トム・クルーズ、前からどうもピンと来なかった俳優です。
何でだろうか?
スタント無しであれだけ頑張っているし。
スター過ぎるから?
そうかなぁ。
いや、それなら他にもたくさんいるし。
顔立ちの好き嫌い?
うーん分からない。
でも映画は観てますよ。
ということで今回も観ました。
トムがとても良くなっていました。
いや昔から良いはずなんだけど(笑)
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」あたりから私の中で良くなり始めました。
トムも53歳です。年齢が重なったせいでしょうか。
IMFのエージェント、イーサン・ハントは謎の多国籍スパイ組織<シンジケート>を秘密裏に追跡していたが、催涙ガスによって敵の手に落ちてしまう。目覚めると後ろ手に拘束されており、目の前には謎の女と、3年前に死亡したはずのエージェントがいた。まさに拷問が始まろうとしたその時、女は驚くべき格闘術でイーサンを脱出させる。ブラントからIMF解体を知らされたイーサンは<シンジケート>の殲滅を誓うのだが、彼は国際手配の身となっていた…。組織の後ろ盾を失ったイーサンと仲間たちは<シンジケート>とどう闘うのか?敵か味方か、謎の女の正体とは?そして究極の諜報バトル、その結末は―??
(公式HPより)
私は子供の頃からテレビ番組「スパイ大作戦(原題ミッション:インポッシブル)」の大ファンです。あの4分の5拍子のテーマが響くと今でもワクワクします。
さすがに映画の「ミッション:インポッシブル」でも「スパイ大作戦」を踏襲しています。
・指令が間接的メディアで届いて「君若しくは君の仲間が・・・当局は一切関知しない」という最後のセリフ後消滅する
・各分野のエキスパートでチームを組んで作戦を実行する
・画期的スパイグッズが毎回登場する 等々
第4作の「ゴースト・プロトコプ」の冒頭のテーマ曲が流れるところで導火線を火が走っていくところなんか、特に長く見せたのでワクワクしました。
それでもこの映画の「ミッション:インポッシブル」シリーズのテイストは、あの頃の「スパイ大作戦」とはかなり違います。
「ミッション:インポッシブル」では、チームと良いながらイーサン・ハント(トム・クルーズ)だけ活躍している感じだし、007シリーズで言うボンドカーやボンドガールのような設定が登場するし、作戦は結局インポッシブルと思える肉体的アクションで実行します。
「スパイ大作戦」にはこんな派手なアクションはありません。
むしろ、インポッシブルと思える緻密な作戦で相手の裏をかくのです。この作戦の妙を楽しむ番組でした。
「ミッション:インポッシブル」は単独で十分面白い映画なんだから、別にこの題名で無くても別の名前で良かったのではと思っていました。
さて、このシリーズも5作目です。シリーズを重ねる度に面白くなっています。これは珍しいです。
5作目では少し原点回帰したのでしょうか。
派手な二輪のチェイスがあったり、派手なアクションも入れながらも、少しテンポを落とすところは落として見せています。
最後のシーンも往年の「スパイ大作戦」的な終わり方でした。
また今回のヒロイン女スパイ(レベッカ・ファーガソン)がとても良かったです。
一昔前の顔立ちの女優でいながら、細いだけの日本女優と違い、しっかり手足に筋肉が付いていて戦う女性が表現できていました。今までのヒロインで一番良いですね(当社比)。
せっかくこんな良い女がそばにいながら、恋愛に陥らないでハグで別れるのがイーサン・ハントなんですね。
我が敬愛するジェームス・ボンドなら...
この映画誰が観ても面白いと思います。
何も残らずに「あー面白かった」と言える理想的な映画です。
先日「もうしばらくは観ない」と言った4DX3Dで、もう一度観ても良いかなと思いました。