2013年5月30日木曜日

「はんこ自販機」を見つけた



こんなものがあるのですね。
「はんこ自販機」だそうです。
印材もチョイスできて、見栄えの良い実印にも使える印を5分で彫るとのことでした。

昔はんこは、職人が手で彫っていたもので、一人前になるのに修行が必要でした。
その後、はんこ屋さんにコンピュータが入ってきて職人でなくても仕事ができるようになりました。
そしてついに店舗も不要な自動販売機ができたのです。

職人気質のはんこ屋さんの手彫りの美しい印影がまったく無くなるとも思えません。その職人じゃないと彫ることができない書体もあると思っています。
しかし、大半のはんこ屋さんの存在意義がどこに残るのか、そこはとても心配です。

今は誰でも自分でワープロで印刷する時代です。
町の印刷屋さんも、ずいぶん減りました。

そして3Dプリンタの時代に入りました。
3Dプリンタも個人で入手できるところまで安くなってきました。
まもなく、ある種の造形の専門家が不要になるかも知れません。

振り返ってみて、私たち土地家屋調査士の専門性は、どんな時代でも残るのでしょうか。
コンピュータに置き換わることは無いのでしょうか。

私たちの業務の中の技術的な部分、たとえば製図にしても、以前は手書きだったので多くの修行が必要でした。
ペンのメンテナンスからはじめ、直線を等幅で引くこつや、一点鎖線を美しく仕上げる方法など、かなり練習したものです。
(製図用のグッズは、文具ヲタクの私を魅惑するものばかりでして、当時とても幸せを感じておりました)

また、その製図をもっと専門化したトレース屋という専門職能が、つい近年までありました。
トレース技術による図面はとても美しく、私は憧れと尊敬の眼差しで見ていました。
それが今、CADに置き換わり、修行がなくても誰でも同じ線を引くことができるようになりました。
あれだけ日本に存在したトレース業は、今は消滅しました。

測量についても、機械化によりかなりの省力化ができてきました。

ただし専門家という立場は、専門的知見があってはじめて専門家です。
私たちが個人に資格を与えられるのは、その個人の法的知見により土地や建物の調査に登記前提の法的判断をしているからです。
私たち業界は、筆界特定でも境界ADRでも、他の業界が追いつけないレベルのノウハウを積み重ねています。ですから、これらの部分がコンピュータに置き換わるはずがないと思っています。

それでも、少なくても20年も前のノウハウで、定型的な登記申請だけを担当して、お客様に登記完了証と図面だけ渡し、丁寧な説明もしていない人は淘汰されるかも知れません。
書式パターンの暗記だけであれば、単純なデータベースに置き換えることができます。

私たちは、時代に合わせた専門的知見の絶え間ない進化と、時代の波に翻弄されない専門的立場とのどちらも兼ね備えなければなりません。
それを怠ったら、「あなたの仕事は機械に置き換ることが可能ですね」と世間に言われるかも知れません。



ところで自販機を見て、ちょっと考えました。
相手が人間なら頼みにくい文字も、機械なら彫ってもらえるんだと。
よし「漢委奴國王」と彫ってもらおう。






2013年5月29日水曜日

ラインがにじまないマーカー2種

先日このブログでまたマーカーを紹介しましたが、もしかしたら私は、マーカー好きだったのだろうかと自分で気が付きました。
私、文具の中でも特にノートが好きです。筆記具にも結構こだわっていると思っていました。しかし、マーカーが好きとは自覚がなかったようです。
ただ振り返ってみると、確かに過去にもマーカーは何回か紹介してきました。

pilot・フリクションマーカー
ゼブラ・OPTEX CARE
pentel・ノック式ハンディライン
呉竹・ブラッシュハイライト
ゼブラ・マイルドライナー
ペリカンM205 & ハイライターインク
三菱uni・promark VIEW 及び PROPUS window

自覚なく結構持っていたんですね。
ということで、私の持っているマーカーの中でまだ紹介していないものを、本日は紹介します。今回はラインがにじまないマーカーです。

コピーされた文章にマークすると、インクが溶けてマーカーの芯が汚れ、ラインがにじんだりすることがあります。汚れがひどい場合はマークすることにより文字が読みにくくなることさえあります。
それが無いのが下記のマーカー2種です。


上が、STAEDTLERの「Textsurfer gel」です。
そして下が、BICの「ブライトライナーテープ」です。
各々の先端はこんな感じです。



STAEDTLERの「Textsurfer gel」は、固形のマーカーです。

液体ではないのでにじみが少ないのです。そして思ったより発色も良いです。
クレヨンの様な書き味で、扱いやすいかも知れません。





BICの「ブライトライナーテープ」は、修正テープのような形状で、修正テープの代わりにライナーになるテープが出てくるのです。

なにしろテープですから、にじみません。そして発色がとても鮮やかです。



上記の2種のマーカーはインクが液体でないので、紙にしみ込みません。
ですからマーカー跡の修正もしやすいです。
まあその心配が最初からあるのなら、フリクションのマーカーを使うべきですが。

ここまで紹介したマーカー達ですが、ペリカンのM205以外は、皆安い物です。
「テープ方式はランニングコストが高いのかも」と一瞬考えましたが、もともと文章の一部にマークするだけですから、大量に消費する訳でもありません。
それなら便利で楽しい物を使えば良いと思います。

文具は本当に百円玉数枚の投資で、仕事の能率が上がる物です。
綺麗なインクや紙、綺麗な文具そのものを見ているだけでも、気持ちが豊かになります。
気分転換にも、ちょっと文具店に行ってみることをお勧めします。




2013年5月28日火曜日

菊地定男先生告別式


会長として一番辛い仕事は会員の告別式に参列することです。
過去数回経験していますが、私の三期目の最初の公務が、仙南支部の菊地定男先生の告別式に参列して弔辞を読むことでした。

菊地先生は、昭和49年7月に宮城県土地家屋調査士会に入会されました。
以来38年間土地家屋調査士業務に精励されました。
役員としても、平成元年から平成5年の4年間仙南支部支部長として、また平成7年から平成13年の6年間、宮城会綱紀委員として貢献されました。

私が菊地先生とお話ししたのは、おそらく8年程前、私が副会長であった頃に、仙南支部に研修会講師としてお伺いした時が初めてだったと思います。
研修会後の懇親会で親しくお話ができました。「土地家屋調査士はもっと不動産登記法の周辺業務を勉強すべきである」とおっしゃったことを思い出します。
いつもしっかりと意見をおっしゃる方で、頼りになる先輩でした。

菊地先生は健康に気をつけていたそうで、休みのたびに奥様と山歩きをなされ、周りの方々もまさかこんなに早くお亡くなりになるとは思ってもいなかったようです。
5月20日に現場で突然倒れて入院し、3日後の23日にご逝去されたそうです。


とても元気に見えました。
先日の総会にどうしても出席できない用事がでたということで、わざわざ委任状を事務局まで届けてくれたのが今月の10日です。まさかその半月後に告別式とは残念です。

改めてご冥福をお祈り申し上げます。




2013年5月25日土曜日

情報知識学会



5月25日、情報知識学会の第21回年次大会に参加して来ました。
私の参加したセッションは、シンポジウム「東北大震災と地籍情報」です。
参加した本人ですが、とても面白く過ごすことができました。
発表は以下のとおりでした。

「土地家屋調査士と地籍情報」西本孔昭
「東北大震災復興に見る地籍情報の重要性」鈴木修
「地籍情報ビッグデータからの知識発見」大槻明
「地籍情報の構造化に向けて〜オントロジー工学およびLinked Open Dataによるアプローチからの一考〜」古崎晃司
「地籍情報関連の専門用語辞書構築」藤井十章
「沖縄の近代土地台帳・地籍図に見る「災害」の記憶と対策」
山元貴継

土地家屋調査士の世界で馴染みのある国際地籍シンポジウムや地籍問題研究会等とはまた違う組み合わせでセッションができたことが、私にとっても、とても興味深い構成だったと思います。

大災害を起因とする被災の問題は、複合的なものです。
ですから、産官学の他の組織や他の知見と連携しなければなりません。
縄張り意識の硬直した考え方では震災復興は有り得ません。
ジャンルを固定せずに、様々なジャンルの先生方と随時セッションをすべきだと考えておりました。

こういった議論の中では、土地家屋調査士をことさらにアピールしなくても、地籍を語る機会があれば自然に浮かび上がる存在であれば良いと思っています。
今後も機会のあるたびに、このような活動は続けたいと考えています。

風呂敷を広げ過ぎてはいけません。私たちが扱っている地籍情報は、地籍情報の全体像から考えても、ごく小さい分野です。
ただしその小さな分野の情報を提供できるのは私たち以外は有り得ないのです。

そこが今回の発表で浮かび上がれば良いと思っています。



2013年5月24日金曜日

仙南支部 菊地定男 会員ご逝去


5月23日仙南支部の菊地定男会員がご逝去されました。
仙南支部にお伺いした際に、いつも元気に意見を述べられているお姿を思い出します。
残念です。ご冥福をお祈り申し上げます。

<通 夜>

日 時 平成25年5月26日(日)午後6時~
場 所 「フローラメモリアルホール柴田」
    宮城県柴田郡柴田町大字中名生字佐野32-1
    TEL 0224-58-2277

<葬 儀>

日 時 平成25年5月27日(月)午後0時~
場 所 「恵林寺」
    宮城県柴田郡柴田町船岡西2-1-1
    TEL 0224-54-2416

<喪 主>

    菊地 良成 様(長男)

2013年5月23日木曜日

政治連盟定時大会で、政治を考える

本日、平成25年度の宮城県土地家屋調査士政治連盟の定時大会が開催されました。
私も来賓として祝辞を述べさせて戴きました。

今総会では、役員改選がなされ、小野温平政治連盟会長は今回勇退され、新たに亀山一宏政治連盟会長が誕生致しました。亀山会長、よろしくお願い致します。

さて、大会でも小野会長がお話ししていたように、若い方々の政治連盟の入会はあるのですが、政治連盟発足前から土地家屋調査士であった会員の政治連盟入会が伸び悩んでいます。
少し説明が不足しているのかも知れません。
私の考えをお話しします。


過去、宮城県の土地家屋調査士会は政治活動が不得意でした。不得意と言うよりタブーとされてきたかも知れません。政治連盟は自分たちへの利益誘導だけ訴える組織のようなイメージだったのかも知れません。また、一定の政党だけに肩入れする団体に見えたのかも知れません。
そうではありません。

日本の不動産の公示制度はどうあるべきかを国会で議論して戴いて出来上がったのが「不動産登記法」です。そして、その登記という公示制度の中で、私たち土地家屋調査士がどうあるべきかを国会で議論してお示し戴いたのが「土地家屋調査士法」です。
これらを議論して戴くのは国会議員の皆さんです。
その国会議員の皆さんが制度を誤解されていると、法律が曲がった方向に行く可能性があります。

不動産登記法も土地家屋調査士法も、近年、規制改革、司法制度改革や都市再生、電子政府というキーワードの基に各々改正されました。

これらの理念の基に改正された法律ですから、本来良くなるはずですが、実際は良くなった部分だけではなく、我々専門家から見ると大変使い勝手が悪い部分もまだ見受けられます。
また東日本大震災を経験して、見直すべき法律も浮かび上がってきています。

国会で決まったことに居酒屋で文句言っていたり、評論家のように他人事で批評していても、世の中は何も変わりません。もっと前から、しっかりと議員を選び、しっかりと国会の議論を注視し、必要が有れば議員の先生方の議論に理論武装のお手伝いをし、国会で先生方に、国民の視点に立って議論して戴くことが大切です。

そして議員の先生方に、国会で登記や地図又は境界について、活発に議論をしていただければ、日本の登記や地図の制度に起因する震災復興の隘路は減少していくことでしょう。
またそうしていくことが、私たちに資格を与えて戴いた国民の皆様への恩返しになると信じております。そんなことに政治連盟の存在意義が有ると思っています。

宮城県土地家屋調査士会は直接政治活動ができない組織ですが、政治は語りたいと考えております。これからも政治連盟のバックアップをしっかりしていきたいと考えております







2013年5月22日水曜日

狙ったところにラインが引けるマーカー2種

私は自分で意識していなかったのですが、結構ラインマーカーの種類を持っています。
用途に応じてと言うより、ただ欲しいだけなのかも知れませんが。

さて、今回紹介するのは、狙ったところにラインを引くことができるマーカーです。
一般的に文書の中のこのセンテンスだけマークしたいと思ったときに、文字の先がマーカーの芯に隠れて見えないために、余計なところまでマークしてしまうことが有るでしょう。



それを防ぐ工夫のされているマーカーが下記の2種です。
各々、マーカーの芯の先の文字が見える工夫がされています。
わたしは、結構気に入ってます。


右が、三菱鉛筆の「uni PROPUS window」という製品です。

左が、同じく三菱鉛筆の新製品「uni promark VIEW」です。




それぞれの芯の先端を見てください。
ユニークでしょう。

私は以前から、右の「uni PROPUS window」を使っていました。
この製品は下の写真のように、マーカーの芯の真ん中にwindowが開いているので先が見えるので、マークの失敗が少なくなります。




一方、左の新製品の「uni promark VIEW」の方は、マーカーの芯を透明なプラスチックで作っており、その真ん中のごく細いチューブで先端にインクを供給する仕組みになっています。
この製品の方が、私は先の文字が見やすいと思っています。
製品のデザインもこちらの方が綺麗に見えます。




普段何気なく使っている文具でも、メーカーの方々は一生懸命考えて進化し続けているんですね。
お陰様で私の文具ヲタクは収まりそうにありません。





2013年5月20日月曜日

「法務局から言われたとおりにしないとダメですか?」に答える

先日の茨城青年土地家屋調査士会の研修会の質問から、今日も少し回答してみましょう。

「対法務局との関係はどうすべきか?言われた通りにしないとダメですか?」

新人からの質問とのこと。ちょっと答え難い質問ですね。
おそらく代理人として登記申請をした際に、その内容について法務局の登記官から何か指摘されたのでしょうね。そしてその指摘が土地家屋調査士として納得できていないのでしょうね。

大前提として、私たちの登記申請は登記官の言うとおりに行うのではなく、法律の言うとおりに行うのです。

本来は不動産登記法などの法律の趣旨と登記官の判断と土地家屋調査士の判断との三者が齟齬してはいけないのですが、もしどこかで齟齬があるとすれば、そのうちの何かが間違っているのでしょう。
法律が間違っていることは無いので、基本的に現場の状況を把握してどう判断するかの部分が登記官と土地家屋調査士で異なってしまっているのですね。

別の問題ですが念のため、法律が間違いでは無いけれど、時代に合わなくなっていることはあります。その場合は専門家として別の機会に提言しましょう。登記官が「法律が間違っている」と言われても、登記官も困るでしょうから。

質問に戻って、このような意見が違う場合、登記官と土地家屋調査士のどちらかが勉強不足と言うこともあるでしょうね。

でもその前に、現場を見た土地家屋調査士が書いている調査報告書が、登記官に説得力を持っていない記載内容だから、何か指摘されたのかも知れません。問題点と状況が登記官に伝わっていないのかも知れません。
実は私は会長として同業者の調査報告書を見る機会が有ります。中には本当に伝える気があるのか疑問な記載内容の調査報告書があります。資格者が本気で書いているのでしょうか。この文章に本当に職印を押すことができるのでしょうか。そんな疑問が残るものも確かに有ります。
そうでないにしても、長年土地家屋調査士は「図面を提示して一目瞭然」という世界を過ごしてきたために、他人に読んでもらうための文章力が弱い傾向があります。(えっ、このブログの文章が典型ですか?)
我々も一度謙虚に作文そのものの練習をした方が良いかも知れません。

さて、その不動産の現況と論点を整理して登記官に伝えた上で、それでも登記官と意見が違ったら、簡単に従わずに、しっかりと議論すべきです。もちろん、「前はこれで通った」「前の局ではこうだった」などの経験則はお互いに言わずに、法律や先例・判例を根拠に議論しなければなりません。この部分がとても不足しているように思えます。

現況把握して論点が一致しても答えが決まらなければ、条文や先例に無い部分が問題でしょう。ここを判断するのは不動産登記法の趣旨から理解している必要があります。ここについては、土地家屋調査士も登記官も勉強が不十分な方がいます。
不動産登記法はとても古い法律を改正してきているものですから、現代の不動産の状況に合わない箇所も有ることは事実です。だから、もし不動産登記法がその理念を変えずに今年成立したのなら、どのような条文になっているかを考えるべきです。先例もそのような考え方でできています。

議論しても登記官を説得できないのなら、最終判断は法的に登記官個人に与えられていますので、それは登記官判断で登記することになるでしょう。
審査請求も認められていますが、そこまで議論したとすれば法務局内でもかなり検討されているでしょうから、難しいかも知れません。

また登記申請する前から見解の相違が予想されるなら、事前相談を使う方法も有効だと思います。

どちらにしても疑問があれば、その前に近くの先輩に相談することをお勧めします。
この業界は面倒見が良いですよ。












2013年5月18日土曜日

会長再任3期目に思う


5月17日は宮城県土地家屋調査士会の総会でした。
震災復興で公私ともに忙しい中、多くの会員に出席していただき、無事総会を終了できたことに感謝申し上げます。

この総会で私は会長に再任されました。3期目になります。総会で申し上げましたとおり、私は本来1期2年を担当させていただく予定でしたが、大震災等で交代のタイミングが悪くなり、結果的に2期目に入っておりました。同じ人間が同じポジションに長くいることは、結果的に宮城のためにならないと考えており、できれば3期目に入ることは避けたかったということが本音です。ですからこの再任についてはいろいろな思いが有ります。
ただそれにしても、今回とても多くの信任票を戴きましたので、もう1期だけ頑張ることに致します。
そういうことで、この会長ブログも2年延長することになりました。よろしくお願い致します。


さて、以下は総会でお話しした挨拶の一部で、今私が考えていることです。

東北は大震災の復興で明け暮れていますが、日本や世界の動きはそれを待っていてはくれません。日本や世界の変化のスピードは、東日本大震災を経験して、より加速されたように思えます。
社会全体がその構造から大きく変わろうとしています。TPPが日本の資格制度の枠組みにも影響を与えかねず、国と地方の関係も動きがあるかも知れません。
我々土地家屋調査士は、今後何を考えて、どこを目指せば良いのでしょうか。 少なくても10年前や20年前の成功体験を握りしめて、同じ成功を繰り返そうと考えているようでは、日本の中でも不要な資格となるでしょう。
私は自分のことを比較的保守的な人間だと思っています。ただし私の考える保守は、その場にしがみつくことではありません。ただ留まることでは「座して死を待つ」ことになると考えています。時代の流れを敏感に察知して、その流れに沿って、またはその流れを越えて、精一杯動き続けるからこそ、その位置を保持できると信じています。

世の中が変わろうと、
私たちが、やらなければならない分野があります。
私たちでないと、できないはずの分野があります。
そう信じています。
震災後のこの時期であっても、またこの時期だからこそ、できることから始めたいと思います。





2013年5月15日水曜日

MAX スムーバ

ホッチキスまたはステープラとも言いますが、その針を抜くときにつかう道具として、皆さんは何を使いますか?
私は、昔千枚通しなどを使っていた時代もありますが、今はこの3種類です。

上から
マックス 収納型リムーバ「ホッチポン」
マックス 「スムーバ」 
サンスター文具 「はりトルプロ」




「ホッチポン」は約10枚程度の閉じた紙ならとても綺麗に針を取ることができます。先端の「へら」の部分で針をすくい、レバーをスライドすると取った針が内部に落ちます。中にマグネットが仕込んであり、針が散乱しません。
下の写真では、左がへらの部分、右が針を取り出す部分です。
少ない枚数ではとても使いやすいのですが、10枚以上になると使えません。
また私の持っているものは10号針専用なので、11号針は内部に入りません。11号対応のホッチポンは存在するのか分かりません。少なくても私は見つけていません。


「はりトルプロ」は上の写真でわかるように、ペンチのような形をしています。
最終的に分厚い枚数を閉じた11号以上の針を取るにはこれが一番です。
ただむしり取るような使い方なので、紙が傷むことが多いのです。
紙の枚数が少ない場合は、ほぼ毎回紙が破れます。
シュレッダーに入れる前に針を除くなら、このグッズで良いでしょうし、針を取ってからの用紙を何かに保存するなら、もっと綺麗に針を抜く方法を選択した方が良いでしょう。


最近気に入っているのが、写真真ん中の「スムーバ」です。
ハンドル部分の下に薄い紙綴じの場合に使う「へら」がついています。
下の写真のように針に押し込むと、綺麗に針が抜けます。




「ホッチボン」のように抜いた針を収納できませんが、一部にマグネットが仕込んであって、抜いた針を簡単に集めて処理することができます。


40枚程度までの厚く閉じてある場合は、逆側の先端を差し込み、レバーを握れば、とても軽く針が抜けます。紙もまったく傷めません。
600円弱で買えると思います。これはお勧めです。





 私は、10枚程度までなら「ホッチポン」。40枚程度までなら「スムーバ』。
かなり強力に食い込んだ太い針や、スキャンするために書籍を分解するときには「はりトルプロ」と使い分けています。
ただ一つだけ買うなら「スムーバ」で良いと思います。





2013年5月13日月曜日

「調査士一本でやるのは難しい感じがするんですが?」に答える

茨城青年土地家屋調査士会の研修会からの質問は、まだまだたくさん残っています。なかなかこのブログでは答えられないものも多いのですが、比較的ブログで答えられそうなものについては、もう少しお答えしましょう。
今回はこの質問に答えてみます。

「調査士一本でやるのは難しい感じがするんですが・・・?」

新人の皆さんは必ず悩むテーマだと思います。実は私も悩みました。
「土地家屋調査士だけではダメなのかな」って考えた時期も確かにありました。
でもそれは誤りでした。

考えてみてください。
あなたの周りに土地家屋調査士一本で食べている人はいませんか?
たくさんいるでしょう。
その方々は過去の遺産で食べているのではなく、あなたと同じ現代で同じ仕事をしているんです。

あなたの疑問は、あなたが土地家屋調査士だからではなくて、司法書士であっても税理士であっても、どの業界にいても出てくるはずの疑問です。
あの資格試験に合格しただけで、食べられるようになる訳は無いのです。それはどの業界でも当たり前の話です。だって現実のお客様の依頼はもっと複雑ですから。
だから本当の専門家と言われるような実力を付けるように頑張るべきです。
あなたが一人前の土地家屋調査士になる頃には、土地家屋調査士一本で間違いなく食べられるようになっているでしょう。ちなみに一人前の土地家屋調査士とは、測量ができるとか登記申請ができるという問題ではなく、お客様の相談に専門家として充分答えられるというレベルです。

何かを職業として食べていくことは、どんな分野でも大変です。まして組織の後ろ盾がない個人業では大変なことは当たり前です。
お客様は資格者だからお金を払うのではなく、プロとしてお客様の役に立てるからお金を払うのです。
そして資格試験合格者とプロまでの間の開きは、とても大きいです。
だからプロとして努力をしましょう。努力の仕方は教えます。
そして、その自分の努力がすぐに自分に返って来ます。これが個人業の醍醐味でもあります。

もちろん、あなたが他の資格等にチャレンジすることは止めません。むしろ他の分野も勉強することは大切なことだとおもいます。
でも以前もこのブログで書きましたが、土地家屋調査士一本で食べられない人は、他の資格を何本取っても解決できないでしょう。ただの資格マニアになるだけです。
他の資格を取ったとすれば、土地家屋調査士一本で食べられるようになってから、その資格業を追加しましょう。そうすれば、その新しい資格でもすぐに一人前になるでしょう。

あなたの知っている人に、土地家屋調査士一本で食べている人がまったくいないのなら、悩むか、早めに業界を辞めれば良いだけです。でも世の中に土地家屋調査士だけで充分事務所を運営している人が多い中で、今本当に食べられないとすれば、あなたがまだ未熟だからかもしれません。
土地家屋調査士は他の専門家の業界と比べても悪い業界ではありませんよ。
自分が縁あって選んだ資格をもっと信じてください。





2013年5月9日木曜日

情報知識学会「東北大震災と地籍情報」


情報知識学会(http://www.jsik.jp/?2013program)で、今回初めて「地籍情報」を取り上げてくれることになりました。

地籍情報はあらゆる経済活動の基盤を成すものであり、とても重要でとても価値のあるものだと思います。
我々土地家屋調査士が扱う地籍情報は、我々の専門的知見から収集した情報であり、登記申請をして終わりというものではなく、その先に生かすことが求められている情報だと思います。

今回のシンポジウムのタイトルは「東北大震災と地籍情報」になっていますが、東日本大震災にフォーカスするのではなく、震災を通して浮かび上がった地籍の問題と重要性にフォーカスすることになると思います。

このシンポジウムでは、情報知識学会の会員だけでなく、土地家屋調査士の会員の皆さんにも聞いて戴きたく、土地家屋調査士とは何であるのかと、土地家屋調査士の扱っている地籍情報はどこが重要なのかを再確認して、今後の展開まで話ができたら良いと思っています。

今回のシンポジウムは組織的にはお付き合いしていない分野の情報知識学会のものです。
また新しい視点が開けると信じています。
会場が東京で恐縮ですが、是非土地家屋調査士の皆さんのご参加をお願い致します。

日時:2013年5月25日(土) 13時~17時30分
場所:お茶の水女子大学 (共通講義棟2号館201)



13:30-17:30 シンポジウム「東北大震災と地籍情報」

  1 地籍セッション

  【基調講演1】
 「土地家屋調査士と地籍情報」   
    西本孔昭(日本土地家屋調査士会)

  【基調講演2】
 「東北大震災復興に見る地籍情報の重要性」   
    鈴木修(宮城県土地家屋調査士会)

   2 地籍情報の今後の可能性検討セッション

  【招待講演1】
 「地籍情報ビッグデータからの知識発見」   
    大槻明(東京工業大学)

  【招待講演2】
 「地籍情報の構造化に向けてーオントロジー工学およびLinked Open Dataによるアプローチからの一考察ー」 
    古崎晃司(大阪大学)

  【招待講演3】
 「地籍情報関係の専門用語辞書構築」
    藤井十章(兵庫県土地家屋調査士会)

  【招待講演4】
 「沖縄の近代土地台帳・地籍図に見る「災害」の記憶と対策」  
    山元貴継(中部大学)

2013年5月8日水曜日

「研修の機会が少ないのではないか?」に答える

今日も茨城青年土地家屋調査士会の研修会からの質問に答えましょう。

「研修の機会が少ないのではないか」

この質問者はとても前向きな方でしょうね。まだまだ研修が足りないと考えているのですね。専門家として国民の皆様のお役に立つために、日々変化している専門分野の技術や法律に精通していることは当然ですし、事務所経営や事件管理の研究も必要だと思います。

さて質問者はその研修の機会が少ないと言っています。
茨城県土地家屋調査士会の研修会と質問者の所属する支部の研修会の回数が年間何回開催されているのか不明ですが、それを不足していると考えているのですね。それなら質問者はどの程度の研修機会が必要と考えているのでしょうか。

宮城県土地家屋調査士会を含むどこの土地家屋調査士会でも、研修会は予算次第で何回でも開催できます。予算付けが本当にできるなら、極論を言えば毎週でも研修会を開催できます。そうしたら質問者は本当に毎週研修会に参加するのでしょうか。
(まあ宮城会の場合は会費が不足しているので、そこまでは絶対無理ですが)

研修会は回数も大切ですが、むしろその内容の吟味が大切です。
土地家屋調査士会の研修担当者も苦労しているところです。分野によって会員のスキルが違いますので、会員全員が納得する研修会の企画はとても難しいのです。

土地家屋調査士会は会員全員を意識しながら研修会の企画をしています。ですからもし質問者にフォーカスした研修会なら青年土地家屋調査士会を積極的に使うことも必要でしょう。強制会と任意会で、お互いにできない研修会を開催することで、補完的な役割を担うことができると思います。

ただし、私が研修会についてもっと大事なことと考えていることは「研修会はきっかけに過ぎない」ということです。
研修会は何回受講しても、またそれがどんな充実した内容であっても、帰宅してからのご自分の研鑽が伴わなければ身につかないものです。
私は、研修会の役割は、その分野を勉強しなければならないという「気づき」と研鑽する「ヒント」と「モチベーション」をお渡しすることだと思っています。
ですから、仮に毎週研修会が有っても、モチベーションの維持はできるでしょうが、会員に本当の実力が付くとも思えません。むしろ研修会で学んだことを課題として次の研修会までに身に付けることが大事と考えています。

なお、研修の中身や回数に不満なら、調査士会の研修担当者にリクエストをしても良いと思います。実現できるかどうかは様々な方向で検討しなければ答えられないかも知れませんが、研修会は皆さんの会費を使っていますので、リクエストなどは当然の権利だと思います。



2013年5月7日火曜日

下手な選手は倍走れば良い

ゴールデンウィーク中に我がベガルタ仙台の試合が3試合有りました。

4月28日のリーグ戦 対 サガン鳥栖戦     1対1で引き分け
5月01日のACL   対 江蘇舜天(中国)戦    1対2で敗退
5月06日のリーグ戦 対 名古屋グランパス戦  2対0で勝利!

調子が良いか悪いか微妙ですね。

私は昨日今日ベガルタ仙台のサポーターになった訳では無いのです。
ベガルタ仙台は、長年J2でなかなか勝てないチームでした。
私のベガルタ仙台は、このままJ1のピッチで見ることは無いのかも知れないと思いながらも、その夢に向かって応援していました。
最近は仙台もだんだん強くなってきて、J1に昇格してACLも出場しました。私の目の黒いうちにJ1優勝を見たいという夢に変わってきました。贅沢になったものです。

それにしてもこのチームは、毎年最後までハラハラさせてくれます。

2008年 J1・J2入替戦で敗退
2009年 J2リーグ優勝でJ1リーグ昇格
2010年 やっとの思いでJ1リーグ残留
2011年 J1リーグ4位。あと一歩でACL出場を逃す
2012年 惜しくもJ1リーグ準優勝。ACL出場権獲得
2013年 ACLあと一歩で決勝トーナメントを逃す・・・それから?

毎年最終戦近くまで消化試合がありません。最後までハラハラドキドキ。スポーツの醍醐味ですね。サポーター冥利につきます。

勝たないと簡単にブーイングする人達がいますが、それならレアル・マドリッドでも応援すれば良いだけです。私は結果ではブーイングしません。私が応援する基準も選手が一生懸命プレイしているかどうかです。
「下手くそ」ってヤジっている人がいますが、最初からその選手は下手なのですよ。
下手な選手が突然今日上手くなる訳はないのです。下手なら上手い選手の倍走れば良いだけです。下手な選手が汗をかきながら組織で戦うのです。
それをやるのが我がベガルタ仙台の選手だと思っています。
それをサボっているなら、結果的に勝ってもブーイングです。
今日の名古屋戦は、個で強い名古屋の選手に対して、仙台の選手は皆で集中して最後まで走りきりました。納得です。

私が業界の新人をサポートしているのもこんな気持ちです。
下手を理由には見捨てません。
下手なら倍走りましょう。
そしてどんな上手い選手でも一人なら組織に負けます。
皆で一緒に頑張って走りましょう。

2013年今年のベガルタ仙台と2013年の土地家屋調査士の新人は、どこまで夢を見せてくれるのでしょうか。




2013年5月5日日曜日

トンボ鉛筆完全ブック

連休前半に久しぶりに大型書店全棚探検をしました。
前もブログで書いたように、私は大型書店全部の棚を見て歩くのが趣味の一つです。
書名が分かっている本を買うのならAmazon等で買う方が効率が良いはずです。
でも書店巡りは、知らない本との出会いの為です。
そして全部の棚を見て歩くことは、自分の視野が狭い分野だけに収まらないようにするせめてもの抵抗です。

そんな訳で大型書店に行ったのですが、結局「私のとっても狭い分野」の本を見つけてしまいました。


 「トンボ鉛筆完全ブック」 トンボ鉛筆の文具が100年愛され続ける理由

こんなタイトルです。
今年はトンボ鉛筆創立100周年だそうで、その記念のムックです。
100年間のトンボ鉛筆の歴史とその製品の記事が満載です。
これは文具ヲタクとして買いでしょう。

私、トンボ鉛筆の文具は結構持っていますね。
おそらく皆さんの中でも「トンボ製品を使ったことがない」と言う人はいないでしょう。
MONOシリーズの鉛筆や消しゴム、修正テープはスタンダードですし、PITシリーズのスティックのりも使っているでしょう。

以前ブログで現場用のペンとして推薦したAir Pressや、世界で人気のZOOMシリーズもあります。このZOOMシリーズはまた別にブログにまとめたいと思います。

ですからこの本は個人的にとても楽しめました。そして改めてトンボ鉛筆という会社を再認識しました。

さて、この本には付録があります。
まずは最新シャープペンシル「オルノスイフト」の100周年限定品です。



その機構は、ボディノック式と呼ばれるペン軸の中程を折るようにノックすることで芯を出す機構で、1970年代に流行ったものです。
芯を出すときに一度書いている手を止めて、持ち替えてペンの頭をノックする手間を省き、書く手の形のままノックできるというメリットがあります。
当時は、軸が途中で折れる構造が握ったときに不安であるという個人的な嗜好と、壊れやすいという印象もあり、あまり好きではありませんでしたが、今回の新製品はどんなものでしょうか。とりあえず使ってみます。

次の付録は、「初代復刻版トンボ鉛筆」3本と「初代復刻版MONO消しゴム」です。


このデザインは皆さん馴染みがあるでしょう。
また、この「鉛筆が入っていた箱」がまた復刻版です。


懐かしいようですが、ちょっと覚えていません。
よく見たら初代と言うことですから昭和3年のものです。覚えていない訳です。

これらが入って900円+税。安いでしょ。
えっ、「普通無料であるべき広告紙と、不要な文具を普通に買わされただけでしょ」って?
いや記事も読み応えがありますよ。
こんなムックは大歓迎です。




2013年5月3日金曜日

最近の私の名刺管理方法

皆さん名刺管理はどうしているでしょうか。ビジネスマンとして永遠の課題かも知れませんね。
一年ほど前に私の方法をブログで書きましたが、最近、続けて名刺管理についてご質問を戴くことが有ったことと、私の方法自体のニュアンスが少し変わってきたので再度紹介致します。

私は過去本当にたくさんの方法を試してきました。
当然最初は紙のまま市販の名刺ファイルで管理をしました。
最初は、日付順か、氏名の50音順か、職業の50音順か、職業の業種別にファイルするかで悩んだ訳です。
利用する場面や人間の記憶から考えれば、日付順が一番検索性が良いと思います。それでも、例えば「愛媛県土地家屋調査士会に所属している人で名刺を戴いている人」と絞ろうとすると日付順管理では無理です。
結局名刺を3枚にコピーして、3種類のそれぞれのファイルを作りました。
3種類のファイルが有ると、とても検索性が良かったのですが、一度にもらう名刺が増えると面倒でしたし、相手の役職が変わったりしたときの名刺を更新するときにも3種類すべて更新しなければならないので、とても面倒でした。

紙の限界も感じていたので、時代の進化とともに、あらゆるコンピュータの名刺管理ソフトも試しましたし、あらゆるPDAも試しました。コンピュータで管理していたときは、外出先では検索しにくいです。そこでリアルタイムに印刷した紙で持ち歩いたりしましたが、人数が多くて多くのページを持ち歩くことで嫌になりました。
またPDAで管理したときは持ち歩きやすいのですが、その機種に依存したデータ形式になることが多く、機種を変更すると以前の入力データの大半が無駄になることが多かった記憶があります。

コンピュータによる名刺管理ソフトでも、紙のままフォルダーに入れていても名刺の管理はできます。問題は、その名刺データをどんな場面で呼び出すかで決まると思います。たとえばコンピュータの無いところでも検索が必要か。その呼び出すデータは名前と電話番号だけ検索できれば良いのか。それなら携帯電話のデータベースでも済みますね。
また名刺内のロゴやマークや顔写真、またそれらのレイアウトという画像情報も本来は欲しい情報だと思っていますので、名刺からテキストデータだけ抜くのも少し物足りないことでもありました。

どちらにしても、名刺に限らずあらゆるデータベースは、入力の面倒さに見合う検索のメリットが無ければ、長続きしません。
そしてその検索のメリットは、人によりそれぞれ異なるのでしょう。

最近の私は、名刺をスキャンしてEvernoteに送ります。EvernoteならPCでもMacでもスマホでもどんな場面でも使えますので、名刺だけでなく、他のEvernote に送っている公私混同データと一緒に検索できます。もちろん私のため込んだ名刺交換した人達の顔写真と一緒に検索結果として出てきます。

具体的には、名刺をスマホで写真撮影し、相手が良ければその方の顔写真も撮影します。それを、
画像のままEvernoteにアップします。そして何も整理しません

Evernoteに登録した日で検索できますし、Evernoteのプレミアム会員になれば画像の中の文字も勝手にOCRテキスト化して検索してくれます。
私の仕事上の事件名や依頼主や交友関係や日時などのタグを名刺にも付けておくと、関連データと一緒に検索されます。
これらのデータが、スマホなどのEvernoteで検索すると、24時間どこにいても手に入るのです。

過去の名刺をどうするかですが、私の場合は時間のあるときに過去の名刺をスキャンしてPDF形式で保存して、Evernoteに送ります。ただし、2年以上前の名刺データは、相手の環境が変わっていることが多いので、無理にデータ化しません。
データベースは過去のものから一気に構築しようと思わずに、その日に入った名刺を必ずデータ化していくだけで良いと思っています。なにしろ本当に利用したいと思う名刺データは、大抵3ヶ月以内のものだからです。

ここ一年の名刺管理がEvernoteだけにシフトしてきた理由は、私のEvernoteの使い方が変わってきたことと、複合機だけでなくスキャナー専用機を買ったことが大きいと思っています。
このスキャナー専用機については後日ブログで紹介します。
また、私の仕事の仕方も含めて、Evernoteをどのように利用しているかについては、何かの機会にお伝えしたいと思っています。