2015年6月11日木曜日

時間が無いというあなたに

先日土地家屋調査士の新人に会いました。
彼の調査士人生にとって、とても大切なことがあるけれど、それに割く時間が無くてなかなかできないということでした。

おそらく時間が無いのではなくて、漠然と「とても大切なこと」と思っているだけで、本当に「人生にとって大切だ」という切迫感が無いのでしょう。
切迫感があるほど大切なら、時間は捻出できるはずです。

たとえばまったく仕事も無い人なら時間が有り余っているのでしょうか。
そんなこと無いと思います。
それでも、やはり「時間が無い」と思うでしょうね。
さすがに世間に「時間が無い」とは言いづらいと思いますが。

そうなんです。
今の時代、世の中にはやってみたいことがたくさん有って、今の日本ではやればやれる可能性が有るから、世間的に時間が有りそうに見える人でも「時間が無い」と言うのです。
だからやることの取捨選択をして、自分で思っていない無駄な時間の使い方をしないように工夫したいものです。

とくに私達のような自営業者は、自らの時間コントロールがとても大切です。
時間にルーズでも怒る上司がいないからです。
逆にどうしても公私の区切りが難しいものです。
だから365日24時間の中で時間を考えれば良いのです。

時間コントロールはいろいろなノウハウがあるけれど、まずは自分の時間の使い方の再検討をお勧めします。
「1日のうちに自由になる時間は1時間も無い」と言うその新人に勧めたのが「15分ごとに区切った24時間の日記を1週間書いてみましょう」というものです。
おそらく書きたくても思い出せない15分がたくさん有ると思います。
たとえば14時から14時30分まで打合せがあって、14時45分に帰って、15時に時間指定された電話をかけたとします。さて14時45分から15時まで何をしていたか思い出せますか。
その15分を思い出せるような生活をするようにお勧めしました。
1日のうちに散らばっている15分を4つ見つけて1箇所に集めると1時間が捻出できます。

これ、やってみると分かります。
おそらく1日から2時間程度の時間を捻出できる可能性があるでしょう。

「無駄な時間が人生にとって重要なんだ。息抜きの無い生活は病気になる」という意見もあるでしょう。私は息抜きを否定しているのではないのです。私も息抜きは必要と思っています。
「この15分は、外から帰ったから気分転換にお茶を飲んで落ち着くために使う」と決めて過ごすなら当然良いのです。結局何してたか思い出せない15分とは意味が違います。
「意図的にぼーっとする」のは良いけれど、「結果的にぼーっとして」時間が過ぎないようにしたいという事だけです。

時間については2012年5月10日の会長ブログ「細切れの時間を集める」でも、同じテーマで書いています。
時間コントロールは自分の中でも大きなテーマですから。


写真は単なるイメージです。決してドヤしている訳ではありません。