2016年5月29日日曜日

伊達な地図づくり in 宮城

毎年紹介しているイベントのお知らせです。

公益社団法人宮城県公共嘱託登記土地家屋調査士協会の「伊達な地図づくりin宮城」が今年も開催されます。
テーマは「温故知新・地図物語」〜江戸から明治そして現代へ〜です。
下にリーフレットを貼っておきます。

それにしても。この協会の名前長いですよね。
固有名詞が漢字で24文字なんて、なかなか無いでしょう。
土地家屋調査士の間では、略して「公嘱協会」とか「協会」と言っています。
「この固有名詞24文字を目をつぶって間違えずに10秒以内に3回言えること」が、協会の入会条件とか。

さてこの古地図に着目して都市を語るということが、ブラタモリなどのお陰で今ブームになりつつあります。まさに温故知新ですね。

今回のイベントでは、その公嘱協会の業務部が、「登記所の古地図を読む」についてお話しします。登記所(法務局)にどんな古地図があるのでしょうか。

また「城下町仙台を歩く」をお話しする木村浩二氏は仙台市教育委員会文化財課専門委員であり、「ブラタモリ仙台編」に登場した方です。
楽しみにしてください。

他にも例年どおり、楽しいアトラクションも用意されています。
ちょっと来てみたくなったでしょ。
入場無料です。






2016年5月26日木曜日

ポータブル修正テープ エーワン

最近の私のメイン手帳は、いわゆるシステム手帳に戻っています。

私の必要とする情報のほとんどはEvernoteを中心とするcloudにありますが、やはり紙の手帳が不要になることはありません。
また、システム手帳の「ページを外すことができる」という機能が、scanするのに好都合なのです。
そして、私のscanしたデータは、当然にEvernoteに登録されます。
このcloudのデータと手帳のデータの役割分担については、長くなるので後日別に書きます。

さて、紙の手帳を使うとすると、手帳にはどんな筆記具で書くのか、また訂正したいときに何で消すのかが問題です。(問題と書いているけれど、こんな問題が大好きなんですが)

消すことが前提となれば、このブログで長年応援してきたパイロットのフリクション・ボールペンのシリーズが最適解のはずです。
私も、当然に手帳への書き込みはフリクション・ボールペンでした。

フリクション・ボールペンについて、私がかなり気に入っていることは、発売されているほぼ全種類買ってきて、その都度当ブログで紹介していることでもお分かりと思います。

しかし、手帳用のペンは最近 HI-TEC-C の COLETOを使っています。

フリクションが嫌いになったのではありません。
フリクションのインクは他のボールペンのインクに比べて、少しうすいのです。



上の写真ではわかりにくいでしょうが、

「A氏と打合せ」は、フリクション・スリムの0.38mm
「B氏と打合せ」は、ジェットストリームの0.5mm
「C氏と打合せ」は、HI-TEC-Cの0.4mm

ジェットストリームは油性インクです。頑張っています。
でも、HI-TEC-Cはゲルインクですから、筆跡が更にクッキリなんです。

フリクションは、他のインクに比べてやはりインクがうすいです。
このインクの色も、当初からみればかなり改善されてきていることも承知していますし、もちろん、それを補ってあまりあるほどの消えるという機能が賞賛されるべきですが。

だけど、手帳は誰に見せるわけでもないので、消し跡よりも、むしろインク色がクッキリしていた方が私の好みと思えてきました。
そして前述したように、手帳をscanして保存するためにもクッキリした筆跡が必要なのです。

だから最近は、HI-TEC-Cの0.4mmの多色ペンであるCOLETOが、手帳筆記具のメインになりました。

多機能ペンとジム・フェルプス



そうなると修正したいときには何で修正するかです。

先日紹介した小さな修正テープは、ペンケースに入れて普段持ち歩いています。

→ ミニサイズ修正テープ4.2m ミドリ


修正跡は性質上フリクションには敵いません。


「A氏と打合せ」をフリクションで消しました。跡形もなくきれいに消えます。
上からの書き込みも問題ありません。


「B氏と打合せ」を修正テープで消しました。
写真では見づらいかもしれません。
透明のテープにのった白い顔料を転写して文字を隠すのですから当然に盛り上がります。
ちなみに、この白い顔料には樹脂と活性剤が混合されています。
この修正テープを使うにはコツがあり、慣れないと転写する際に一回で紙にのらないことがあり、何度か往復してしまい、結局消し跡が汚くなることがあります。
また、顔料の上に文字を書く際には、ペン先で顔料が削れて、きれいにできないことが多いです。
ですから、修正テープは基本的に消すだけの用途が向いているようです。

そこで、手帳に限って最近採用しているのが、以下の「ポータブル修正テープ」(エーワン)です。



これは紙のテープそのものです。インクを転写しません。
小さな「強粘着ふせん」のようなイメージです。




「C氏と打合せ」を修正テープで消しました。
クリーム色の紙との色合わせの問題がありますが、消した直後に上から書き込むことができるメリットがとても大きいです。
手帳などの自分用のメモなら、色合わせについては問題ないと思っています。




ちなみに、この商品はシートそのものに剥離できる糊がついているので、シートごと手帳に貼り付けて持ち歩くことができます。

お分かりと思いますが、今回は最終的にscanするシステム手帳に何で書いているかの紹介であり、フリクションも修正テープも別の用途では最高に良い道具であることは間違いありません。
だから、私は全部使い分けています。












2016年5月22日日曜日

質問すること 答えること

先日、土地家屋調査士の新人から業務上の質問を受けました。

業務上の質問に対して、答えだけで良いのであれば、10分で終わります。
でも、その方が「何故これがわからないのか」の背景を考えると、きっと「他のこともわからないだろうな」ということが、容易に推測できました。

だから、聞かれていない基本的な考え方まで教えました。
結局、3時間半の時間がかかりました。

私は、時間の都合がつく限り、教えることについては構わないのです。
今回も、自分から質問されないことまで答えたのですから。

同じ業界人はライバルかもしれません。
でも、敵ではありません。
切磋琢磨する仲間と考えています。
業界全体の資質が上がらなければ、自分もないと考えています。

質問が有るのなら、しっかり聞きましょう。

わかっているなら教えましょう。
それもしっかり教えましょう。

中途半端に質問することは、もったいないです。
「もう少し聞きたいけれど、相手に迷惑かと思って・・・」
本当にそう思うのなら、最初から質問しない方が良い。
中途半端でも相手の時間は使っているのですから。

相手の時間を使っているという自覚は必要です。
だから、質問者が10分で終わると思っていても、アポイントは必要です。
そして、相手が質問に答えてくれると言うのなら、ちゃんと聞くべきです。
中途半端に理解して、もやもやするなら、もっと相手に失礼になると思います。

なお、 私は、同じことを何度質問されても怒りません。
 「同じことを何度も質問したくなるのは、そのときに教え方が下手だったと思うから」です。






2016年5月18日水曜日

鈴木修会長が深くお詫び

今晩から明日の朝のニュース見だしは、これでしょう。

「鈴木修会長が深くお詫び」

いやいや、私ではなくて・・・・

陳謝しているのは、あの「日本鈴木修連合会」のトップ、スズキ(自動車)のカリスマ、鈴木修会長です。

以前このブログで、鈴木修さんの本を紹介したことがありました。
俺は中小企業のおやじ



さて、フォルクスワーゲンから始まり、先日は三菱自動車の不正問題が発覚しました。三菱自動車は前歴もあり、困った体質の会社だと思っておりましたが、まさかのスズキまで陳謝する事態とは。

スズキの説明によると、「データの計測方法が国が設定しているものと違う方法だったことをお詫びするが、データ改竄とは違い不正ではない」とのこと。
また、「改めて正しく測定した結果は、国交省に申請したデータと比べ誤差の範囲内だったため、燃費値や申請データは修正しない」とのこと。

まあ、ここに来ての発表だから、おそらく数値は本当に誤差の範囲内なのでしょう。
だからといってそれで良いのでしょうか。

熾烈な燃費争いをしている軽自動車の世界です。このデータこそが重要です。

ルールは守らないとルールの意味がありません。
「悪法もまた法なり」
百歩譲って、もしそのルールが本当におかしいなら、ルール改正の必要性について意見を言えば良いと思います。
スズキも、それくらいの立場はあるでしょう。

素人は、ルールに則ったデータを見るしか判断しようがないのです。
その信頼感で成り立っているはずの公共性の高い自動車業界がやったとすれば、やはり問題は大きいでしょう。

業界が違うけれども、私達専門家も同じです。
法律や規則に従って誠実に、そして正確に業務を行います。
それを守ることができる専門能力と倫理観を有することで国から与えられた専門資格です。
だからこそ皆さんに信頼されるのです。
だからこそ皆さんを裏切ってはなりません。


そういえば、三菱自動車の会長の名前も「修」(益子修)だったなぁ。
「日本修連合会」もちょっとまずいなぁ。
うーん。

余談ですが、
昔、現場用として真っ赤なジムニーに乗っていた時代があります。
ボンネットにメタルの「SUZUKI」のエンブレムがありました。
車を知らない友人から
「わっ、特注で名前入りなんだ。こういうの高いんでしょ」と言われたことがありました。







2016年5月15日日曜日

小さなステープラー ダイソー

人によって外出時に要不要が分かれる道具にステープラーがあると思います。
「ステープラー」とは「ホッチキス」とか「ジョイント」(宮城県北部のみ?)とか呼ばれたりするあの文具です。

私は外出時にたまに必要なことがあります。

外出時に忘れたとしても、筆記具なら誰かは持っているので問題が少ないですが、ステープラーはそうそう皆が持っているものでもありません。
ということで、「今日は必要かな」と思うときに、いつものステープラーをバッグに入れていくことはありました。
ただし、ステープラーは大きさも、その形状も、他の文具に比べて場所を取ります。
私のバッグには、世間が玩具と思っているものも含めて様々なものが入っていますので、ステープラーがバッグに入らないことも多かったのです。

先日100円ショップを見ていたら、文具売り場に小さなステープラーがありました。


Artesano は、ダイソーのオシャレなオリジナル文具シリーズの名です。
そのシリーズの中に、このステープラーがあるんですね。
ダイソーの商品袋では、呼び名は「ホッチキス」を採用していますね。


大きさはこのサイズです。
十分小さいですね。


横から見るとこんな感じです。
持ち運びやすいように、コンパクトにたたまれています。


開くとこんな感じです。
やっとステープラーとわかりますね。
パッケージに綴じ枚数は10枚までと書いてあります。
10枚綴じることができれば、外出先では十分です。



実際に紙を綴じてみました。
確かに10枚のコピー用紙を綴じることができました。
10枚を綴じるときは少々力が必要です。
もちろん、外出先で利用するのだから、普段使いしている有名メーカーのものと使い勝手を比べても仕方ありません。
しかも、定価100円ですし。



ということで、私の文具チームの先発メンバーに入りました。





2016年5月11日水曜日

たった2mmの大発明!ピックアップ定規

長年図面を描いてきた私達の仕事ですが、近年CADを使うことで、以前使っていた様々な製図用品を使うことが減りました。

今考えると、あの様々な製図用品って私の大好きな文具そのものでした。
いずれ、ひとつひとつ振り返りたいと思います。(誰が興味持つんだ?)

製図用品の中には、まったく使わなくなった道具もたくさんありますが、定規は今でも使います。
当時は、定規も用途によってたくさんの種類を使い分けていましたが、今はちょっと直線を引くくらいです。

だから、昔の定規のうちの何枚かを持っていれば事足りるわけですが、もっと単純な定規を使うことが多いです。本当に直線を引く程度ですから。
新たに買っても、珈琲1杯よりも安かったりしますしね。

さて、今日紹介する定規はライオンの「ピックアップ定規」です。


単なる15cmのアクリル定規に見えますね。
何が違うのでしょうか。


ここです。
一方の端が2mm立ち上がっているのです。

何が便利かって?





机の上の定規を拾い上げることが難しいってことありませんか?
机の面に貼り付いたようになることです。
この定規の端は2mm立ち上がっていますね。
その部分を持ち上げれば、定規を拾い上げたりしやすいですね。



また、定規の立ち上がりの内側の角が目盛のゼロになっていますので、立体物の端に引っかけて、その長さを測るのに便利です。
(15cmの定規であまりそんな場面はないけれど)



また、この定規をノートの端に引っかけると平行線を書きやすくなります。
(平行線を引く機能はたまに使うかな)


結局、他の定規もあるのに何故買ったのかって?

だって、そのパッケージには「たった2mmの大発明!」ってコピーがためらいもなく印刷されているのですよ。その定規が、珈琲1杯より安い値段で買えるのですから。








2016年5月9日月曜日

カッターの刃の切り欠き

皆さん、連休はいかがでしたでしょうか。
熊本や大分の皆さんは連休どころではなかったでしょうね。
お見舞い申し上げます。

さて、私もブログを休ませていただいておりましたが、また書いてみますので、よろしくお願いいたします。

休み明けは文具の話からにしましょう。
今日はカッターナイフの刃の話をします。

以下の写真は、全部iPhoneで撮影しているので、フォーカスが甘くなっています。
ご勘弁を。フォーカスが甘くなっているところは、皆さんの愛情で埋めてくださいね。

さて、カッターナイフと言えば「オルファ」です。
オルファは大阪の会社です。いまや世界標準となったカッターナイフを発明した会社です。
会社のHPにこんな文章が書いてありました。

オフィス用品として欠かせないカッターナイフは日本のオリジナル。
創業者が昭和31年、ガラスの破片と板チョコからヒントを得て、
刃先をポキポキ折ることで最後まで切れ味を持続させる方式を考案、
世界初「折る刃式カッターナイフ」が誕生しました。
現在、世界百ヶ国以上に輸出するまでになったほか、
オルファの刃のサイズ、折れ線の角度が世界標準に。
ここまで説明すれば、社名の由来はわかりますよね?

刃先で切るような細かな作業について、刃先がなまってきたら折れば良いという解決方法はとても画期的なものです。
私は中学生の時に、この機能とベタな社名に感激した記憶があります。



ただし、刃先ではなく刃全体でナイフのように切る作業について、切れ味が落ちたからと言って、刃先を折っても解決にはなりません。

そういう場合は、刃全体を交換しましょう。
2,3年替えていない方が多いと思います。
というか買ってから一度も替えていない方も多いでしょう。
気持ち良いほど、切れ味が変わりますよ。

ところで、刃の先端に切り欠きがありますね。



気が付いていました?
刃の反対側の角(この写真で言えば左上の角)が欠けていますね。
たまたまこの刃だけではありません。
お手元の新しい刃をご覧ください。




この切り欠きは、どんな意味が有るのでしょうか?
最初の部分にだけ存在するので、折ったら上の写真のようになくなります。
だから、この切り欠きは、切る機能としてあまり意味がなさそうですね。



実は反対側の後端(この写真で言えば右上の角)にもあります。
ここは気が付かないでしょうね。

実はこの反対側の後端部分の切り欠きに意味が有るのです。
これは刃を引っ込める際に、カッター本体の溝に引っ掛からないようにするためのもので、機能上必要な切り欠きなのです。

そして、カッターの刃は製造過程で、長く連続してプレス加工されるため、後端に切り欠きを作ろうとすると、どうしても先端部分にも切り欠きが入ります。



この写真でお分かりでしょうか?
先程の先端の刃を折って(この写真の右側の刃)、後端(この写真の左側の刃)に合わせてみました。
切り欠きはぴったりとその形状が合います。
もともと、このように連続している刃を、この部分に切り欠きを作り、ここで切断して製造しています。

だから、カッターナイフの刃先の切り欠きには意味がなく、製造の都合でできたものであり、刃の後端の切り欠きが、刃を引っ込めるときの為に必要なものだったのです。

ねっ、文具って面白いでしょう。
えっ? 私だけ...