土地家屋調査士試験合格後の方が何を勉強すべきかということについて、たまに相談を受けます。一生懸命勉強するつもりの相談ですから、心から応援したいと思います。
以前このテーマで以下のブログを書きました。
これから土地家屋調査士の実務の勉強をする方は、一度お読みください。
2014/12/4「土地家屋調査士試験合格者が読むべき書籍について」
http://fermatadiary.blogspot.com/2014/12/blog-post_4.html
実は本日も以下の質問を戴きました。
本人を特定できない形に少し変更して、いただいた質問と答えを書きます。
土地家屋調査士
鈴木 修 様
はじめまして。突然のご連絡失礼いたします。
私は令和元年度土地家屋調査士試験合格者のYと申します。
◯◯在住です。
私は現在会社員ですが、知人が調査士を開業しており
色々相談をし、また自ら情報を集めて1年以内には現職から
調査士業に移行すべく準備を進めているところです。
現在、会社員ですので休日や空き時間にできるだけ多く
調査士実務に関係する書籍を読みたいと思い、そちらに関しても
情報収集、購買をすすめております。
一つ鈴木先生にお伺いしたいのですが、
都市計画法、農地法、建築基準法に関して調査士実務にできるだけ
沿った内容の書籍をもしご存じでしたら教えて頂けないでしょうか。
上記三法につきましては先例でもしばしば登場し実務に恐らく密接に
関わっているのではないかと思料しますがなにぶん知識が足りない為、
勉強したく考えております。
本来自らに必要な書籍は当然自らの足で探すべきものではございますし、
はじめてメールをさし上げるのにお願いをさせて頂くというのは
甚だ恐縮ではございますが、先生のお知恵を拝借させて頂きたく存じます。
たいへんご多忙のところ、申し訳ございませんが内容のご確認の程、
何卒宜しくお願い申し上げます。
Y様
ご連絡ありがとうございます。
合格おめでとうございます。
応援したいと思います。
しっかり答えたいと思いますが、Yさんのこれらの分野に関する知識、それ以外の分野の知識、書籍を読みこなす力、これからどんな場所でどんな事務所を開業したいのか、その知人から何かアドバイスはもらったのか、それらのバックボーンを教えて戴かないと適切な書籍をおすすめできません。
世間から名著と言われている専門書も、今のYさんには合わない本かも知れません。
また、これらの分野は土地家屋調査士の周辺知識ですが、何故これらの分野の知識が必要か具体的に分からないうちは、どの本を読んでも本当の理解はできないでしょう。
受験とは違います。プロは「これ一冊読めばOK」というレベルではありません。
具体的に何を身に付けるために読むのか、目的を持って狙いを付けて読むのです。
ただ読んでも、プロとして使える知識が増えることはありません。
エッセイを読むのではないのです。プロが書籍で学ぶとはそういうものです。
それらを明確にご相談くださらないと「自分の感覚で大型書店で探しなさい」ということになってしまいます。
一度お電話ください。
今晩にお電話戴くのは問題ありませんが、何時頃とこのメールに返信にて予告くだされば、合わせますので。