関する法律を足掛かりに、勉強を継続しております。
最新法令を押さえながらの調査士六法・登記六法の範囲の網羅、それ以外に必要な法令の理解。膨大ではありますが、具体的イメージを描きながら、一日一日を大事に積み上げます。

そしてこれからは、これら以外にご指導頂けた事項も含め、進むべき道、正しい方向性を自分でキチンと見つけ、見極められる人を目指します。
本当にありがとうございました。
今後とも宜しくお願い申し上げます。



2020年4月1日水曜日

建物できるまで図鑑

近年、土地家屋調査士試験合格者に対する事務所開業ガイダンスなどを通じて、開業の悩みや不明点に答えてきていますが、開業した新人の業務に関する相談も結構受けていました。

最近とても感じるのが、新人の土地建物に関する周辺知識の欠落と言って良いほどの知識不足です。
いつも言っていますが、あの程度の試験合格で一人前にお客様の登記を受託などできません。試験は不動産登記法や一部の法律だけです。土地や建物の基礎的知識もなく、単に登記書式や測量や作図ができれば業務ができると思っているなら、お客様にご迷惑をお掛けしますので、今すぐ看板を下ろすべきです。看板を下ろさないにしても、業務を受託してはいけません。
急いで勉強しましょう。

さて、最近直接相談を受けた方も、合格して建物の登記を受託したようですが、まったく建築に関して知識がありませんでした。
受託してしまったので今回の登記の処理は私が教えますが、これからも受託したいなら急いで勉強しなさいと指示しました。

具体的には、関連法律は全部読みなさいということです。
「土地家屋調査士六法」「登記六法」等という専門六法もありますが、それらに収録されている法律は関係あるから、言い方を変えれば勉強しなければならない法律だから、収録されているのです。土地家屋調査士の先輩達はそれら全部をマスターしているから業務を受けられるのです。(耳の痛い人いる?)

何も知識の無い人がすぐに全部を理解するのは難しいでしょうが、建物の登記をしたいのなら、まずは建築基準法から読みなさいと言いました。
精読はしても今は理解できないと思うので、とりあえず全部を流して読んで、建築基準法の理念と建築の流れを掴みなさいと言いました。

また建物の構造も理解していないと、現地で壁の外側から見ただけでは調査にならないこともあるでしょう。最低限の知識として以下の書籍からお勧めしました。

建物できるまで図鑑 木造住宅   1,800円+税
 作者: 大野隆司 · エクスナレッジ · Book · 113 ページ · ISBN: 4767825814
建物できるまで図鑑 RC造・鉄骨造 1,800円+税
 者: 瀬川康秀 · エクスナレッジ · Book · 112 ページ · ISBN: 4767817196

新人でもない先輩達にもお勧めです。
図鑑ですから、絵本みたいなものです。
見るだけでも楽しいです。